【伊豆・恋人岬】予想以上にラブラブの恋人岬 おひとり様で行ってみた
静岡・伊豆市にあるユニークな観光名所「恋人岬」は、国内海外問わずカップルに大人気のラブパワースポットです。遠い昔、土肥が舞台の恋物語がその由来。そんな場所は“おひとり様”でも楽しめるのか、行ってみました。
恋人岬ステラハウス周辺
伊豆市内の海沿いにある国道136号線を車で走っていると、恋人岬の看板が見えてきます。
駐車場に車を止めると、目の前には希少な白ビワの畑があり、となりに「恋人岬ステラハウス」が建っています。
驚くことに白ビワ畑があるのは、日本国内においてここだけだそうです。毎年6月になると白ビワ狩りが開催され、幻の白ビワの味が堪能できます。
ステラハウスでは、カップルにちなんだお土産や、伊豆産の果物をふんだんに使ったスイーツなどが食べられます。
ステラハウスの正面玄関前には何やら変わった「恋の定期券」と書かれた看板が。
定期券は実際に販売されているわけではありませんが、手にすると2年後までに結婚できる、という設定です。
カップルで訪れて記念撮影をしたら映えそうですね。
親切なことに駐車場には「恋人岬の楽しみ方」の案内看板が立っていました。
しっかり読んでから回りましょう。すべて制覇したら、より一層幸せになれること間違いなし。
恋人岬には名物店長がいます。その名も2代目ネコ店長の「ちびにゃん」。
恋人岬内を気ままに巡回しているらしく、遊歩道にいたりステラハウス内にいたりして、どこにいるかは店長次第。
私は残念ながら会えませんでしたが、ばったり会えたらラッキーです。
ステラハウスをぐるっと回ると海側にポールに鎖が張られており、鎖にはハート形の絵馬がたくさん飾られていました。
愛情絵馬といって、ステラハウスで購入して書けます。赤色の絵馬は結婚報告の絵馬だそうですよ。
絵馬にはお互いの健康や幸せ、好きな人に出会えたことへの感謝の気持ちがつづられていました。
私も幸せを分けてもらうことにしましょう。
遊歩道を散策
愛情絵馬の近くから遊歩道が伸びているため、歩いてみます。
青々とした木々の間から太陽光が差し込んできれいです。ただし夏は虫が多いため、できれば虫よけをしておくといいですよ。
そして、やや長距離を歩くため水分補給の飲み物とタオルも持参しましょう。
遊歩道に差し掛かってから15分ほどすると、木々の間から美しい海と階段がちらっと見えました。
後ほど通りますが、あちらの遊歩道も面白そうです。
「金の鐘」と「愛の鐘」
さらに3分ほど歩くと、分かれ道に出ます。右側は「金の鐘」が設置されている場所へ、左側は「愛の鐘」がある展望台へ出ます。
おすすめの順番は、先に右側の金の鐘を鳴らしてから左の展望台へ行き、愛の鐘を鳴らしてフィニッシュするコースです。
右側を選んで進むと「金の鐘」がありました。実はグアムにも恋人岬というスポットがあり、伊豆市の恋人岬とは姉妹提携を締結しています。
締結を記念して造られたのがこの「金の鐘」で、グアムには「銀の鐘」が設置されています。
心を寄せる人の名を呼びながら金の鐘をカップルで3回鳴らすと、幸せになれるといわれています。
しかし私は一人なので、一人で鳴らしてみました。お願いですから私に良縁をください!
来た道を戻り、左側の道を進みます。さきほど木々の間から見えた美しい階段の遊歩道を歩くと、壮大な海の景色が臨める展望台へ到着します。
階段を下りると、ラブラブなベンチが設置されていました。ここに座って撮影しているカップルがちらほらいて、そんなとき私は完全にアウェーでした。
展望台には「愛の鐘」があります。こちらも先ほどと同様に、カップル同士で鐘を3回鳴らすと幸せになれるといわれていますが、私は一人で鳴らしてみました。良縁をください!
土肥に伝わる恋物語
恋人岬は、はるか昔から土肥に伝わる民話が元となっています。「伊豆西海岸土肥温泉・恋人岬」のホームページによると、こんなお話です。
土肥の漁師「福太郎」と小下田の「およね」は、朝市で出会い恋に落ちました。
しかし二人は遠方に住んでおり、互いに老いた親がいるため一緒に暮らせません。およねは近くの神社で福太郎と結ばれたいと毎日願いました。するとどこからが声がして、「ふたつの鐘を授けるから福太郎と一つずつ持ち互いの愛を伝えよ」と告げられました。
二人はそれぞれ鐘を毎日3回ずつ鳴らし続けたところ、村人の間で評判となり、ついには結ばれ幸せに暮らしたのだそうです。
展望台から海の絶景が堪能できます。この日は幸い天気にも恵まれたため、伊豆の自然の美しさがますます際立っていました。
伊豆の海の美しさに引かれ、スキューバダイビングを存分に楽しむため移住しましたが、やっぱり私の恋人は「海」なのです。
恋人岬は何人でも誰でも楽しめます
恋人岬は、かつて土肥が舞台となった恋物語が元となってできた、ラブパワースポットです。
訪れている人のほとんどがカップルだったため、一人で歩く私はちょっと浮いていたかも。しかし遊歩道で感じられる木々のエネルギーや鳥の声、展望台から見える海景色はどなたでも楽しめるため、カップルだけでなく、おひとり様でも家族でも訪れてほしい場所です。
■スポット名 恋人岬
■住所 静岡県伊豆市小下田242-1
■営業時間 9:00~17:00
■定休 年中無休
■問合せ 0558-99-0270
■駐車場 100台