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簡易ベッドとして使え、季節を問わず快適なキャンプの実現に欠かせないコット。地面から適度な高さを設けることで冷気の影響を受けにくくなり、夏場は蒸れを防いでテントの中で就寝しやすくなる。脚部の高さを変更できるモデルなら、簡易ベッドとチェアの２WAYで使えて便利だ。コットは多彩な形状、サイズの製品が発売されており、キャンプでの使用感や現地への持ち運びやすさを考慮したうえで選びたいもの。GOODAがおすすめするコットの人気モデルを25種類、選び方のポイントと共に紹介する。

用途別・コットの選び方とおすすめアイテム23選

コットとは、アウトドアシーンで活躍する簡易ベッドのこと。脚がついており、地面から離れた位置で横になれる点が特徴だ。似たアイテムにキャンプマットがあるが、コットは地面に面していない分、地面からの影響を受けにくい点が最大の違いとなる。地面に近い位置で直接横になると、ひんやりとした冷たさを感じてしまい底冷えの原因に。夏のキャンプの際には地熱による蒸し暑さを軽減でき、快適な睡眠空間づくりに役立てられる。

キャンプに欠かせないコットには高さの違いがあり、「ハイコット」と「ローコット」、それらの特徴を兼ね備えた「2WAYコット」の主に3種類に分けられる。

ハイコット：地面からの影響を受けにくい

ハイコットは名前の通り脚部に高さがあり、地面からの距離が遠いタイプだ。高さは30～40cmほどで、底冷えしにくく肌寒い季節の使用に向いている。日中はベンチ代わりに使え、大人数人が余裕をもって座れる点もポイントだ。

高さがある分、テント内での空間を圧迫する点はデメリットにもなる。また、重量とサイズがあるため、現地への持ち運びの手間がかかる点も考慮しておこう。

■メリット
・サイズ：63.5×185×43.5cm
・高さがあり地面からの寒さの影響を受けにくい。
・ベンチ代わりに使える
・コット下の空間を活用して物置にできる
・家族や大人数のキャンプに向いている

■デメリット
・サイズ：63.5×185×43.5cm・ある程度の重量とサイズがあり、持ち運びには不便
・高さがあるためテント内の空間を圧迫する

ハイコットのおすすめ4選

1.　CAPTAIN STAG　簡単フィールドGIベッド

人気のアウトドアメーカー「CAPTAIN STAG（キャプテンスタッグ）」のハイコット。専用の収納バッグから取り出して簡単に組み立てられ、スピーディーな設営が可能だ。地面からの距離が遠いため冷気や地熱の影響を受けにくく、下に荷物を収納できる空間があるため便利だ。小物が収まるポケット付き。

　・サイズ：63.5×185×43.5cm
　・重量：5.4kg
　・耐荷重：100kg
　・素材：フレーム/アルミニウム合金、シート/ポリエステル

2.　Coleman アウトドア チェア パックアウェイコット

初心者から上級者まで愛用されているアウトドアブランド、「Coleman（コールマン）」のハイコット。約4.6kgと軽くて専用の収納袋に入れて持ち運べ、わずか3秒で簡単に設営できる。落ち着いた色味とシンプルなデザインにより、キャンプシーンにとけ込むだろう。スマホや貴重品が入るポケットが付属する。

　・サイズ：約190×64×38cm
　・重量：約4.6kg
　・耐荷重：約80kg（コット）／約70kg×2（ベンチ）　
　・素材：フレーム/アルミニウム、シート/ポリエステル

3.　LOGOS ロゴス Tradcanvas 抗菌防臭 FDコット

日本のアウトドアブランドである「LOGOS（ロゴス）」の、使い勝手の良いハイコット。シートにはDuPont社の抗菌処理技術「SILVADUR」が施されており、Ag+(銀イオン効果)を放出して高い抗菌効果を発揮する。50回の洗濯耐久検でも99％の抗菌効果を維持でき、防臭効果も期待できる。就寝時に使うアイテムだから清潔に使い続けられる点は嬉しいポイントだ。

