「鉛筆なめなめ」や「よしなに」は通じない? 社会人用語の世代間ギャップ、大塚製薬がアニメに
大塚製薬(東京都千代田区)は9月25日、職場における世代間コミュニケーションのすれ違いを楽しく解消するアニメ動画「社会人用語は突然に」(全15話)の公開を、特設サイトと同社公式YouTubeで開始した。
「行って来い」「ガラガラポン」など昭和のビジネス用語を若手社員向けに解説
動画では、先輩社員と後輩社員が15個の「すれ違い社会人用語」を巡り、何度もすれ違うようすをコミカルに描いている。アニメの終盤には、各ワードの解説が行われる。エピソードはそれぞれ約20秒。5分程度で全話を一気見できる。
また、特設サイトでは、各ワードの意味に加え、現代風の言い換えや由来、ポイント解説を掲載している。全体監修は、「三省堂国語辞典」の編集委員を務める飯間浩明氏が務めた。また、「すれ違い社会⼈⽤語」15個を解説したPDF資料も無料でダウンロードできる。
同社が今回取り上げた「すれ違い社会人用語」は以下の通り。
・一丁目一番地
・鉛筆なめなめ
・行って来い
・アゴアシ付き
・ガッチャンコ
・ガラガラポン
・手弁当
・えいや
・よしなに
・空中戦
・丸める
・握る
・ネゴる
・テレコ
・全員野球
若手社員の8割、先輩が使う社会人用語がわからない
大塚製薬が実施した調査によると、職場における世代間コミュニケーションのすれ違いの要因として、「一丁目一番地」や「全員野球」など社会人用語に関する認知度の違いがあるという。
調査では、「後輩社員の8割が、先輩社員が使う社会人用語を知らない」「先輩社員の7割が伝わらなかった経験がある」と回答している。
また、社会人用語が原因で、会話のすれ違いを感じたことがある人は、20歳代の後輩社員で約半数が、40歳代以上の先輩社員では約7割以上に上った。
こうした状況を踏まえ、同社は今回、コミュニケーションのすれ違いを引き起こす用語を「すれ違い社会人用語」と定義し、アニメ動画などを通じて、ジェネレーションギャップを楽しく解消する取り組みを開始した。
詳細は特設サイトや公式YouTubeで確認できる。