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Plastic Tree 結成30周年、“樹念”ツアーの手応えと特別公演『モノクロームシアター』を語る

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Plastic Tree

結成30周年を迎えたPlastic Treeが、そのアニバーサリーイヤーを彩る精力的なライブを展開している。春ツアー『Plastic Tree 結成30周年“樹念” Spring Tour2024「Plastic Tree」』をバンド所縁の地である市川市文化会館で6月30日に終え、9月14日からは『Plastic Tree 結成30周年“樹念” Autumn Tour2024「続・Plastic Tree」』がスタート。そして11月16日にはEX THEATHER ROPPONGIで『Plastic Tree 結成30周年“樹念” 特別公演「モノクロームシアター」』を開催する。セルフタイトルを冠した最新アルバム『Plastic Tree』を携えたツアーの手応えと、特別公演『モノクロームシアター』の構想をメンバー全員に聞いた。

――9月14日の横浜BAY HALL公演から始まる『Plastic Tree 結成30周年“樹念” Autumn Tour2024「続・Plastic Tree」』、そして11月16日にEX THEATHER ROPPONGIにて開催される『Plastic Tree 結成30周年“樹念” 特別公演「モノクロームシアター」』が控えている中、ここではまず6月30日に市川市文化会館・大ホールにて行われた『Plastic Tree 結成30周年“樹念” Spring Tour2024「Plastic Tree」』千秋楽公演について少し振り返っていただきたく思っております。セルフタイトルを冠した最新アルバム『Plastic Tree』をたずさえたツアーであり、結成30周年“樹念”というタイミングでもあった上、コロナ禍をはさんで久々となった全国規模ツアーをPlastic Treeの故郷・市川にて無事成功させられたことは、実に大きな意味と意義を持つ出来事でしたよね。

有村竜太朗(Vo):アルバムを出してツアーをやるっていう、バンドとしての正常なサイクルにようやく戻れたっていうのがまずはほんとに嬉しかったですね。久しぶりに新譜の新曲たちをメインでやっていけたツアーだったので、一本一本進んでいくごとにその曲たちがどんどん成長していったツアーだったから、いざファイナルを迎えた時には「もう終わっちゃうんだ、短かったな。もっとやりたかったな」っていう感覚がありました。周年のタイミングでまた市川に戻って来られて嬉しいなっていう気持ちもありつつ、ツアーとしては今日で終わっちゃうというのがけっこう寂しかったかなぁ。

長谷川正(Ba):そうだね。それだけツアー自体が凄く楽しくできた、っていうことだったんだと思いますよ。だから、僕も竜ちゃんと同じでファイナルが終わるのは寂しかったです。

佐藤ケンケン(Dr):ちょうど時期的には『Plastic Tree』の曲たちに慣れてきたかな、という頃くらいでのファイナルだったんですよ。俺にとってもあの春ツアーはあっという間でした。来てくれた方々の感想を見ていても、かなり「思っていた以上に早く終わってしまったツアーだった」っていう意見が多かったですし。とはいえ、あの市川でのライブではひとまずの完成形を提示することができたんじゃないかと思います。

ナカヤマアキラ(Gt):春のツアーも、そのファイナルも、ほんとに面白かったね。けど、ずっと「そこから秋のツアーまでは2ヶ月空きますからね」っていうことを言われてたからさ。あの市川で終わった時は「凄く楽しかったけど、明日からの2ヶ月間は何をしようかしら?」っていうのがまずは頭に浮かんでた(笑)

――まさにその2ヶ月間が経った今、9月14日からはいよいよ『Plastic Tree 結成30周年“樹念” Autumn Tour2024「続・Plastic Tree」』が横浜BAY HALL公演からスタートします。おそらくこの秋ツアーは、春ツアーで得たいろいろなことを活かしながらさらに発展していくようなものになっていくのでしょうね。

竜太朗:やっぱり、自分らの中でもセルフタイトルをつけた『Plastic Tree』っていうあのアルバムを春ツアーだけで完成というかたちにするのは少しもったいないと思ったし、純粋にまだもっとこの曲たちをライブの場で追求したいっていう、作り手側としての欲求があるんです。それに、(ファンの)みんなからしてもきっとアルバムの曲たちをまたひとかたまりで聴きたいんじゃないかな?って思うんですよね。だから、この秋ツアーには「続・Plastic Tree」っていうタイトルをつけました。

有村竜太朗(VoGt)

――ということは、セトリ自体にも“続”な部分が反映されていくことになったりして?

