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南海電鉄、2027年度に高師浜線でGOA2.5自動運転を開始

鉄道チャンネル

GOA2.5自動運転車両(8300系)

大阪府高石市の羽衣駅~高師浜駅間の約1.4kmを行く、高師浜線。たった3駅の短いローカル線ですが、2024年には全線高架化を完了させるなど、鉄道ファンからも密かに注目を集めている路線です。

【参考】南海高師浜線高架ウォーク&完成イベント開催!運転再開前の伽羅橋駅から羽衣駅まで歩いてみた(大阪府高石市)【フォトレポート】
https://tetsudo-ch.com/12953709.html

そんな高師浜線で新たな試みがスタートします。南海電鉄は26日、2027年度に高師浜線でGOA2.5自動運転を開始すると発表しました。

GOA2.5は運転士の資格を持たない係員が列車の前頭に乗務するタイプの自動運転です。日本独自の設定で、乗務する係員は緊急停止装置や避難誘導などを行います。

既存設備を活用することで導入できるため、安全性を確保しながらも投資コストを抑えることができ、費用対効果も高いのが特徴。JR九州の香椎線で導入実績があり、今後の労働力不足を見据えた上で列車本数を確保し、鉄道事業を継続する策の一つと見なされます。

南海電鉄は2022年から実証試験の準備を始めており、和歌山港線でのべ7,200kmにわたる走行試験を行っています。同社はこのたび、有識者からなる「GOA2.5自動運転検討委員会」による安全性等の評価を受けたことから、高師浜線での自動運転開始を公表しました。

今後のスケジュール。2025年度中にGOA2.5自動運転に必要な地上設備と車両改造のための詳細設計、および機器類等の製造を開始。2026年度は地上設備の施工や車両改造、走行試験を行い、2027年度に自動運転を開始します。

(画像:南海電鉄)

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