　・サイズ：190×76.5×42cm
　・重量：6kg
　・耐荷重：120kg
　・素材：フレーム/アルミニウム合金、シート/ポリエステル（PVCコーティング）

4.　トレイルヘッド コット 2 カモ柄 Trailhead Cot II

カモ柄がお洒落なColemanのハイコット。フラップポケット２つと大きなメッシュポケットを2つ備え、小物を整頓しやすい。丈夫なスチール製のフレームにより安定感があり、収納時にはコンパクトに折り畳める。ミリタリーテイストのデザインはキャンプの雰囲気を盛り上げてくれるだろう。

　・サイズ：190,5×89×41.5 cm
　・重量：9.2kg
　・耐荷重：80kg
　・素材：フレーム/アルミニウム合金、シート/ポリエステル

ローコット：軽量で携帯性に優れる

ローコットは脚部の高さが低く、地面からの距離が少ないタイプだ。脚部が短いため携帯時もコンパクトにまとめられ、現場まで持ち運びやすい点が強みといえる。ハイコットよりも重心が低く安定感があるため、小さい子供とキャンプをする場合にもおすすめだ。また、ワンポールテントのように内部の空間が狭い場合でも、圧迫感がなく使える点もメリットだ。小さめのテントを使うソロキャンプにも向いている。

ハイコットよりも地面との距離が近い分、地面からの冷気や熱の影響を受けやすい点はデメリットになる。寒さが気になる場合は別途マットや防寒用品と併用すると良いだろう。

■メリット
・軽量なため持ち運びやすい
・地面との距離が近く安定感がある
・子供が使いやすい
・狭いテント内にも設置しやすい

■デメリット
・ハイコットよりも地面からの冷気や熱の影響を受けやすい
・コット下の空間を活用できない

ローコットのおすすめアイテム7選

5.　Naturehike フォールディングコット 折りたたみベッド

三角構造の脚部を採用した、安定感抜群のローコット。ジュラルミン製の5本脚により分散耐荷重は150kgあり、大人2人が一緒に座っても優れた安定性を発揮する。シートには通気性と耐久性を両立したオックスフォード生地を採用し、破れにくく適度な弾力を生む。コンパクトに分解でき、専用の収納ケースにはYKK製のファスナーを採用するなど細部までこだわってつくられている。

　・サイズ：190×65×15cm
　・重量：2.3kg
　・耐荷重：120kg（分散耐荷重：150kg）
　・素材：フレーム/7075アルミ合金、シート/オックスフォード

6.　キャンプベッド 折りたたみ コット

長さ187cmでゆったりと使えるローコット。安定性に優れた三角フレームは7075アルミニウム合金製で、耐久性があるため長時間の使用でも変形しにくい。脚部両側の底部には滑り止め付きのゴムが固定されており、コットの上で寝返りをうってもしっかりと支えてくれる。シートは600Dの防水オックスフォード生地でできており、耐摩耗性に優れている。

　・サイズ：60×187×13.5cm
　・重量：1.9kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/7075アルミニウム合金、シート/600D高密度オックスフォード生地（PUコーティング）

7.　Coleman コンパクトローコット2.0

Colemanが手がけるローコットは、生地とフレームが一体化しており、素早く設営が可能だ。組み立てや収納時にフレームの取り外しが不要なため、キャンプ後もスムーズに撤収できる。安定感のあるローコットは子供と一緒にキャンプをするのにおすすめだ。

　・サイズ：68×207×18cm
　・重量：約5 kg
　・耐荷重：約80kg
　・素材：フレーム/スチール、シート/ポリエステル

8.　ヘリノックス ライトコット Helinox Lite Cot 1822163

「Helinox（ヘリノックス）」は、高強度で軽く、携帯性に優れた製品を開発するブランドだ。当アイテムはHelinoxのコットシリーズの中でも最軽量のモデルであり、コンパクトなサイズと合わせて片手で持ち運べる軽さを誇る。4本の脚部により安定感があり、軽量モデルながらも安定した寝心地を得られる。

