栄|行列の先に待つ、名古屋の“濃厚幸福ランチ”
名古屋名物といえば、真っ先に思い浮かぶのが「味噌カツ」。
中でも長年地元で親しまれているのが、今回ご紹介するお店です。
ガイドブックにも掲載される有名店で、赤味噌をたっぷりまとったボリューム満点の味噌カツは、名古屋を訪れた人なら一度は味わってほしい逸品。
地元の方だけでなく観光客にもファンが多く、いつ訪れても店先には行列が絶えません。
地元にも観光客にも愛される、味噌カツの名店「黒豚屋 らむちぃ」
ランチが500円になる“29の日”がお得!
話題のお店を訪れたのは、29日の「肉の日」。この日だけは特別に、通常780円のランチが なんと「500円」に!
もちろんお弁当も500円になります。そんなお得な噂を聞きつけ、迷うことなく開店前から行列に並びました。
列には外国からの観光客の姿も多く見られ、名古屋の“味噌文化”が世界へ広がっているのを感じます。
けれど、その中で目立つのはやっぱり地元の常連さんたち。スーツ姿のサラリーマンが多いですが、意外にもちらほらと年配の方が静かに列をなし、昔から愛されていることが伝わってきます。
老舗のぬくもりと、変わらない味
店内はどこか懐かしい雰囲気で、昭和の面影を残しつつも清潔感があります。
長く続く名店に共通するのは、“変わらない安心感”。
時代が移り変わっても、味噌だれの香りも、店員さんの気さくな笑顔も、そのままの温度で受け継がれています。
だからこそ、観光客にも地元の人にも愛され続けるのでしょう。
名物・味噌串カツ定食の誘惑
席に着くと、店内には赤味噌の香ばしい香りが漂い、食欲を一気に刺激。
迷わず注文したのは名物の「味噌串カツ定食」です。
●味噌串カツ定食 500円(税込)
※「肉の日」限定価格
熱々の味噌だれがたっぷりと染み込んだ串カツがテーブルに置かれた瞬間、ふわりと立ちのぼる香りに心を奪われます。
衣はサクサク、それでいて中のお肉は驚くほど柔らか。ひとくち齧れば、濃厚で甘辛い味噌が口いっぱいに広がり、ごはんをかき込みたくなる衝動を止められません。
赤味噌特有のコクを残しつつも、角のないまろやかな味わいは、長年愛されてきた名店ならではの職人技を感じます。
肉の日ランチの満足度、想像以上
この「肉の日ランチ」、500円とは思えないクオリティでした。
ごはん、赤だし、お漬物がセットになっており、
食べ終わったあとには「これで本当にワンコイン?」と驚くほどの満足感。
店内は終始満席でしたが、スタッフの方々の手際の良さと笑顔の対応で、賑やかさの中にも温かさが感じられます。
友人は「味噌チキンマヨかけ」をオーダー。
●味噌チキンマヨかけ 500円(税込)
※「肉の日」限定価格
こちらも見た目からして迫力満点。
大ぶりのチキンカツに濃厚な味噌とマヨネーズがたっぷりかかり、サクサクのキャベツとの組み合わせが絶妙です。
こってりしていながらも重たすぎず、最後まで飽きずに楽しめる味。
2人で「これはクセになるね」と笑い合いながら食事をし、カツのおいしさに箸が止まりませんでした。
テーブルにはドレッシングが2種とたくあんもありました。
名古屋の味がここにある
味噌カツは、名古屋めしの象徴。しかしその中でも、ここの味噌だれはひと味違います。
八丁味噌の深みをしっかりと感じながらも、甘みとコクのバランスが絶妙で、最後の一口まで飽きません。
一緒にいただく赤だしの味噌汁も、ほっとする優しい味。ごはんを食べ終えるころには、心も体も満たされていました。
このお店が長年支持される理由は、派手な演出ではなく“日常に寄り添うごちそう”であること。
特別な日だけでなく、忙しい仕事の合間にも、「ちょっと美味しいものを食べたい」と思った時に立ち寄れる。そんな存在が、地元の人の暮らしを支えています。
帰り際、外にはまだ行列が続いていました。みんなが同じ味を求めて並ぶ姿に、名古屋の食文化の豊かさを感じます。
次は肉の日以外の日にも訪れて、定番メニューも味わってみたいです。
きっとその日も、赤味噌の香りがやさしく迎えてくれることでしょう。
INFORMATION
店名:
黒豚屋 らむちぃ
住所:
愛知県名古屋市中区栄3丁目15-6 HP栄ビル B1F
営業時間:
[ランチ]11:00〜15:00
[ディナー]17:30〜22:00
一人当たりの予算:
〜¥1,000
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