アダストリアの中間期決算は「ドットエスティ」が好調も中国や米国、タイ、フィリピンが営業赤字
アダストリアは9月30日、2025年2月期の中間期決算(3〜8月)を発表した。売上高は1442億300万円(前年同期比8.5%増)、営業利益は99億1500万円(同3.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は69億4800万円(同2.0%減)と増収減益だった。
「トゥデイズスペシャル(TODAY’S SPECIAL)」と「ジョージズ(GEORGE’S)」を展開するトゥデイズスペシャルが7月から連結となり、売上高に寄与した。主力のアパレル・雑貨関連事業も「ニコアンド(niko and …)」や「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」の売り上げが堅調に推移した。
また、ウェブ事業も好調で、売上高は前期比6.8%増となる345億円だった。ウェブストア「ドットエスティ(.st)」の会員数は前年同期から110万人増加し、1860万人。リアル店舗も拡大しており、2024年2月末時点で11店舗を展開している。
海外事業は、売上高は円ベースで前年同期比14.7%増(現地通貨ベースでは3.5%増)となる122億5700万円と増収だったが、営業利益は同47.7%減(同47.7%減)となる3億4100万円だった。中国大陸は赤字幅が縮小したものの2億8600万円の営業赤字で、米国やタイ、フィリピンも営業赤字だった。
アダストリアの2025年2月期の通期業績予想は、売上高は2900億円(前年比5.2%増)、営業利益は190億円(同5.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は127億円(同6.0%減)を見込む。