啜れ！名古屋の麺道場 vol.10｜味わえるのは毎月1度だけ！人気店が特別営業で提供する稀有な二郎を喰らえ！
二郎系といえば、麺を覆うように盛られた山盛りのヤサイにニンニク、トッピングが印象的ですよね。
その見た目はとにかく“爆盛り”かつ“ハイカロリー！”
あの満足感、そして1度食べたらまた食べたくなるあの中毒性！そう、二郎でしか満たすことのできない欲求があるのです！
食べること、すすることが好きな私にしむーが名古屋市内の二郎系ラーメンを巡り、その爆盛りに果敢にチャレンジしながらその魅力をマシマシでご紹介していきます！
今回は、限られたタイミングでしか味わうことのできない超激レアな1杯を啜っていきます！
屈指の人気店「拉麺ぶらい」が月に1度だけ本気で手掛ける二郎系ラーメン「闘麺タツ」
決戦の地は鹿山にあり
お店があるのは緑区鹿山。名古屋に住んでいる方でもあまり馴染みのない地名かもしれませんが、ざっくりとした位置関係は地下鉄の鳴子北駅と名鉄の鳴海駅の中間くらいにあります。緑区はその名の通り緑が豊富で、広大な住宅地が広がっていています。お店のある鹿山もそれは同じで、住宅地の中に地元民に愛されるお店、どこにいてもよく見かけるようなファミリー層が利用しやすいチェーン店が各所に点在しています。
鹿山という土地については先ほど触れましたが、地下鉄、名鉄の両駅からは距離があり、アクセスが良いとは言えません。車でのアクセスがおすすめですが、両駅からお店のすぐそこを走るバスが通っているので、そちらを利用するのもありだと思います。
地下鉄の鳴子北、名鉄の鳴海駅から車を走らせ約5、6分の場所にあるのが今回ご紹介していく「闘麺タツ」さんです。
ただこちらのお店、通常は二郎系ラーメンを提供しているお店ではありません！「は？この期に及んで何言ってんの？」と思うかもしれませんが、普段は「拉麺ぶらい」としてこだわり抜いた数種類のラーメンを提供されています。
私もいただいたことがありますが、旨味が凝縮された綺麗なラーメンで、多くのお客さんが列をなしてまでその味を求めて足を伸ばしています。
そして、通常営業とは別に本来定休日である水曜日に特定のラーメンにフォーカスした特別営業をされているんです！それが毎月第4水曜日！そう、こちらは毎月1度だけ二郎を味わうことができる激レア店なのです！
私たちは日頃から限定、1度限りとかそういう特別感のあるワードにはめっぽう弱いですからね。通常営業でもこだわり抜いたラーメンを提供するお店が定休日を返上してまで提供する本気の二郎…。この時点で期待値がカンストしています！オラ、ワクワクすっぞ！
ちなみに第1水曜日には、新潟の燕三条ラーメンを提供されていたりと月に1度というイレギュラーな営業をされているので、詳細はお店のSNSを確認した上で訪れるようにしてくださいね。
今回私は車で訪れました。駐車場はお店の正面にあるNTTドコモさんの敷地に鹿山商店街共同駐車場として20台くらいのスペースがあるので、多少混雑していても安心して訪れることができそうです。
私はカレンダーとにらめっこし、第4週目に突入した時点で胃袋を二郎モードへと切り替えるという入念なアップを行ってきました。お腹はペコペコのペコ！今回も全力で啜っていきます！
と意気込んでいたんですが、さすがは月1度の二郎営業。たたでさえ最近の二郎は熱い上に、人気店が二郎系のお店に変身するわけですから、そりゃお客さんが我先にと並びますよね。開店前で10名ほどが待機しており、私もその列へ加わりました。丼は違えど1度列に並んでしまえば私たちは同じ寸胴のスープを飲む同志なのだ。高ぶる気持ちを共鳴させ、全員でバチバチにキマっていこうではないか。
10分ほど待って開店の時間！よっしゃ行くぞ！と思ったら、1回転目ではタッチの差で入店することができませんでした。これ飲食店あるあるですよね、ワクワクから一気にしょぼんとなりましたが、お利口に待ちます。15分ほど待ち、店員さんから声掛けがあり、無事入店しました。
店内は黒と木目調を基調としたシックかつモダンな雰囲気。最近はこのような女性でも躊躇なく入ることができるようなおしゃれな雰囲気のラーメン店も増えてきましたよね。
少し小上がりになった場所に厨房に面したカウンター席、そして入口の左手には4人掛けのテーブル席も用意されています。
