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『X-MEN』シリーズで若年期のマグニートーを演じ、『プロメテウス』シリーズのデヴィッド役でも知られるマイケル・ファスベンダーが、ジョージ・クルーニーが指揮を執る新作スパイスリラードラマ『The Agency（原題）』に主演することが決まった。2月下旬に出演交渉中と報じられていたが、そのまま契約を締結したようだ。

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リチャード・ギアらも出演

当初『The Department（原題）』というタイトルで進められていた本作は、フランスの人気スパイドラマ『Le Bureau des Légendes（原題）』をもとにした作品となり、米Showtimeでのシリーズ化が決定している。

オリジナル版の主人公は、フランス秘密情報部（DGSE）の諜報員で、ダマスカスでの6年間の任務を終えて本拠地へ戻ったギョーム・ドゥバイリー。ポール・ルフェーブル／マロトゥルという偽名で任務に当たっていたギョームは、別のアイデンティティと、シリア人女性との禁断の関係を手放そうと苦心するうちに、自分がDGSEとCIAで二重の駆け引きに関わっていることに気づく──。

フランスの有料チャンネル Canal+で放送されたフランス版は、諜報員の心理を巧みに描き、時事問題や国際的な場所に関する地政学的な問題を盛り込んだことにより大ヒット。2015年から5シーズンにわたって続いた。

ギョーム役で主演したのは、『アメリ』や『ミュンヘン』に出演するほか、ヴィン・ディーゼル主演のSFアクション映画『バビロン A.D.』や『ゴシカ』で監督を務め、ハリウッドでも活躍するマチュー・カソヴィッツ。『哀しみのスパイ』や『メビウス』で監督・脚本を担ったエリック・ロシャンが指揮を執った。

今回のアメリカ版リメイクでマイケルが演じる主人公はCIAのエージェントで、偽りの日々を捨ててロンドン駐在所に戻るよう命じられる。そんな時に、彼のかつて捨てた愛が再燃。その結果、キャリアや使命が心と対立した彼は、国際的な陰謀に巻き込まれて命を懸けたゲームに乗り出すことに…。

制作はすでにロンドンで始まっているという。Showtimeの会長兼CEOのクリス・マッカーシーは声明で、「マイケル・ファスベンダーは現代で最も才能ある俳優の一人です。演じるすべての役柄に重厚さと絶妙な複雑さをもたらすことができる彼を主演として迎えられたことは喜ばしいです」と述べている。

マイケルの脇を固める顔ぶれとして、『ウエストワールド』のジェフリー・ライトと『Shall we Dance?　シャル・ウィ・ダンス？』のリチャード・ギアが出演することに。ジェフリーはマイケル演じる主人公の指揮官でメンターでもあるヘンリーを、リチャードはロンドン駐在所の責任者で8年に及ぶ潜入捜査経験があるボスコをそれぞれ演じる。

アメリカ版のプロデューサーを務めるのは、ジョージ・クルーニーのほか、彼と『アルゴ』『マネーモンスター』といった数々の作品で組んできたグラント・ヘスロヴ。製作総指揮に名を連ねるのは、主演のマイケルのほか、デヴィッド・グラッサー（『イエローストーン』）、ロン・バークル（『特殊作戦部隊：ライオネス』）、アレックス・バーガー（『コバート・アフェア』）など。

マイケルは2019年に公開された『X-MEN：ダーク・フェニックス』以来、4年ほどスクリーンから遠ざかっていたが、2023年に配信開始となったデヴィッド・フィンチャー監督のNetflix映画『ザ・キラー』で俳優業にカムバック。本作のほかには、スティーヴン・ソダーバーグ監督のスリラー映画『Black Bag（原題）』をはじめとする新作4本が待機している。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Variety、米TV Line、米Deadline

Photo:マイケル・ファスベンダー　©FAMOUS/UK