竜太朗:秋ツアーでも『Plastic Tree』の新曲たちを軸にしていくのは変わらないですけど、せっかく春と秋に分けてやれることになったわけだから、今回は今回で前回とは違う曲たちもいろいろ入れながらやっていきたいですね。春とはまた違う側面も感じてもらえるようなツアーにしていけたらいいな、と思ってます。

アキラ:春のツアーはとても良かったけど、そんなに長い期間やってたわけでもないからね。あのままだとバンドとしては完全には消化しきってないところがあるし、ツアーっていうかたちでもうちょっと『Plastic Tree』の宣伝もさせてもらおうかなと。そういう真摯な姿勢で臨みたいと思っておりますよ。できれば「そろそろこの曲たちにも飽きてきたな」っていうくらいになりたい(笑)。

――ちなみに、新曲を完全にそらで演奏できるようになるまでには大体どのくらいの時間を要するものなのですか。

アキラ:あー、そこは時間じゃないんだよ。あれは思い出と共に、なんじゃないかな。なんか、こういうことを言うとオジさんみたいなセリフでちょっと恥ずかしくなってきちゃうんだけど、インディーズの頃に出した曲たちとかは、意外に練習要らずだったの。少なくとも竜太朗、正くん、俺の3人は。後から入ったケンさんはさすがに一生懸命やる必要あったろうけど、当時はワンマンだけじゃなく対バンのライブもあって、トータルの本数がそもそも今とは違ったんだよね。練習するまでもなく、新曲たちが日々勝手に染み込んでいったというか。つまり、高校の頃の思い出とかを何時までも覚えてるみたいなノリと一緒だと思う。……って、自分で言っててほんと恥ずかしくなってきた(照笑)。

――30年のキャリアともなってくると、過去はそれが当然だったのでしょうね。と同時に、初期の頃と比べると現在は楽曲のアレンジや演奏アンサンブルの在り方に随分と変化が出てきているのも事実かと思われます。

アキラ:確かに、新しい曲たちは昔と構築の仕方がまず違うっていうのはあると思う。その分、曲たちをライブの場で消化していくために昔とは違うところで時間を使ったりしてるから、勝手に曲が染み込むっていうところまで持っていくのはなかなか難しかったりもしますよ。まぁ、そこを攻略していくのも楽しみなところではあるよね。

ケンケン:『Plastic Tree』の曲たちは、まだ噛んだら味が出るんじゃないかと思ってるんですよ。そこを味わいながら、時には要らないアドリブを入れたりしていきたいです。

竜太朗:ん? 要らないアドリブ……?!

アキラ:要らないところでは要らないでしょ(笑)。

:あはは(笑)。

ケンケン:えーと、言い方を間違えました(笑)。突然のハプニングじゃないですけど、なんか俺がいきなりアドリブを入れた時にほかのメンバーから音で突っ込まれる、みたいな状況が生まれるくらいの余裕が生まれると、面白いことになりそうだなと思ったんです。

:そういうのが出てくることはあるかもね。あの春ツアーをやったことによって、それぞれの新曲に対する表現方法だとかその糸口というものは見つけられたと思うので、さらに曲たちを自分たちのものにしていけたらいいなという思いは僕もあります。

ナカヤマアキラ(Gt)

――なお、その秋ツアーが10月27日のZepp DiverCity公演をもって終わりますと、11月16日にはEX THEATHER ROPPONGIにて『Plastic Tree 結成30周年“樹念” 特別公演「モノクロームシアター」』が開催されますね。こちらは1996年に行われた『モノクロームシアター』のタイトルを再び冠したものとなるようですし、30周年“樹念” 特別公演ということで、その内容がいかなるものになるのか非常に気になるところです。