　・サイズ：60×長さ185×高さ13cm
　・重量：1.2kg
　・耐荷重：120kg

9.　DOD コット バッグインベッド CB1-510K

携帯性に優れた軽量モデルながらも、耐荷重120kgにより安定して横になれるローコット。アルミ製のポールにはショックコードが内蔵され、組み立て時に迷わない。専用のキャリーバッグはフラップ部分が大きく開き、出し入れがしやすい。折り畳んで収納した状態で約51cmになり、ザックに入れてツーリングやキャンプフェスへの持ち運びも楽々。

　・サイズ：72×183×15.5cm
　・重量：約2.6 kg
　・耐荷重：120kg
　・素材：フレーム/アルミニウム

10.　ゆったりワイド&ロング アウトドアコット

一般的なコットよりも大きい70×200cmのサイズにより、大柄な人でもゆったりと横になれる。5本の脚部で底つき感がなくしっかりと支えられ、ワイドタイプのため安定した寝心地に。シートには600Dポリエステルを採用し、リップストップ加工により伸びにくく強度が高められている。側面には小物を入れられる幅広ポケット付き。付属のエア枕は使う時にだけ膨らませられる。コストパフォーマンスに優れたアイテムだ。

・サイズ：70×200×17cm
・重量：2.5kg
・耐荷重：150kg
・素材：フレーム/アルミニウム合金、シート/ 600Dポリエステル（リップストップ加工）（裏面：PUコーティング）

11.　【TOMOUNT公式店】TOMOUNT アウトドアコット

70×190cmの大きめのサイズで、ゆったりとくつろげるローコット。脚部は5本あり、重量を分散させてしっかりと身体を支えてくれる。脚部の構造が安定しており、寝返りをうってもきしむ音がしない点もポイント。シートには300Dのオックスフォード生地を採用し、強度を高めるためリップストップ加工が施されている。

　・サイズ：70×190×17cm
　・重量：2.1kg
　・耐荷重：約150kg
　・素材：フレーム/ A7075アルミニウム合金、シート/ 300D高密度オックスフォード

2WAYコット：脚部の高さを調節可能

ハイコット、ローコットの違いは脚部の高さにあるが、２WAYコットなら一台で高さの調節が可能だ。脚部のポールを差し替えれば高さを自在に変えられ、ハイコットとローコットのメリットを得られる。ゆったりと座りたい時や肌寒い日のキャンプにはハイコット、安定感を重視したい時にはローコットにして、キャンプシーンでの快適さを高められる。

高さの調節のために脚部のパーツ数が多くなり、結果としてコストが高くなったり持ち運びにくくなったりする点はデメリットといえるが、それらを差し引いても２WAY仕様のメリットは多くある。

■メリット
・用途や環境に合わせて高さの調節ができる
・ベンチ代わりにでき、下部の空間に物を置ける

■デメリット
・脚部のパーツ数が多くなるため、ハイコット、ローコットよりも価格が高い傾向にある
・ハイコットよりも重量があり携帯性は落ちる

2WAYコットのおすすめ9選

12.　Coleman DOD コット ハンペンインザスカイ CB1-633-TN

Colemanのハイコットで、シートにエアマットを内蔵しており、ふわふわとした寝心地を実現できる。エアマットはベンチとして使う際にもフレームに足が当たらないため、快適に腰かけられる。同じアイテムを2つ並べるとダブルベッドのように使え、家族でのキャンプにもおすすめだ。

・サイズ：78×190×39cm
・重量：5.9kg
・耐荷重：180kg
・素材：フレーム/アルミニウム合金、シート/カバー：600Dナイロン（PUコーティング)エアマット：TPU

13.　Helinox コットワンコンバーチブル CTN コットレッグ オリジナルセット

独自の技術により力をかけずに組み立てられる、Helinoxのローコット。3本の脚部には軽くて丈夫なアルミポールを採用し、2本脚で支えることで安定感を高めている。別売りのコットレッグを取りつければハイコットとしても使用可能だ。

　・サイズ：68×190×16cm
　・重量：2.19kg
　・耐荷重：145kg

14.　VENTLAX ヴェントラクス 2WAY ADJUSTABLE COT

独自の静音設計により、寝返りの際のギシギシという音を抑えたコット。脚部にはA7050アルミポールを採用し、表面にはマットな質感のブラスト加工が施されている。シートは600Dポリエステル製で、張りの良さと耐久性を両立している。シーンに合わせてハイコットとローコットに組み替えられ、テコの原理を応用したハンドル機構により少ない力でも組み立てやすい。ブラックのボディーがカッコイイ。

