【川崎市】みらい発見フェス 次代の麻生 考える契機に 芸術×科学 融合イベント
アートと科学が融合する麻生区の新たなイベント「みらい発見フェスinしんゆり」が11月29日(土)、麻生区役所と新百合トウェンティワンビル(21ビル)を会場に開かれる。主催は麻生区と新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアム。同区にゆかりがあり科学や芸術分野に取り組む企業・団体が一堂に会し、最新技術を紹介する。区企画課では「区の資源を知り、未来のまちづくりを皆で考える機会になれば」と期待を込める。
2024年に市制100周年を迎えた川崎市。市内各所で記念事業が行われ、さまざまなつながりが育まれた。麻生区でも今年2月、2日間にわたり「あさおの川崎100周年祭」を開催。区内の市民団体や企業、個人と連携し、新たなつながりを創出した。
区はこのつながりを100周年の「レガシー」とし、次の100年のまちづくりを考えていくにあたり、周年祭に連なるイベントを計画。100周年でテーマに掲げた芸術・文化・自然に加え、今回は「テクノロジー(技術・IT・AI)」と「まちづくり(新百合ヶ丘駅周辺地区のまちづくり)」を新たな区の地域資源と位置付けた。「麻生区には(南黒川地区と栗木地区にある)マイコンシティをはじめ、研究開発や科学技術に取り組む企業や団体が多く、そのような仕事をされている方もたくさんいる。先端技術も麻生区の資源だと知ってもらい、まちへの期待感を高め、未来のまちづくりを皆で考えてもらえたら」と区の担当者は話す。
2会場で一体的に
21ビル会場ではワークショップや体験・展示を実施。ドローン操縦やVR(仮想現実)、AIなどの体験、ロボットの操作、プラネタリウム、人気ゲームソフトを使ったまちづくりワークショップなど、区内や近隣の企業・大学などによる最新技術を体感できる。「女性の健康と働き方」「テクノロジー・まち・みらい」といった、地域課題や働き方について考えるトークセッションやセミナーも。会場内にはキッチンカーも出店する。
区役所会場では区役所前広場・ロビーがエンタメ空間に。5分の1のラジコンカーを使ったスケールスポーツのレースや操縦体験、ご当地アイドル「川崎純情小町☆」や、柿生初のアイドルグループ「AMW」らによるステージパフォーマンスなどが予定される。障害福祉施設で作られたクッキーやケーキなどの販売、子どもたちが描いた柿の絵などの展示も。
3階デッキでは片平川遊歩道沿いに設置されていたアート作品の出張展示、大学生がデザインしたユニークなベンチの設置で、公共空間を活用して一息つけるスポットが登場。12月5日(金)まで展示鑑賞や利用ができる。
「100周年でできたつながりを発展させ、今後も新たな取り組みにつなげていきたい」と担当者。フェスは入場無料。事前申込み不要。午前10時30分から午後4時30分まで。企画により実施時間が異なるため詳細は麻生区ウェブサイト。問い合わせは麻生区企画課【電話】044・965・5112。なお、同日は川崎市アートセンターでも連携イベントが実施される。