<ウンザリ!すぐ泣く義母>「ヒドいわ~!」要求が通らないとメソメソ……ドン引き!【まんが】
私(カコ)は子どもたち(ルミカ、ハルト)と夫(ナオト)との4人暮らしです。うちから車で30分ほどの場所に義実家があり、義母がひとりで暮らしています。義父は数年前に他界しました。私たち家族はそれ以来、義母の希望により毎月1泊2日で義実家へ泊まる約束になっています。ただ先月は私たち家族が感染症にかかり、泊まりに行くことができませんでした。すると義母は、これまで以上に私たち家族に執着するようになり……。正直なところ困っています。
突然の義母の来訪に、私たち家族は慌てて家の片付け、部屋の換気や消毒。感染のさなかにムリやり会いに来られて大変だったのです。次の土曜日、私たち家族は義母との約束どおり義実家に泊まりに行きました。そして一晩経って、義実家での日曜の朝。
息子の看病から自分自身も感染して疲れ切っている私。なかなか片付けや掃除まで手が回らず、家のなかはまだ荒れ放題です。押しかけて来られるのは正直キツいのですが、やんわり断ろうとすると義母はさらに食い下がってきます。
義母はメソメソと泣き出しました。私からしてみれば貴重な週末を犠牲にして、義母の言うとおりにしてあげているのです。それなのに配慮が足りていないような言い方をされるのは心外です。思わず義母に言い返したくなりますが、グッとこらえます。
義母が激しく泣き出したので、子どもたちは目を見開いて驚いています。「お義母さん、とりあえず落ち着いてください」私はそうなだめ、希望を受け入れるほかありませんでした。 義母はうちに来ると、偵察のごとくあれこれめざとく見つけては何かと口を出してきます。私に対して「ダメな嫁」というレッテルを貼りたいのです。 以前は、私と夫と子どもたちだけで行った旅行先のパンフレットを見つけて「私は誘われていない!」とひどく怒ったこともありました。そんなふうに義母はいつも怒ったり泣いたりして自分の要求を通そうとする人なのです。
結婚当時のトラウマ!泣きわめかれ頭を下げて謝罪した記憶
義母からは息子家族への執着心を感じます。「嫁なら嫁ぎ先を優先すべき」と語る義母は、まるで私の親に対する対抗心を持っているかのようでした。いったん怒ると手がつけられなくなり、思いどおりになるまでゴネ続ける義母。強烈なエピソードは数知れず……。
たまりかねた私は、これ以上の干渉は無用だとはっきり伝えました。すると義母が「嫁にひどい暴言を吐かれた」と自分のきょうだいに泣きつき、最終的には親戚一同を巻き込んだ大騒動に。親戚を味方につけた義母は「なんてかわいそう」と同情され……。
義母は息子家族を思いどおりに動かしたいのです。私の方からそれとなく距離を取ろうとしたこともありますが、義母がよけいに執着してくる結果になっただけでした。だから抵抗せずに要求を受け入れるのがいちばん穏便に済む方法なのだと思います。 今でも「あのとき結婚をやめていれば、義母と付き合わずにすんだのかな」という考えが頭をよぎるときがあります。ただ夫は私のことを守ろうとしてくれますし、私も夫の言葉を支えにして今日まで来ました。義母との問題さえなければ、私たち家族は幸せなのですが……。
感情が不安定すぎて戸惑う。子どもたちも振り回され……?
そうして私と子どもたちは、なかばムリやり義母の車で自宅へ帰ることになりました。子どもたちは雰囲気を察してかずっと無言です。重苦しい空気のなか、家の前に到着しました。「少しだけ待っていてもらえますか?」と義母に伝え、娘とともに慌てて家を片付けます。
「ばあば、怒って帰ったよ」息子に言われて驚きます。あんなに家に上がりたがっていたのに、帰った!? 義母のことだから何をしでかすかわからない怖さがあります。イヤな予感に突き動かされ、私はすぐさま義母に電話をしました。
「ハルトがひとりで外にいたから、何が起きたのかと……」そう伝えると義母は責められたと感じたのか、猛烈に怒りはじめました。「ひとりになんてさせてないわよ。私だって子育てした母親よ。置き去りにしたみたいに言うなんて!」 けれど家に上げろとゴネてやって来たあげく、少し待たされたくらいで何も言わずに帰ろうとするなんて……。やっていることが支離滅裂だし、感情が安定していないように感じて戸惑ってしまいます。 子どもたちも成長し、だんだんと物事がわかってきています。すぐにキレたり泣いたりする義母が、子どもたちにいい影響を与えるとは思いません。このまま従順に義母の言うことを聞き続けていることは果たして正解なのか、私は悩んでしまうのでした。
しかめっツラ義母のご機嫌取り……「従順な嫁」はもう限界
私はお茶やお菓子を勧めたり子どもたちの作品を見せたりと、必死で義母のご機嫌取りをしました。しかし義母の不機嫌な表情は変わらず。最終的には私が頭を下げて謝罪し、30分ほどで義母は帰っていきました。夫の帰宅後、私は義母との間にあったことを伝えます。
電話の向こうで義母は涙声になっていきました。お得意の被害者ヅラです。「まあそういうことだから」夫も面倒なことになりそうな気配を察して、電話を切りました。これまで夫とは義母とのことで何度となく話し合ってきました。夫ももうウンザリだと思います。
私は義母と何かあるたび、夫に伝えて間に入ってもらっています。けれど夫にとっても、妻と自分の母親との険悪なやりとりなんて楽しい話ではないでしょう。私たちは夫婦そろってため息をついたのでした。 義母は私のことが気にくわないのかもしれませんが「離婚しろ」とは言いません。あくまでも息子夫婦を従えている自分が理想なのでしょう。けれど義母を優先するあまり、私は自分の親を後回しに。子どもたちも義母に振り回されっぱなしでストレスを感じているはずです。 我慢ばかりさせられている状況に、私もそろそろ限界を迎えていたのでした。
泣き落としには泣き落とし!「孫の本音」に義母は……!?
結婚式の費用を勝手に請求されたときから、両親も義母のやっかいな性格は理解してくれています。なるべく波風を立てないよう、なにかと我慢してくれていました。やがて子どもたちが学校から帰宅しました。そしてアポなし訪問の義母が……。
いきなり怒りの声をあげた私に、義母は驚いた顔を見せました。けれどもう容赦しません。私はいつも義母がしているのと同じように、思いっきり泣きわめいて叫んでやりました。そんな私を見て、子どもたちまで泣き出しました。私たちはこれまでの我慢を一気に解き放つかのように、思いっきり大声でわぁわぁ泣きました。思いがけない光景に義母は動揺しています。
泣き落としには泣き落としを……それくらい私は追い詰められていました。理屈が通じない人に、理屈を言っても仕方ありません。孫にまで嫌がられていると知ってショックだったのでしょうか、義母は絞り出すように捨てゼリフを吐いて帰っていきました。 誰しも我慢ばかりしていると限界を迎えるものです。思わず感情を爆発させてしまいましたが、もっと他の方法はなかったかと思うこともあります。でも言いたかったことをようやく口にできました。私だけでなく夫も子どもたちも限界だったし、もうこれまでのような義母との穏便な関係を保つ必要もないでしょう。 義母はまた親戚じゅうに泣きながら嫁の悪口を吹き込むのかもしれませんが、私が悪者になるくらいで疎遠になれるのなら構いません。これを機にきっぱりと義母との関係を絶つつもりです。