真夏より冬の方が高い?冬の「光熱費」が上がる理由と“今日からできる節約術” 「知らなかった」
日に日に寒くなり、間もなく冬本番。冬になると電気代が気になりますね。さらにお風呂にも入るので、水道代も心配です。今回は、日本では冬の期間中に平均でどのくらい水道光熱費を使っているのか確認していきます。上手にお金を節約する方法もご紹介します。
冬の電気代と水道代はいくら?夏より高いってホント?
まずは、昨年の冬シーズンの水道光熱費を確認していきます。総務省の2人以上世帯の家計調査で、月別の水道光熱費をチェックしていきましょう。
2024年11月:20,301円
2024年12月:24,036円
2025年1月 :29,572円
2025年2月 :31,877円
2025年3月 :31,301円
昨年の平均水道光熱費を見てみると、冬本番では、水道光熱費は月3万円を超えてしまう家庭が多いようです。2月、3月の水道光熱費は、11月に比べて1万円以上もアップします。
一方、夏の場合、エアコンを使用しているのにも関わらず、冬ほど電気代はかかりません。夏と冬を比べると、約1万円も水道光熱費に差が出ます。
2025年7月 :20,174円
2025年8月 :20,991円
2025年9月 :22,170円
なぜ、冬は夏よりも水道光熱費が上がってしまうのでしょうか。これは、冬は夏よりもエアコンで大きく室温を変える必要があるためです。
例えば夏の場合、エアコンなしで33度の部屋を28度まで下げるには、マイナス5度分エアコンを稼働させます。一方、冬は家の中の温度が10度しかない場合、エアコンの設定温度を20度にすると、10度分温度を上げなければなりません。このように、夏よりも冬の方が、エアコンによって温度を大きく変える必要があるため、電気代がかかると考えられます。
また、冬は夏に比べると、毎日お風呂に入る家庭も増えると考えられます。お風呂を沸かすには、水道代や電気代がかかるので、冬の方がコストがかかると予測されるのです。
冬の水道光熱費を節約する方法
冬の水道光熱費を大きく下げることができれば、家計にとって嬉しい節約となりますね。
そして、冬の水道光熱費を節約する方法は、意外とシンプルです。エアコンなどの暖房器具に頼らず、体を温めることができれば節約につながります。簡単にできる方法をチェックしていきましょう。
・ヒートテックインナーなど重ね着をする
・ネックウォーマー、レッグウォーマーなどで、冷えを感じる部分を温める
・カイロを使う
・就寝時に湯たんぽを使う
・クッション、ひざ掛けを活用する
・暖かい飲み物を飲む
・お風呂のお湯の量を減らす
・お風呂の追い炊き機能を使わず、家族が続けて入浴する
・お風呂にふたをして保温機能を活用する
風邪などを引いてしまっては元も子もないので、適切に暖房器具を使うことは大切です。しかし、エアコンだけに頼るのではなく、アナログな方法を併用しながら、体を温める方法を実践してみましょう。体を中から温めることは、健康維持や風邪予防のサポートになると言われています。
特に最近では、暖かいインナーや、温活グッズがたくさん販売されています。自分の生活に、簡単に取り入れることができる商品も多いので、ぜひチェックしてみましょう。
まとめ
冬は、夏よりも水道光熱費が高くなるという事実は、意外に感じた方もいるかもしれません。冬は、1年を通じて、最も水道光熱費が高くなる季節ですが、ちょっとした工夫で節約することが可能です。今回ご紹介した内容を参考にしながら、ぜひこの冬はいろいろな方法で温活に励んでいきましょう。
下中英恵/1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者