・サイズ：67×長さ190×高さ37/17cm
・重量：3kg
・耐荷重：200kg
・素材：フレーム/ A7050アルミニウム合金、シート/600Dポリエステル

15.　コット 2WAY フォールディング コット【CAMDOOR】

快適なアウトドア体験を目指してつくられた2WAYコット。スピーディーに組み立てられ、状況に応じて脚部の高さを変更可能だ。シートは丈夫な1000Dポリエステル製で、撥水加工により水をはじく。フレームはA7050アルミニウム合金製で、軽量ながら耐久性に優れている。フレームと生地に加工を施し、寝返りをうつ際にきしまない。

　・サイズ：68×190×39/19 cm
　・重量：3.6kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/ A7050アルミニウム合金、シート/1000Dポリエステル

16.　FIELDOOR コット 2WAY

軽量でさびにくいアルミ製のフレームを採用し、付属の延長脚ポールを使って19cmと40cmの２つの高さに調節可能な２WAYコット。シーンや好みのスタイルに合わせて使い分けられる。180kgの耐荷重により安心して体重を預けられる。本体はコンパクトに収納でき、専用の収納バッグに入れて持ち運べる。

　・サイズ：66×190×40/19cm
　・重量：3,2kg
　・耐荷重：180kg
　・素材：フレーム/A7075アルミニウム合金、シート/ポリエステル

17.　オガワ ogawa ハイ&ローコットワイド サンドベージュ

脚の差込口を変えるだけで、42cmと25cmの2段階の高さに調節できる２WAYコット。追加パーツなしで高さの調節ができ、キャンプの際の荷物と重量を減らせる点が嬉しい。ロースタイルは子供が腰かけやすい高さで、家族でのキャンプデビューにもおすすめだ。

　・サイズ：71×191×42/25cm
　・重量：5.2kg
　・耐荷重：120kg
　・素材：フレーム/アルミニウム合金、シート/600Dポリエステル

18.　2WAY キャンプ コット 幅広

適度な沈み込みにより抜群の寝心地の良さを発揮する、1000Dナイロン製のシートを採用。シートは通気性に優れながらも撥水加工が施されており、ぬれても生地に染み込みにくい。A7075アルミニウム合金製のフレームは軽くても強度が高く、レバーロックで固定するため安定感は抜群だ。独自のコーティングと振動吸収素材の採用により、寝返りの際のきしむ音を軽減している。

　・サイズ：68×190×39/19cm
　・重量：3,6kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/ A7075アルミニウム合金、シート/ 300Dポリエステル

19.　WAQ 2WAY WIDECOT ワイドコット フォールディング コット

80×210cmの大きめなサイズにより、身体の大きな人でもポールが腕に当たらず、ゆったりと横に慣れるコット。サイドループを備えており、さまざまなキャンプギアを装着可能だ。A7075アルミニウム合金製の4本脚フレームに加え、パイプの直径と厚みにこだわることで、150kgの耐荷重を実現している。

　・サイズ：81×210×高さ37/17cm
　・重量：4.1kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/ A7075アルミニウム合金、シート/600Dポリエステル

20.　CampNacht 2WAY アジャスタブル コット

耐久性に優れた高密度の1000Dオックスフォード製のシートと、A7075アルミニウム合金製の脚部フレームを採用した、安定性に優れた2WAYコット。横になった際に自然な形でS字カーブをキープでき、身体のラインにフィットするよう設計されている。66×190cmのワイド仕様により、ゆったりと横に慣れて寝返りもうちやすい。２WAY仕様ながらコストパフォーマンスに優れたコットだ。

　・サイズ：66×190×37/17cm
　・重量：3kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/A7075アルミニウム合金、シート/ 1000Dオックスフォード

21.　WAQ 2WAY フォールディング コット

人気モデルが600Dポリエステルのシートに変わってリニューアルし、ほど良い沈み込みにより安定した寝心地を得られるようになった。サイドにはループを設け、バッグや小型ランタンなどのキャンプギアを装着して好みのコットに仕上げられる。きしむ音を抑えた設計のため睡眠を妨げない。

