新見市の秘境神社「荒戸神社」へ。紅葉シーズンにおすすめ「てったせせらぎ公園」にも立ち寄り
“秘境神社”として注目度急上昇中の「荒戸神社」。実際行ってみてその人気の理由がわかりました!大木の杉並木の参道の神々しさ、澄んだ空気と自然界の生き物の音、まるで神様がいる森のようでした。近くの「てったせせらぎ公園」では紅葉も少しづつ色づき始め、山もせせらぎも美しい季節です。子どもも大人も楽しめる、新見市の景観スポット2ヶ所をご紹介します。
秘境の神社「荒戸神社」
岡山市から一般道で約2時間。国道180号線を高梁川沿いに北上し、新見市哲多町の新見川上線を走ります。ここまではとても広い走りやすい道ですが、最後の山道はすれ違いが難しい山道になります。秘境という言葉がぴったりの山道をドキドキしながら抜けると、「荒戸神社」に到着です!秘境にあるとは思えない、手入れの行き届いた落ち着きのある佇まいです。
本殿は岡山県指定重要文化財
本殿は室町時代の建築様式を伝える貴重な建造物。特徴として入母屋造桧皮葦で、向拝を持たない屋根は全国的にも少ない古い形態で、基壇を作らず石敷とした床下の工法は古式のものです。祭神は、大綿積命、天照大神ほか16神で、調べてみたら大綿積命は海神でした。「荒戸神社」が水の神様を祀る神社とされているのに納得しました。
神殿の横には祠、手水舎、倉庫もあり、整った神社でした。ただ、お手洗いはないので要注意です!
神々しい参道
山門から鳥居を目指して参道を歩いてみました。大木の杉並木は圧巻の姿で、山を吹く風はかなり涼しく(この日は猛暑日でしたがかなり涼しく感じました)、コオロギやウグイスなど、森の小さな生き物たちの鳴き声が聞こえてきます。山門から下る参道はなだらかな勾配があります。平坦な参道をイメージしていたので、坂道だったのは意外でした。
山門を見るとかなりの距離歩いてきたのが分かります。登ってまた戻るのも体力がいります。
やっと山門が大きく見えてきました。参道にはヒガンバナ科の花(キツネノカミソリ)が咲いていました。
参道入り口
参道は「荒戸神社」に向かう山道にある鳥居につながっていて、こちらが参道入り口になります。「荒戸」とは山の里の入り口を意味するそうです。入り口付近には大きなゴツゴツとした石が転がっていました。調べてみると、荒戸山は200万年以上前に噴火した火山のようです。
【荒戸神社】
所在地:岡山県新見市哲多町田淵917
TEL:0867-94-2227
川辺で遊べる「てったせせらぎ公園」
国道180号線を北に向かい、左折して県道33線から県道157号線に入ると、自然を生かした「てったせせらぎ公園」があります。「荒戸神社」からは車で約15分の場所です。公園内には川が流れ、夏には川遊びをしに親子連れがたくさん訪れます。川の流れを生かした滑り台を滑り降りると、子どもの腰のあたりまでの深さになっています。浅くて流れが穏やかなので、小さなお子様でも楽しめます。
下流に向かうと浅い場所もあります。川の流れが常にあるので水もきれいで、思わず足を入れてみたくなります。
木製遊具が充実!
大型の木製遊具もたくさんあり、ターザンロープで遊ぶ子どもたちが楽しそうでした。
紅葉や花見の時期もおすすめ
スプリング遊具もありました。春は桜の花、秋は紅葉がきれいな木の下には、シートを敷いてお弁当を食べるのにぴったりな木陰もあっておすすめです。
駐車場の一角にはトイレとシャワー施設があります。車から近いので、お子様連れの方には優しい環境です。これからの紅葉の季節も、お弁当を持って行けば一日過ごせます。「荒戸神社」と合わせて、ぜひ寄ってみてください。
【てったせせらぎ公園】
所在地:岡山県新見市哲多町本郷965
TEL:0867-96-2111
駐車場:10台