:この特別公演に関しては、秋ツアーとは完全に切り離して考えてもらった方がいいと思います。我々Plastic Treeにとって今年は結成30周年の節目ということで、それを記念(樹念)した特別な公演をやりたいねということは以前からメンバーとも話していまして、ツアーでは現在進行形の一番新しい自分たちと向き合ってきた分、11月16日の『モノクロームシアター』ではあらためて過去の自分たちと向き合うような場を作る機会があってもいいんじゃないか、という話になったんですよ。そして、このライブのタイトルに関しては若干言葉遊び的なところもあって、会場がEX THEATHER ROPPONGIというところからシアターつながりで「そう言えば前に『モノクロームシアター』ってやったよね」ということを思い出して、それが切っ掛けでこうなりました。

――1996年に行われたツアー『モノクロームシアター』は対バンおよびワンマンを含む全18公演で、初日には9月23日の目黒鹿鳴館でのワンマンで9月25日リリースのシングル「リラの樹」が先行発売されたとの記録が残っております。また、10月10日にはプラトゥリにとってのホームである市川CLUB GIO公演もあったほか、ファイナルは11月3日の渋谷エッグマンでしたね。今思うと、あの時期のプラトゥリはインディーズシーンでの知名度やCDの売上げ、そしてライブ動員を着々と伸ばしていたように思います。

:細かい状況がどうだったかは置いておくとしても、自分たちとしてはとにかく音源を作ってライブをしましょう、という姿勢で動き続けていたのは間違いないですね。刀でいうとまだ真っ赤な状態だったんじゃないでしょうか(笑)

――叩けば叩くほど強くなる、という状態だったわけですね。当時の『モノクロームシアター』では、ところによりSEX MACHIEGUNS、MALICE MIZER、PIERROT、DIR EN GREYの前身となったLa:Sadie'sといった錚々たるメンツとも対バンしていたようですけれど、プラトゥリがそのような場でギラギラした闘争心を発揮することは……。

アキラ:ないない。それはない。いつでもどこでも「今日はよろしくお願いしまーす!」って。1日みんなで楽しくやっていきましょう、っていう感じで毎回やってましたよ。

――プラトゥリは良い意味で攻めも攻めさせもしないような、安寧なる空気感を持ったバンドですものね。ひとつには1995年に初ミニアルバム『Strange fruits -奇妙な果実-』、それに次いでの初シングル「リラの樹」を1996年に発表したことで、当時のプラトゥリが音楽性や存在感を完全に確立したことも大きく影響していたと言えそうです。

:まだ当時はフルアルバムは世に出ていなかったので、曲数こそ限られた中ではありましたけどね。でも、なんとなくでもバンドとしてのキャラクターをいろいろな方たちにわかってもらえるような提示はできてたのかなとは思います。

――竜太朗さんは当時のエピソードで何か印象深いものはあったりします?

竜太朗:ビラですね。よくビラを自分たちで作ってたなぁっていうイメージがすごくあります。GIOのステージに寝っ転がってる写真のやつとか(笑)。あと、さっき対バンっていう話が出ていたとおり、ツアーと言えどもワンマンは限られたところだけでしたから。まだ2回目か3回目かの全国ツアーだし、基本は対バンが多かったんで、行く先々のご当地バンドさんたちとも対バンするわけですよ。そして、ひと月くらいはクルマの中でずっと生活してたなっていう記憶があります。けっこう記憶が入り混じっちゃってるところもあるけど、そういう日々でした。

アキラ:わかる。マジであのへんの記憶は金太郎飴だもん。クルマ運転して、機材降ろして、演奏して、みんなに「ありがとう!」って言って、機材積んで、次の土地に移動して、また演奏して、というのが5~6年は続いてたんじゃないかな。その同じことの繰り返しが楽しかったし、辛かったし、全部の記憶が凝縮されてる。だけど、細かく見てどこで何がいつあったんだっけ?っていうことになったらアタマ抱えちゃう。

