モランボン、肉主役の「肉肉麻婆豆腐の素」発売 社内の豆腐派を説得して実現
モランボン株式会社は、“麻婆豆腐は豆腐より肉!”という“肉派”の人に向けた新商品「肉肉麻婆豆腐の素」を、8月10日に全国の精肉売場で発売すると発表しました。
開発担当者の欲望から生まれたという本商品は、「肉をがっつける」ことに特化したレシピ設計が最大の特徴です。
■ 豆腐と肉で“1:1”の材料バランス
開発コンセプトは、豚ひき肉と豆腐をそれぞれ300g使う“1:1”の材料バランス。1袋で2~3人前が目安となっており、一人あたり約100~150gが楽しめ、肉をしっかり食べたいというニーズに応える設計になっています。
たれも従来品と比べて多めに調整されており、肉と豆腐が一体となるよう工夫されているのがポイントです。
味わいにもこだわりがあり、豆板醤、甜麺醤、豆豉醤に加え、異なる特徴を持つ2種類の花椒(ホワジャオ)を効かせたことで、深いコクと香り、しっかりとした辛さが楽しめる中辛仕立て。単なる麻婆豆腐の延長ではなく、“肉料理”として成立する本格的な一品に仕上げられています。
■ 発端は開発担当者の欲望……社内からは豆腐過激派の声も
この商品は、「麻婆豆腐のお肉をもっと食べたい……」という開発担当者の個人的な欲望から生まれたといいます。実際、同社が実施した2024年の調査によると、麻婆豆腐の素を使用する消費者の約半数が、ひき肉を追加するなどしてボリュームアップしていることが判明しました。
また、「豆腐メインなのでおかずにならない」「具を足すと味が物足りなくなる」などの不満の声も多く、既存の商品では満たされない需要が浮き彫りとなりました。
社内からは「麻婆豆腐は豆腐を食べる料理だ!」という豆腐過激派の声もあったそうですが、最終的には“豆腐派”と“肉派”で意見が分かれる展開に。本商品については「豆腐料理ではなく、生姜焼きや牛丼のような肉料理となることで今までにはない麻婆豆腐の素で肉派の需要を満たすことができる」との考えから、“豆腐派”を説得。こうして商品化が実現しました。
商品は170g入りで、賞味期間は240日。参考小売価格は税抜250円(税込270円)。肉料理として麻婆豆腐を楽しみたいという“肉派”の期待に応える一品として、今後の反響が注目されます。
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025072802.html