ハプティクス（触覚伝達）技術で、視覚障害者とともにアート鑑賞
東京ミッドタウン日比谷「BASE Q HALL 1」「Entouchable Museum -超さわれる美術館-」会場
力や振動、動きを与えることで、ユーザーに「実際にモノに触れているような感覚」をフィードバックする「ハプティクス（触覚伝達）」技術を用いて、視覚障害者が全身でアートを体感できるイベントが、東京で開催される。
イベントは（株）電通デジタルとNPO法人八王子視覚障害者福祉協会が共同で開催するもの。
東京大学大学院新領域創成科学研究科篠田・牧野研究室が開発した、何も装着していない人体表面に触覚を提示することができる「超音波ハプティクス技術」を使用し「モナリザ」と握手ができる展示をはじめ、本企画のために開発した音声触覚変換デバイスで、武士の声や鉄砲の音などが感じられる「関ケ原合戦図屏風」など、5作品を楽しむことができる。
アートは他者との感性共有機会にもなることに着目。これらの技術を用いることで、視覚障害者とともにアートを楽しめる世界を目指していく。
「ENTOUCHABLE MUSEUM -超さわれる美術館-」は東京ミッドタウン日比谷6階 「BASE Q HALL 1」で、2024年12月20日（金）〜12月22日（日）に開催。鑑賞無料だが事前登録が必要で、すでに満席となっている。
東京ミッドタウン日比谷「BASE Q HALL 1」「Entouchable Museum -超さわれる美術館-」会場 諸國瀧廻リ「下野黒髪山きりふりの滝」出典：Colbase（https://colbase.nich.go.jp）
東京ミッドタウン日比谷「BASE Q HALL 1」「Entouchable Museum -超さわれる美術館-」会場 「風神雷神図屏風」（尾形光琳筆のもの）出典：Colbase（https://colbase.nich.go.jp）
東京ミッドタウン日比谷「BASE Q HALL 1」「Entouchable Museum -超さわれる美術館-」会場 （左から）電通デジタル ブランドエクスペリエンスクリエイティブ部門 澤田悠太、NPO法人八王子視覚障害者福祉協会 理事 大形一憲
