【訪問レポ】札幌純喫茶レトロ旅(1)札幌駅直結で、一人のスキマ時間も入りやすい。ホッと心落ち着く「MARK珈琲倶楽部」
「MARK珈琲倶楽部」は、札幌駅から徒歩7分のところにある「アスティ45(ASTY45)」内にあるレトロな雰囲気を醸し出す純喫茶。札幌駅直結なので、雨の日だって濡れることなく行くことができます。1988年にオープンして以来、長年愛されている老舗です。
ゆったりと過ごせるレトロな空間
店内は、明るすぎない照明で落ち着きがあり、静かにゆったりとしたBGMが流れます。テーブルや椅子はいい感じに使い込まれていて、昭和や平成を思わせるレトロな空間。新聞を広げるサラリーマンや店主と顔なじみのお客さん、タバコとコーヒーで一服する人などが、次々と来客。お客さま同士の気遣いも見られるアットホームな雰囲気です。
店主の石垣さんはとても優しい方ですが、過度な接客でなく、親族が家に帰ってきたくらいのテンションで、「どうぞ」という感じが、この空間に合っていてまたいい感じ。また、店主の石垣さんの若い頃をモチーフにしたという坊ちゃんのイラストが、メニュー表やショップカードなどに施されていてほっこりします。
自慢の珈琲は、淹れ方や器にこだわり
自慢のコーヒーはネルドリップで抽出。芳醇なモカ、まろやかなブラジル、キリマンジャロ、コロンビア、マンデリンと豊富なラインナップ。丁寧に一杯一杯淹れてくれます。ずっしりと大きな「クッキー」と一緒にいただくのもおすすめ。
生クリームとアイスが乗った絶品「コーヒーゼリー」も
また、アレンジコーヒーも豊富で、ウイスキーと生クリームを加えたコーヒーカクテル「アイリッシュコーヒー」や、アイスクリームが乗った「コーヒーフロート」などもあります。コーヒーカップもさりげなく北海道の作家さんのものを使用。余市の「五輪窯」の陶芸家、五十地裕之の作品などを使用しています。
そして、「MARK珈琲倶楽部」を思い出す度に食べたくなるのが「コーヒーゼリー」650円。プルプルの冷たいコーヒーゼリーにたっぷりのアイスクリームと生クリーム。シャリシャリと砂糖のアクセントが個性的でやみつきになります。コーヒーゼリーまでこんなに美味しいなんて、罪…!
いろんなコーヒー屋さんに行っても、最後は「やっぱりここなんだよな」と戻ってきたくなるような札幌の老舗。おいしい一杯を、ぜひ堪能してください。
※価格は全て税込
MARK珈琲倶楽部(マーク珈琲)
■所在地:北海道札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45ビル 4F
■営業時間:月~金:9:00頃-20:30頃 / 土・日・祝:10:00頃-18:30頃
■休業日:年末年始、日曜・祝日不定休
【ライタープロフィール】
中村 まや(鹿女 / 編集者)
宮城県出身。グルメメディアの編集者から猟師へと転身。”鹿女まやもん”という愛称で親しまれている。おいしく命をいただくことをモットーに、鹿を獲るところから精肉まで一貫して行う。また、ロゴやパンフレットのデザイン制作やライター業、イベントの企画運営などフリーランスの編集者としても積極的に活動している。