弁当についてた〝ダジャレ箸袋〟に7.8万人総ツッコミ 「やかましいわ」「太宰の地元だからなせる業」
「やかましいわ」
とあるXユーザーが、まるで漫才のようにツッコんだ。
その相手は、割り箸が入っている袋。そんなものがやかましいことなんて、あるだろうか?
や、やかましいわ!!!!!
おっと失礼。筆者もついついツッコんでしまった。
こちらは、京都在住のXユーザー・しいたけ(@c_take22)さんが、2024年12月11日に投稿した画像。
割り箸の袋にはこんな言葉が書かれている。
「はしいれメロス」
箸入れ、メロス......。お弁当を食べる時にこれが目に入ったら、突然のダジャレに困惑してしまうに違いない。
これ、一体どこで手に入れたの? Jタウンネット記者は13日、発見者のしいたけさんに話を聞いた。
「良い旅の思い出になりました!」
しいたけさんが「はしいれメロス」と遭遇したのは9日のお昼ごろ。列車で青森県の五所川原駅から青森駅に向かおうとしていた時だ。
「12月8日に青森で行われたイベントに参加するために友人と遠征。9日に帰る予定だったので五所川原を観光したあと、青森駅に戻る列車の中で食べようと駅前で買ったお弁当の箸袋がこれだった、という流れです」(しいたけさん)
見つけた時は、友人ともども「フフっ」と笑ってしまったというしいたけさん。
次の瞬間にはお弁当の方に夢中になっていたそうだが、「良い旅の思い出になりました!」。
それにしても、どうして箸袋でダジャレを......?
記者は25日、しいたけさんがお弁当を購入したというコミュニティカフェ「でる・そーれ」(青森県五所川原市)にも話を聞いた。
きっかけは太宰治生誕100周年
取材に応じた同店理事の辻悦子さんによると、話題になった「はしいれメロス」の箸袋は、カフェがオープンした2009年4月から使用している。
名前の由来はもちろん「箸入れ」と「走れメロス」。最初の登場は、2008年に津軽鉄道および津軽鉄道サポーターズクラブが、翌年の太宰治生誕100周年のプレイベントとして実施した「走れメロスマラソン」でのことだった。
「津軽鉄道の沿線には太宰治記念館『斜陽館』や太宰治疎開の家(旧津島家新座敷)など、氏に関連する施設がありますので、津軽鉄道の走れメロス号に乗車・回遊していただくきっかけの1つとして実施されたマラソンでした。
その前夜祭に参加者や関係者のパーティーで食事と共におもてなしの一環として提供されたのが、『はしいれメロス』の箸袋です」(辻さん)
その後、当時まだ空き店舗だった津軽鉄道本社の1階で営業開始した「でる・そーれ」が関係者から承諾を得たのちに、店内での食事や持ち帰りのお弁当の提供時に「はしいれメロス」の箸袋を添えるようになり現在に至る。
「お客様には大変面白がっていただけていて、特に旅行者はくすっと笑っています。店で食事をした人から『箸袋を持ち帰りたい』という声もあるなど、多くの方から絶妙と喜ばれています」(辻さん)
旅の記念に保管しておきたくなる箸袋に、X上では7万8000件のいいね(26日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「こういうの弱い」 「あかん、何回見てもクスって笑ってまう」 「だがっ...嫌いでは...ないっ...!」 「太宰の地元だからなせる業」