店内入って正面に券売機があるので、そちらでメニューを確認しましょう。通常営業ものからダンボールを使って二郎用にカスタマイズされており、それも二郎っぽさを高めてくれています。
麺類はシンプルにタツ郎とその汁なしのみ！ご飯ものとしてタコライスがあります、タコライスも気になるけど、今日は麺に集中していこう。
トッピングも二郎でよく見る子たちが揃っていますが、通常営業でも提供されている燻製煮玉子があるのが特徴的ですね。
券売機の上部にはご丁寧に注文方法が記載されているので、よほど困るようなことはないと思います。麺量や豚マシの枚数、コールの詳細とそのタイミングが明記されていて、非常に分かりやすいですね。
私は悩むことなく、タツ郎と豚マシのボタンをプッシュ！麺を大盛りにするか少し考えましたが、今回は量よりも月1回だけ味わうことの出来る二郎の質に溺れることとしました。
さて、いつもより少し早いですが、注文方法に記載があった通り、購入した食券を店員さんに手渡したらあのお時間です！
ニンニク入れますか？
全マシで！ええ、全マシですとも。こちらはマシマシの対応はされていないので、トッピングで盛れるものは最大限に盛っていく算段です。そのためにお腹もペコペコのペコにしてきたし、完全こっちの都合ですが、マシた方がその画がより映えるんだもん！喰らったろうやないかい！
気合いは十分なんですが、店内に入ってもまだ少しだけ席が空くまで待ちました。すぐお呼びがかかったので、無事着席。箸とレンゲは席に用意されており、水はセルフなので、ラーメンが仕上がるまでに準備してその時を待ちます。ちなみに水を入れるグラスがサーモスのいいやつで高ぶりました。
ここまで来れば闘いまではすぐそこ。ヤンキーが喧嘩の前に指の関節をボキボキと鳴らすことで威厳を見せつけるのと同じように、私もコップの上に箸、レンゲをセットして首をグルっと回しながらこれからやってくる二郎を迎え撃ちます。
私の脳内では「ウチのシマ（胃袋）に足を踏み入れるなんていい度胸してんじゃねぇか、覚悟はできてんだろうな」という妄想が繰り広げられています。そんな茶番をしている間に、今回闘っていく1杯がやって来ました！
悪魔的な旨さ！食べ応えある麺と神豚が特徴的な激レアの1杯を喰らえ！
こちらが私が注文したタツ郎/全マシ/豚マシトッピングです！さすが全マシ、ビジュが良い。二郎の無料トッピングっていい意味で狂ってる一面もあると思うので、マシとは言えど想定内の盛りなのではないでしょうか。
その上で豚マシの主張が強く、早くかぶりつきたいところですが、気持ちは冷静に。情熱も一旦置いて、いつも通りヤサイから攻略していくこととしましょう。
ヤサイはもやし中心でキャベツもポツポツ顔を出してくれます。キャベツが入っているとちょっとテンション上がりますよね。ヤサイの頂点にはアブラがドロッとかかっています。
そしてアブラマシにしたことにより、アブラが別皿でも提供されました。第9回目でも触れたんですが、別皿で提供されることにより、ここぞのタイミングでアブラブーストをかけることができるのでありがたいです。
ヤサイはもやしはしっかりと火が入ったクタっとした食感、キャベツも同様の食感ですが、その甘味をしっかりと感じることができます。そこにアブラ本来の甘味を絡めていただくことで、ジャンクな味わいへと進化します！
カロリーオフ、糖質オフなど健康志向な商品が多く発売されており、健康意識が高いにこしたことはありませんが、毒を以て毒を制すみたいな感じで、カロリーで全てをひれ伏していくのもありなんじゃないでしょうか。
ニンニク様、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。そろそろニンニクと名刺交換したいな。マシにしたこともあって結構な量、二郎に関してはニンニク入れた方が絶対に旨いですからね。
ただそれを許さない日常があるのも事実で、そんな固定概念をぶっ壊したい。ニンニクラバーの同志よ、今こそ立ち上がる時だぞ！ヤサイとダイレクトにいくとさすがにパンチが強すぎるので、後ほどスープに溶かしてその力を存分に発揮してもらいます。
着丼したタイミングからひと際目を引いていたのがこのチャーシュー。豚マシにしたことで正味4枚ほどのっていると思われるんですが、見るからして柔らかい。柔らかすぎて原型を留めていません！
これだけあるので、躊躇することなく豚を喰らっていこうと箸で掴んだ瞬間、察しました