竜太朗:しかも、各地でのライブも30分とかだったしねぇ。圧倒的にライブ以外の時間の方が多かったし、お金もなくていろいろ大変だったけど(苦笑)、それでも当時はアタマの中はツアーのこと一色で廻ってたなぁ。そういう当時のことも思い出しながら、せっかく30周年の今こうして実現することになった企画なので、今度の『Plastic Tree 結成30周年“樹念” 特別公演「モノクロームシアター」』では今の僕らから見てあの頃をどう表現できるのか、というところを楽しみながらやっていきたいです。

――ケンケンさんはEX THEATHER ROPPONGIでの『モノクロームシアター』において、過去のプラトゥリの楽曲たちとはどのように向き合っていこうとお考えですか。

ケンケン:ある時期までは、自分がレコーディングに参加してない時代の曲たちに対して完コピを目指してたんですよ。でも、今は「コピーじゃなくてもいいのかな」って思っているところがあります。言葉でなんて言ったらいいのかな……? 30年を迎えたバンドとはこうなんですよ、というドラムを後ろでしっかりと叩いていこうと思います。

長谷川正(Ba)

――春ツアーの市川公演では、プラトゥリにとっての“始まりの曲”である「twice」、初期の人気曲「リラの樹」、今もって名盤と呼ばれ続けている3rdアルバム『Puppet Show』の収録曲「絶望の丘」と、このバンドが歩んできた道程を語る上で欠かすことのできない3曲が立て続けに演奏されるという場面がありました。今度の『モノクロームシアター』ではよりたくさんの懐かしい曲たちが聴けそうで楽しみです。

:セットリスト的には、もし当時の『モノクロームシアター』どおりにやるとなると曲数がどうしても足りないだろうし、なにしろ30周年“樹念” 特別公演としてやるライブですからね。特定の時代だけにこだわることなく、全編を通じてこのバンドのヒストリーを感じられるような構成にしていけたら面白いんじゃないかと現段階では考えてます。

――新曲たちが出るたびに嬉しい驚きを感じさせてもらえることも嬉しいのですが、アーティストによっては過去の曲を黒歴史として封印してしまうような例もたまに見受けられるだけに、たとえ30年近く前の楽曲であっても変わらない輝きを届けてくれるプラトゥリの存在は、本当に受け手側からするとありがたい限りです。

竜太朗:自分たちからすると、常にやりたいことをやってきて、それの連続で30年が経ってたっていうだけの話ではありますからね。そこのスタンスはPlastic Treeって客観的に見てもバンドとして変わってないところだな、って思うんですよ。ただ、この30年で当時はできなかったけど今ならできることもだんだんと増えてきてはいるから、そこは逆に主観的な「今の自分だったらこうやりたい」っていう表現をしていくこともできるのかなと思います。それはきっと演出面についても言えることで、この節目でやるライブだからこその見せ方というものを実現していきたいですね。

アキラ:個人的には30年前のことってなると掘り起こす機会もないし、なんか小っ恥ずかしかったりもするんでね。客観的に自分のことを振り返るのは難しい、と感じてしまうかな。みんなから「30周年“樹念” おめでとう」って祝ってもらう分には嬉しいものの、やっぱり“そこに置いてきたもの”っていうのもあるわけよ。だから、その頃にできたことはその頃のこととして、わたしは今の自分ができることをやらせてもらうのみです。

――なるほど。プラトゥリは自分たちのことをよく“枯れない樹”と称されますが、それこそ年輪は増え、枝葉も拡がり、高さも増し、根も深く伸びているのでしょうけれど、立つ場所は決して変わらず、その幹が揺らぐこともないという意味で、本当に大樹のようなバンドだと感じるんですよね。圧倒的な信頼感があります。

アキラ:そう感じてもらえるバンドで良かった、っていうのはありますよ。30年続いてきたロックバンドだからこそ、っていうことだもんね。むしろ、とっ散らかってた時代がほしかった気もちょっとはするけど(笑)、多分これで良かったんだと思う。同じ看板を掲げてやってる以上、同じことを続けてマンネリになるくらいがちょうどいい(笑)。

