症状に悩む人は全国に約150万人。視覚障害「ロービジョン」を知る商品体験会【守谷市】
何らかの原因で視力が低下し、視野が狭くなるなど日常生活に不便を感じる視覚障害「ロービジョン」に悩む人は、国内に約150万人いると見られています。8月3日、イオンタウン守谷で「パリミキ・ロービジョン商品体験会」が開かれました。
視野が狭い、まぶしさを強く感じるなど
物を見るための視機能は、視力・視野・色覚の三つに支えられています。
ロービジョンの症状は「視野が極端に狭い」「まぶしさを強く感じる」「色の区別がしにくい」など人さまざま。
外見では判断が難しいため、周囲の人に理解されないこともあります。
WHO世界保健機構では、矯正視力0.05以上0.3未満を「ロービジョン」と定義。
眼鏡やコンタクトレンズで矯正しても視力が上がらない場合が多く、高齢化社会が進むにつれ、さらに人数が増えると予想されています。
音声読書器の展示や盲導犬の実演
今回の体験会は見えない、見えにくい人たちに多くの情報を届ける目的で、「パリミキ」と、一般財団法人いばらき盲導犬協会(ひたちなか市)の共催で開かれました。
会場では、長年ロービジョンケアに携わってきた眼科専門医がビデオ通話で対応する「オンラインロービジョンケア(支援)相談会」が行われました。
また、最新のAIを活用した音声読書器、読み上げ機能付き携帯型拡大読書器、LEDライト付きの手持ちルーペなど、さまざまな視覚補助具が展示されました。
ロービジョンの人への支援を行っている、いばらき盲導犬協会による盲導犬デモンストレーションもあり、「ルーク」と「レナ」の2頭が盲導犬の仕事を実演。
アイマスクを着けた子どもたちがハーネスを持って、盲導犬と歩く体験も行われました。
パリミキ営業本部の神田信さん(全盲)は「視覚補助具を使い、生きがいを持って日常生活を送ってほしい」と話しました。
(取材・執筆/寅)
※問い合わせ
電話番号/0297-45-9706 オプティックパリミキ イオンタウン守谷店
電話番号/029-275-3122 一般財団法人いばらき盲導犬協会