この柔らかさは想像を超える代物だ！ホロホロのトロトロだ！口に入れた瞬間に解けていき、肉とアブラの旨味が瞬く間に広がっていきます。柔らかさを表現する時の常套句で「歯がいらない」なんてよく言いますが、まさにそれですね！歯で噛まずとも少し力を入れるだけ十分、このチャーシューは半固体と言っても過言ではありません！
あまり頻用すると言葉の重みがなくなってしまいますが、このチャーシューはまごうことなき神豚！こちらのチャーシューはとろけて旨味が広がるタイプの神豚、これは豚マシにすることを強くおすすめします！チャーシュー単体でも勝負できるクオリティです！
丼の上部に鎮座しているトッピングたちを一通り味わったところで、このラーメンの土台となるスープをぼちぼちいただきましょうか。上澄みだけにならないように底の方からスープをすくってきたつもりなんですが、それでもこのアブラの量…最高かよ。
アブラの下は白濁のない醤油の色で非乳化系と見受けられます。ズズッと口に含むと、豚の風味の上醤油の旨味とキレがどっしりと腰掛けているイメージで、双方の旨味がガツンときます！
ここに進撃してくるのはアブラとニンニクという抜群のパンチを持った2つで、これらが合わさることによってよりジャンクなものへと変化します！ラーメンのスープは飲み過ぎたら良くないと分かっているんですが、それでも思わずレンゲが止まりません。ああ、これ後で喉乾くかもしれないけど、いま幸せだからいっか。
待たせたな！いよいよ麺のお出ましです！この麺、すっげえぇの！極太の麺は表面ツルツルで芯のあるしっかりとした硬めの茹で加減で、ズルズルっと啜ると麺が活きているかのように暴れます！噛み応えがあり、噛みしめれば小麦の風味がフワッと抜けていき、ワシワシとした食感。
旨い、麺が旨いぞ！啜ってから噛みしめて咀嚼したくなる麺で、食べ応えも抜群です！こんな麺あっという間になくなるぞ、大盛りにすればよかったぜ。これが二郎だよなと思わせてくれる存在感があり、これは戦闘モードに入ったらとまらんやつだ…！
天地があああああああああえし！！！
からのアブラをドンッ！！！
麺も引っ張り出してきたので、後はすべてを喰らうだけ！これまで1つずつ取り上げてきたものが1つになった時の味を文章で表現するのは難しいかもしれませんが、それが私の役目なので頑張ります。
こちらは麺が力強く、チャーシューもそれに勝るくらいの存在感があります。旨味が詰まったスープはさらなる旨味を得て、それらを吸い込んだヤサイ。古くから代々受け継がれながらも、使うことを固く禁じられていた術式が月1度だけ解き放つことが許されたといったところでしょうか。ジャンクな味わいでありながら箸もレンゲも反射的に気付けば伸びる、生態系を無視した旨さとでもいいましょうか。
草食も肉食も飛び越えて、高鳴る鼓動のもと一心不乱に啜り続けられる1杯！最後の最後まで喰らいつき、無事完食！来月も来ようかな…。
また食べたくなる中毒性が二郎の極意なり
今回はトッピングを全マシした上に豚マシまでしましたが、麺量は通常通りということで余裕を持って見事勝利！お店を出た時もその列はまだまだ続いており、それだけの価値がある納得する1杯でした。きっと麺を大盛りにしても苦しむことなく完食できたと思います。
度々触れていますが、いま二郎系ラーメンは熱く、提供するお店も増えています。そんなジャンルにこのエリアでも屈指の人気店である「ぶらい」さんが定休日を返上してまで営業し、提供する二郎は、必ず啜るべき1杯だと思います！どうか第4水曜日は予定を空けて足を運んで味わってほしいです！
スープに麺、さまざまなトッピングが織りなす二郎ならではのジャンキーで中毒性のある味わい…思い返せばまた食べたい！
「闘麺タツ」の道場破り成功！次はどんな二郎を啜ろうかな、お楽しみに！
INFORMATION
店名：
闘麺タツ（拉麺ぶらい）
住所：
名古屋市緑区鹿山3丁目1
※拉麺ぶらいの住所となります。
営業時間：
第4水曜日のみ
〈ランチ〉
11:30〜14:00
〈ディナー〉
18:00〜2100
※「拉麺ぶらい」は定休日となります。
一人当たりの予算：
￥1,000～￥2,000
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※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。