――いえいえ、マンネリだなんでめっそうもない。事実、アルバム『Plastic Tree』ではバンドとしての王道な部分は貫きつつも、最新作ならではのアプローチも多々されているではないですか。しかも、どの一品もちゃんと美味しい。期待を裏切らない味なんです。

アキラ:この店に来たらこの味だよね、っていう安心感は大事だよね。そのかわり、俺らはコンビニにはなれない(笑)。

――なおかつ、プラトゥリはフォルムやイメージが変わらないところも素敵ですよ。特に海外アーティストなどでは時を経るごとに容貌が様変わりしてしまうケースがあることを思うと、海月(Plastic Treeファンの呼称にして愛称)のみなさんの胸中にある美しき夢を裏切らないPlastic Treeは実に尊いです。

アキラ:それ込みですよね、ロックバンドって。僕はそう思いますよ。自分の好きなものにはカタチだって変わってほしくない気持ちはあるじゃない。

:うん、それは分かる気がする。

アキラ:いやもう、頑張ってキープできるもんなら頑張りますよ。

竜太朗:ギリギリのところまで(笑)。

ケンケン:あはは(笑)。

佐藤ケンケン(Dr)

――いずれにしても、同期のバンドで1度たりとも活休せずに現存しているのはほぼPlastic Treeのみであるという事実を踏まえますと、みなさんにはこれからも我々の拠り所たる“枯れない樹”を育て続けていっていただきたいと思います。すなわち、11月16日にEX THEATHER ROPPONGIで開催される『Plastic Tree 結成30周年“樹念” 特別公演「モノクロームシアター」』は、ここからの未来に向けた重要なマイルストーンにもなっていく場となりそうですね。

ケンケン:佐藤としてもその日はまたこのバンドに対しての新しい発見があるんだろうな、と思っているんですよ。そこにも期待しつつ、30周年おめでとう! ありがとう!っていう気持ちも存分に楽しみたいと思います。

:そもそもEX THEATHER ROPPONGIは、Plastic Treeとして初めてやる場所なんですよ。そこも含めて今からすごく楽しみだし、その時点でファンのみなさんにはきっと今までに観たことがないようなPlastic Treeのライブを味わっていただけるんじゃないかと思ってます。タイミングとして秋ツアーを廻ったあとのライブでもありますし、バンドとしてのコンディションもきっとすごく良い状態になっていると思うんですよ。内容の面でもこの30年を凝縮したようなライブになるはずなので、かなり濃いライブになるであろうこともぜひ期待していらしてください。

アキラ:結成30周年“樹念”にあたるのは今年しかないわけです。12月24日にも30周年“樹念”としての『年末公演』は恒例行事としてやりますが、11月16日についてはまさにこの日だけの特別公演の『モノクロームシアター』ですからね。必ずみなさんの記憶に残していただけるようなことを頑張ってやります、ということでわたくしからの言葉を締めさせていただきたいと思います。

竜太朗:EX THEATHER ROPPONGIって自分自身も何回かライブを観に行ったことがある場所で、知り合いのバンドに声をかけてもらって行ったこともあるし、何曲かしか知らなかったけど好きでピクシーズ(Pixies)を観に行ったことなんかもあって、観る側としては、良いハコだなって前から思ってたんですよ。そういうハコでプラとしてやれること自体もすごく嬉しいし、今回『モノクロームシアター』っていうタイトルをつけてEX THEATHER ROPPONGでやってみたいと思ったのには何か意味があると思うんです。言葉が切っ掛けになって始まっていくことって今までもいろいろあったし、実際にどういうライブにしていくかはこれからメンバーとも話して具体的に決めていきながら、自分の中でも見つめていくことになると思うんだけど、特別な1日にしたいという気持ちがまずは大きいですね。ありがたいことに現在進行形の自分たちがしっかりあるから、来る11月16日には当時の自分たちが表現していたことを今の自分たちとしてやる意味、というものを明確に提示していきたいです。みなさんのことを“劇場”でお待ちしています。

取材・文=杉江由紀

※初掲載時、アーティスト名に誤表記がありましたこと訂正してお詫び申し上げます。

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