超簡単でじゅわっと美味!おでんのねぎ袋の調理方法
今回はネギをたっぷり使ったねぎ袋の調理方法を紹介しよう。おでんの汁をたっぷり吸い込みながら、爽やかな芳香を楽しめる。ねぎ袋は大阪のおでん料理店のものが有名だが、自宅でも簡単に調理できる。シンプルにネギと生姜のみを入れてもよいが、好みの具材をプラスしてもおいしいだろう。
刻んだネギが入ったシンプルなおでん種、ねぎ袋
ねぎ袋は油揚げを使った巾着に、刻んだネギを入れたシンプルなおでん種だ。有名なのが大阪の福島にある『花くじら』のもので、ネギと生姜の香りを存分に楽しめる。
鮮度が命のおでん種なので、東京のおでん種専門店では販売していない。おでんの料理店であればいくつかの店舗で提供しているようだ。食べてみたいと思ったら、自宅でつくってみるのもいいだろう。材料も手に入りやすく、調理も簡単だ。
ねぎ袋の調理方法
それでは、ねぎ袋の調理方法を紹介していこう。まずは材料を用意する。
九条ねぎ、油揚げ、生姜、干瓢(ない場合は爪楊枝で代用可能)、あとはおでんだけ。九条ねぎがない場合はほかの青ネギでもかまわない。風味は若干異なるので、毎回変えてみるのも楽しいだろう。
九条ねぎは京の伝統野菜のひとつで、その名のとおり京都の九条で栽培されていた青ネギだ。葉に厚みがあるが柔らかく、九条ねぎだけが持つ独特のぬめりには甘みが凝縮されている。
まずは油揚げから作業を始めていこう。油揚げを半分に切ったら、切り口に指を這わせて袋状にする。最初にまな板の上で油揚げの表面に箸をころころと押し回すと剥がれやすくなる。油が気になる場合は、切る前に熱湯をかけて油抜きをしておこう。
干瓢は無漂白のものはそのまま使用し、漂白してあるものは水に3分ほどつけた後に塩をまぶして弾力が出るまでよく揉み込む。水で塩を洗い流したら、絞って水気を切る。
九条ねぎは5mmから1cm程度の粗めに刻み、生姜は細かく千切りにする。とくに決まりはないので、切り方も分量も好みで問題ない。
九条ねぎと生姜を箸で混ぜ合わせたら、油揚げのなかに入れていく。油揚げは意外と伸びるので、ネギをたっぷりと入れるといいだろう。
油揚げの口をたたんでから、干瓢を使って本結びか縦結びでしっかりしばる。力を入れすぎると千切れてしまうのでほどほどにしておこう。干瓢がない場合は爪楊枝を使用するといいだろう。
あとはおでんと一緒に煮るだけだ。全体が温まり、干瓢が柔らかくなれば完成だ。あまり長く煮るとネギの風味が半減するので気をつけよう。
おでん汁がじゅわっと染み込み、ネギの香りと甘みがたっぷりと感じられる。生姜の爽やかな風味もアクセントとしてその味を引き立ててくれる。非常に簡単に調理できるので、ぜひ挑戦してもらいたい。
取材・文・撮影=東京おでんだね
東京おでんだね
東京のおでん種・蒲鉾・練り物の魅力を紹介
「おでん種やさんでおでんを買って、家で調理して食べる」文化を盛り上げるべく、都内各地を奔走中。ビジネスでなく趣味でちまちま活動しています。