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900人超のママたちが回答。学校や園での朝食提供、活用したいと思いますか?<ママのリアル調査>

ママスタセレクト

一部の自治体で行われている、学校や園で朝食を提供するという取り組みをご存じですか? ボランティア団体が中心となって朝食を用意し、希望する子どもたちに学校等で提供する、新しい朝食のスタイルです。朝は忙しくて親子ともに時間がない! という家庭や起き抜けにはしっかり食べられない、という子どもたちにとっては大きな助けになるかもしれませんね。 そこで今回ママスタセレクトでは「もし自分の子どもの学校(園)にも“学校朝食”の取り組みがあったら活用したいですか?」というアンケートを実施しました。選択肢には「活用してみたい」「活用したいと思わない」「その他」の3つを設定。900人を超えるママたちから回答を得ることができました。

学校朝食「活用してみたい」と考えるママは半数以上に

アンケート結果でもっとも多かったのは「活用してみたい」を選んだママたちで51.4%にのぼりました。その理由は大きくわけて3つあります。

1.栄養バランスを考えた食事が食べられる

『決まった朝食になりがちなので、バランスよく食べられるなら賛成』

『栄養バランスが良さそうだから』

筆者の周りでも「朝は子どもが食べないから食パン1枚のみ」や「焼きおにぎり1個だけ」などと嘆くママがちらほらいます。「本当はバランスよく食べてほしいんだけれど……」と悩むママたちにとっては、栄養バランスを考えた朝食を出してくれるなら食べさせたい、と考えるのでしょう。

2.友だちと一緒なら楽しく食べられる

『朝食をまったく食べないので。お友だちとなら食べるかな? と期待して』

『家だと食べないものも友だちと一緒なら食べてくれるかもしれないから』

起き抜けにご飯を食べられないお子さんであっても、起きてから準備・登校し、さらに通学で体を動かせば学校での朝食の時間には食べられるようになるかもしれません。また多少の好き嫌いはお友だちと楽しい食事によって、克服できることもありそうです。

3.親の仕事の都合で食べさせるのに苦労する日がある

『早出の出勤の日があって、その日は子どもを置いて先に家を出るので……』

『朝食を食べるだけでなく、朝からの預かりも兼ねられる。小1の壁も壊せるのでは?』

働くママたちにとって、わが子の朝食問題は切実です。仕事によってお子さんよりも先に家をでるママの場合、きちんと食べたかな? きちんと登校できたかな? と心配は尽きないでしょう。親の出勤時間と同じ時間に登校でき、さらに朝食を食べさせてくれるとなれば、悩みが一気に解決するかもしれませんね。

4割弱は「活用したいと思わない」と回答

一方で37.6%のママたちは「活用したいと思わない」と回答しました。その理由も大きくわけて3つあります。

1.朝食は家族揃って食べたい

『朝しか家族が揃う時間がないし、大きくなれば朝食さえも一緒にとることが難しくなると思うから』

『ご飯の時間に子どもや家族と話をするから』

「夜しか家族で食事ができないのは寂しいから」との声もありました。一日の中でも“朝食の時間”を家族同士の大切なコミュニケーションの時間と捉えているママも少なくないようです。

2.家庭(親)の責任として朝食は用意したい

『朝食は家庭で食べさせるべきであると思うから』

『そこまで学校にさせたら家庭の意味がないのでは? と思ってしまう』

『給食(昼食)は食育(教育)の一環だと思うが、朝食は家庭で責任を持つべき部分だと思う』

という意見もありました。教育現場で朝食まで提供することが適切であるかどうかは、家庭と学校(または園)との境界線をどう捉えるかによるのかもしれません。

3.学校の負担が大きそう

『先生方の負担が増えるのでは?』

「園や学校で食物アレルギーをもつ子どもの対応を先生に頼むのは難しい」といった声もありました。現在実施されている学校朝食は、調理を担うのはボランティア団体に頼るところが多いようですが、教室を開ける、子どもを受け入れて見守るなど、先生方の仕事もゼロではありません。先生方の負担を考えると、諸手(もろて)を挙げて賛成とは言い難いと考えるママたちも少なくないようです。実施するにあたっては、保護者もボランティアとして積極的に加わるなど、先生方の負担軽減に協力する工夫があっても良いのではないでしょうか。

また自身が養護教諭だというママからは、

『学校が好きな子はいいかもしれないけれど、嫌いな子にとっては可哀想』

との声も届きました。毎日元気に楽しく登校(登園)している子どもばかりではありません。行き渋りのあるお子さんもいるでしょう。そのような子どもにとって、朝食を園や学校でとる=滞在時間が長くなる、ということは苦痛でしかないのかもしれません。

金銭的な負担は誰がする?

「その他」を選択したママは11.6%いました。

『娘の小学校で実践しているが、忙しい家庭や金銭的な理由がある人が使っているイメージ』

『ラクだと思うけれどお金がね』

金銭の負担が気になる、という率直な声も届いています。

“学校朝食”両者のニーズを満たす可能性に期待

「利用するとしても毎日はしない」「出される献立によって考える」「子どもの選択肢が増えるならアリ」など、利用の賛否があるものの、選択肢が増えることには肯定的な人も一定数いるようです。忙しい日や特別な事情がある日だけは利用できるといったシステムが構築されれば、さらに受け入れられやすくなるのかもしれませんね。

ママたちのコメントからは学校や園での朝食提供は、家庭の負担軽減や子どもの食生活の改善に一役を担う一方で、家族の絆や先生方の負担といった側面では、慎重に考えるべき課題も残していることがわかりました。社会の変化とともに、家庭と園・学校の役割をあらためて見直し、双方にとって無理のない形での解決策を見出していくことが求められていくのではないでしょうか。

【アンケート概要】 総回答数:915票 調査方法:インターネット 調査月:2024年10月 調査・分析:ママスタセレクト編集部

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