新井中A.S.C.C 文科大臣表彰を受賞 学校・地域との連携に評価
横浜市立新井中学校の地域学校協働本部(A.S.C.C/高橋由美子理事長)が2月28日、令和6年度「コミュティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進」に係る文部科学大臣表彰を受けた。
同制度は、地域とともにある学校づくりや、学校を核とした地域づくりを進め、未来を担う子どもたちの成長を地域全体で支える社会の実現を目指すことが目的。学校と地域が連携・協働し、コミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体的に実施する取り組みのうち他の模範となるものを表彰するもの。
新井中学校では、PTAや自治会のほか、地元企業や大学など、地域学校協働本部(A.S.C.C)の地域コーディネーターが中心となり、さまざまなネットワークを活用して協力者を公募し、多くの機関と連携。幅広い地域住民の参加を得て活動している。
生徒の将来を見据えた学校のキャリア教育と連携して職業体験講座を開設する際には、多くの外部講師を招くことで、生徒の興味関心に合わせた幅広く多岐にわたる講座の開設を実現するなど、特徴的な取り組みを実施。そのほかにも、放課後の学習支援や地域の駅伝大会の開催など、印象的な活動を数多く展開する。
また、学校運営と地域活動を連動させ、学校経営方針や学校の実情を常に把握しながら情報共有を行うなど、学校運営協議会とA.S.C.Cが一体的に推進され、安定的な組織運営を実現している。その結果、学校のニーズや生徒の実態に合った柔軟かつ適切な支援がなされ、学校・地域・家庭の連携が図られていることなどが評価された。
高橋理事長は3月5日、同校の猪熊士朗校長と共に横浜市庁舎を訪れ、横浜市教育委員会の下田康晴教育長を表敬訪問した。
下田教育長は「今回の受賞おめでとうございます。今後は学校と地域などが一体的になっていくことがとても重要になってくると思っている」と言葉を贈った。
高橋理事長は「素敵な仲間と活動を続けてきて良かったとあらためて思うことができた。この表彰は新井中学校、区の子どもたちを中心に地域と学校の協働を評価いただけたと思っている。この活動には欠かすことのできない地域の皆さん、学校の先生や職員の支援や協力に感謝している。喜びと責任を感じながら、『子どもたちを真ん中』にその成長を見守り、次世代につなげられる活動にしたいと思う」と思いを述べた。
また、猪熊校長は「日ごろから学校や地域を支援していただいたことを評価していただき本当に良かったと思う。大事なのはこれを継続していくことで、今後もさらに充実させながら協働させていただけるとありがたい」と話した。