貧乳がCカップに!胸の詰まり、卒乳…笑いと涙の母乳体験
かけだしママライターの【ゆきまり】です。35歳で結婚して専業主婦となり、36歳と38歳のときに妊娠、息子と娘を高齢出産しました。赤ちゃん時代しか味わえない母乳体験は、笑いと涙の思い出深いものになりました。
貧乳がCカップに! つかの間の自分史上最大サイズ
息子は母乳とミルクの混合、娘は母乳のみで赤ちゃん時代を過ごしましたが、息子が生まれるまでは、自分の胸から母乳が出るなんて信じられませんでした。なぜなら、自慢ではありませんが、私の胸はAカップさえぶかぶかになるほど貧乳だから。
でも、息子が上手に吸って母乳を飲み始めると、気づいたときにはCカップに大きく膨らんでいました。自分のおっぱいじゃないみたい! 人生初めてのCカップ体験にワクワクしました。
授乳のおかげで妊娠前よりも痩せたので、スリムなうえにCカップ! 自分で言うのもなんですが、授乳中はスタイルが良かったです。鏡を眺めてはポージングしたりして…。
ちなみに小さい胸の方がお好みだった夫には、「うーん、大きすぎて気持ち悪い…」と不評でした。今では笑ってしまうくらいしぼんでしまったので、記念にビキニ姿を撮っておけばよかったと後悔しています。
詰まっちゃった! クリスマス後にカチンコチンに
息子に授乳しているとき、おっぱいの詰まりを2度経験しています。1回目はクリスマスに食べ過ぎた唐揚げが原因か、左胸が詰まり、カチンコチンに固くなりました。
幸い、近所に助産院があり、マッサージをしてもらえたので助かりました。このマッサージがとても気持ちよくて、脂っこいものを食べ過ぎた?と反省していた私を心身ともに癒してくれました。ピューと噴水のように母乳が貫通したときは、助産師さんと一緒に歓声を上げて喜びました。
これ以来食べ物には気をつけていましたが、2回目は意外なことで詰まりました。おむつ替えのとき、立ち膝にしていた左足が左胸を圧迫していたのが原因。また同じ助産師さんにマッサージしてもらいましたが、頑固な詰まりだったので、最終手段の針でつついてやっと貫通! 1回目以上に大歓声で喜び合いました。
おっぱいの詰まりは誰にでも起こりうるものだと思います。「おかしいな」と感じたら、ひとりで悩まず、早め早めに母乳外来などで相談することが、母乳とうまく向き合っていくコツなのではないかなと思います。
ある日それは突然に! 娘が決めた卒乳に母は涙
卒乳で思い出すのは、下の娘との思い出。娘の1歳の誕生日2日前、卒乳のときは突然やって来ました。いつまでもかわいい授乳姿を見ていたいと思っていた矢先、娘がおっぱいを嫌がったのです。
すでに普通のご飯を取り分けてよく食べていましたが、まさか娘から拒否されるなんて! 信じられず飲ませようとしたら号泣されました。悲しい左右の胸はメロンのようにカチコチになり、またまた助産師さんのお世話になりました。娘は私がマッサージを受けている間、横でずっと泣いていました。
上の息子を授乳していたときは2度ほどおっぱいが詰まってしまったことのある私。助産師さんに、娘のときは詰まったことがないと話すと、「それだけたくさん上手に飲んでくれていたのね。ママ思いね~」と助産師さんが優しく娘に声をかけてくれたのです。
何だか娘が「ママのおっぱい、ありがとう」と言って泣いてくれているような気がして、私まで泣きそうになりました。このとき、娘が決めたタイミングを受け入れようとやっと思えたのでした。
息子は、身長50cm、体重2944g。娘は、身長45cm、体重2666gで、ともに妊娠39週で生まれました。おっぱいを卒業して成長した2人が、今では「ママのおっぱい 梅干しー!」なんて憎まれ口をたたきます。「赤ちゃんのときは大きかったのよ」と言っても、「ふ~ん」と不思議そう。2人が覚えていなくても、ママはいつまでも忘れないよ。この先、思春期や反抗期で2人とこんな風に話せなくなることがあっても、この愛しい母乳体験を思い出して乗り切ろうと思うのです。
[ゆきまり*プロフィール]
かけだしママライター、ゆきまりです。35歳で結婚し専業主婦に。36歳と38歳のときに妊娠、息子と娘を高齢出産しました。現在は子どもたちと過ごす時間を大切にしつつ、在宅でライターの仕事をしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。