　・サイズ：65×190×37/17cm
　・重量：3.2kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/A7075アルミニウム合金、シート/600Dポリエステル

22.　LOW & 2WAY COT ALPIDEX (アルピデックス)

ベッドのような寝心地の良さを追求した2WAYコット。独自構造により適度な弾力感と安定性のある寝心地を実現している。収納バッグから出してわずか3分で組み立てられ、スピーディーな設営が可能だ。レバー式のため力を入れずに組み立て、分解ができる。耐久性に優れたアイテムながら、持ち運びやすい1.8kgの軽さもポイントだ。

　・サイズ：67×190×16m
　・重量：1/8kg
　・耐荷重：120kg
　・素材：フレーム/A7075アルミニウム合金、シート/ナイロン

23.　トレイルヘッド コット 2 カモ柄 Trailhead Cot II

脚部のフレームのつけ替えにより2段階の高さ調節が可能なコット。600Dオックスフォード生地を使ったシートは、通気性と耐水性を両立しており、柔らかな肌触りも魅力だ。ベッドシートは丁寧な縫製が施されており、強度を高めるため縁取りされている。シートのリングは洗濯後に干しやすい。各フレームはゴムひもでつながっており、迷わず組み立てられる。

　・サイズ：66×192×38/18cm
　・重量：2.7kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/7075アルミニウム合金、シート/600Dオックスフォード生地

24.　コット キャンプ 2way

600Dナイロンを使ったシートは上部で寝返りをうちやすい。脚部フレームにはA7075アルミニウム合金を使用し、耐荷重は150kgを誇る。3kg未満の軽さで持ち運びも楽々。両サイドのポールの入り口にしっかりとポケットを設置し、長時間使ってもしわになりにくく、ずれを防ぐ。ブラックとカーキの2色展開。

　・サイズ：65×190×38/17cm
　・重量：2.95kg
　・耐荷重：150kg
　・素材：フレーム/ A7075 超々ジェラルミン、シート/600Dナイロン

25.　ZUKK(ズック) 2WAY コット

シーンに応じて高さを変えられる２WAYコット。考え抜かれたフレーム構造により、耐荷重200kgを実現している。やぶれにくいようリップストップ加工が施されたシートは、背中や腰、ヒップの耐圧分散に優れており、安定感があるため快適な寝心地を得られる。

　・サイズ：67.5×190×38/17cm
　・重量：3.8kg
　・耐荷重：200kg
　・素材：フレーム/ A7075超々ジェラルミン、シート/600Dリップストップ

コットの選び方の4ポイント

各コットの特徴と人気アイテムをチェックしたうえで、ここからはコット選びのポイントについて押さえよう。コット選びにおいては、「サイズ・横幅」「組み立てやすさ」「素材と重量」「機能」の4つのポイントを意識したい。

コットのサイズ・横幅で選ぶ

コットのサイズ感は、キャンプでの快適な過ごし方や睡眠環境づくりに大きく関わる要素だ。市販の多くのコットは長さ180～190cmほどで、縦方向はゆったりとしているものの、幅は50～60cmほどで人によっては狭く感じることもある。肩幅が広い人や頻繁に寝返りをうちたいという人は、横幅のあるワイドコットを選ぶと良いだろう。

ワイドコット

ワイドコットの横幅は70～120cmほどあり、余裕をもって横に慣れるサイズがポイント。ゆったりと横になれて寝返りもうてる幅広さは、コットのサイズ選びでも重視したい。家族で一緒に使う際にも横幅の広さはメリットになる。

■メリット
・横幅に余裕がある
・家族と一緒に使用できる

■デメリット
・幅はある分、携帯性は落ちる

コットの組み立てやすさで選ぶ

キャンプ先でコットを組み立てる際の手軽さも、選ぶ際の重要なポイントのひとつ。疲れていてもすぐに座ったり横になったりできるよう、スピーディーに組み立てられる物を選びたい。コットには組み立て式と折り畳み式の2種類がある。

