夕刊紙「夕刊フジ」とスポーツ紙「東京中日スポーツ」が発行最終日を迎える
休刊を発表していた夕刊紙「夕刊フジ」とスポーツ紙「東京中日スポーツ」が1月31日、発行最終日を迎えた。「夕刊フジ」は1969年に創刊された夕刊紙で、1975年に講談社が創刊した「日刊ゲンダイ」とともにキヨスクなどの駅売りで部数を伸ばしてきた。政治や経済だけではなく、競馬や文化人のコラムなどの連載もあり、ビジネスマンを中心に愛読者が多かった。「夕刊フジ」は新聞、電子版ともに休刊する。「夕刊フジ」の公式サイトである「zakzak」も1月31日で更新を休止する。
また、「東京中日スポーツ」は新聞の発行を1月31日で終了し、2月1日からデジタル版に全面移行する。デジタル版に移行後はパソコンやスマートフォンで新聞の紙面をそのまま閲覧できる。紙面も2月以降に刷新する。「東京中日スポーツ」は、1956年2月に「東京中日新聞」として創刊し、関東圏を中心に発行を続けてきたが、印刷費や配送費の高騰などにより紙での発行の継続が厳しい状況が続いていたという。「東京中日スポーツ」の2024年1月時点での発行部数は60,426部だったが、部数低下もプリント版終了の要因でもあった。中日新聞社は、東京本社が発行する「東京新聞」の夕刊の配達を東京23区を除く地域で昨年8月末で終了している。