◇組み立て式
基本的には、メインフレームを組み立ててコットの生地に通し、脚部を取りつける流れになる。組み立てに関しては、ローコットは脚部のパーツが短く軽量だが、本体に押し込む際に力が必要な製品が多くある。脚部の取りつけにレバーを用いるタイプなら、組み立てに必要な力を軽減可能だ。

■メリット
・シートとフレーム、脚部を分割でき、コンパクトに収納できる

■デメリット
・組み立ての手間がかかる

◇折り畳み式
折り畳み式のコットは収納状態から開くだけで完成するため、組み立ての手間が少ない点が嬉しい。設置に時間をかけたくない人、組み立てに自信のない人におすすめだ。収納状態から短時間で組み立てられるのを売りにしているワンタッチ仕様のコットも多く、選ぶ際の指標にしたい。

■メリット
・広げるだけで簡単に完成する

■デメリット
・折り畳んだ状態でもある程度の大きさがあり携帯性は落ちる

コットの素材と重量で選ぶ

コットの素材は快適な使用感に大きく関わる要素。フレームや脚部の強度は本体の耐荷重にも大きく関わる部分であるため、購入前に素材もチェックしておこう。

◇フレーム・脚部の素材
フレームや脚部の素材は、強度や持ち運ぶ際の重量に直結する要素だ。アルミニウム製の物なら強度がありながら軽く、持ち運びやすいメリットがある。

・アルミニウム合金：強度と軽さを両立しており携帯性に優れる
・A7075アルミニウム合金：超々ジュラルミンと呼ばれ、アルミニウム合金のなかで最も強度に優れている
・ステンレス：アルミニウムよりも重いが安価に購入できる
・木製：ブナの木などを使用しており温もりを感じられる

◇シートの生地の素材
シートの生地の素材はいくつかあるが、それぞれの特徴は下記の通りだ。生地の厚みや耐久性に関わるデニール数は、反発力が強く沈みにくい600D以上がおすすめ。

・ポリエステル：安価で耐久性に優れており、手入れがしやすい
・オックスフォード：肌触りが良く、耐久性と通気性、吸水性に優れる
・リップストップ：ポリエステル素材に糸を格子状に織り込んでおり強度に優れる

耐荷重は100～150kg以上の物を選ぶと安心できる。一人で使う分には耐荷重80kgほどあれば問題なさそうだが、ベンチとして数人で腰かけたり荷物置きにしたりする場合には、耐荷重に余裕をもたせることが重要だ。

コットの機能で選ぶ

コットを選ぶ際には、細かな便利機能の有無も重要なポイントになる。使い勝手の良い機能として、下記の5つをチェックしよう。

・サイドポケット
サイドポケット付きの物がおすすめだ。スマホや小物などを一時的に収納でき、リラックスしたい時や作業をする際に役立つ。

・カラビナループ
側面にカラビナループ付きの物であれば、キャンプギアをつるせて空間を有効活用できる。

・収納袋付き
本体を持ち運ぶ際の収納袋が付属するかも念のためチェックしたい。製品によっては、付属の収納袋を枕代わりに使える物もある。

・シートの通気性の良さ
メッシュタイプのシートであれば、蒸れにくく通気性に優れている。

・脚部の数
コットを支える脚部の数にも注目したい。3～5本のアームで脚部を支えている製品がほとんどだ。脚部の数に比例して安定感が増すが、組み立て時の工数がかかる点も考慮しておこう。

キャンプの目的に合った高さのコットを選ぼう

地面から距離を置くことで冷気や暑さの影響を受けず、快適な状態で横に慣れるコット。キャンプや登山に欠かせないアイテムとしてぜひ揃えておきたい。高さの異なるハイコットとローコットは、使用シーンや家族構成に合わせて選ぼう。

ベンチ代わりに使えるハイコットは大人数でのアウトドアに向いている。ローコットは軽量で持ち運びやすいため、ソロキャンプで使う際にもおすすめだ。子供にも使いやすく、ファミリーキャンプにも活用できる。

迷ったときは、双方のメリットを併せもつ２WAYコットがおすすめだ。購入時には価格だけでなく、自分の体形に合ったサイズ感、素材、耐荷重、持ち運びやすさなどを指標に選んでほしい。