『スター・ウォーズ』のパロディ映画『スペースボール』制作者98歳「最近の『スター・ウォーズ』のこと、あんまりわからない」
『スター・ウォーズ』などのパロディに果敢に挑んだ1987年のSFコメディ映画『スペースボール』は、まさかの続編が準備中だ。1作目の全般を手掛けたメル・ブルックスが98歳にしてプロデューサーに続投。製作の実作業と主演を務めるのは、現代最高のコメディ俳優の一人であるジョシュ・ギャッドだ。
「まだ話していない、面白い話があるんです」とギャッドが米ポッドキャスト番組に語ったところによれば、ブルックスはもう最新の『スター・ウォーズ』事情を追いきれていないのだという。「今回の映画でやりたいことのコンセプトを彼に説明している時に、最初に彼にこんなことを言われたんです。“実は、事細かに説明して欲しいんです。最近の『スター・ウォーズ』映画のこと、あんまりよく知らないから”と」。
それも無理はない。『スター・ウォーズ』からは2015年よりディズニー参画後初の3部作映画が公開されたほか、スピンオフ映画として『ローグ・ワン』(2016)や『ハン・ソロ』(2018)も登場。さらに実写ドラマシリーズもいくつも製作されており、その全てを追うのはエネルギッシュなファンでない限りなかなか難しい。
98歳にもなったブルックスは、そうしたオタク的な研究をギャッドに委ねたようだ。ギャッドは続編でネタにしたい内容の一つ一つについて、ブルックスの前で40分かけて汗をかきながら紹介し、『スター・ウォーズ』のどの瞬間にどう通じるかを全て説明した。熱弁を終えるとシンと静まり返り、ブルックスは「おぉ、ジョシュ、君は本当に詳しいんだね!」と反応したという。
「メルにとっては何の脈絡もないことですが、これ以上ない褒め言葉でした。彼は僕が言ったすべてのことを信じてくれたんです」とギャッド。裏を返せば、最新作までを反映した『スター・ウォーズ』ネタの数々が、ギャッドによって繰り出されることになると言えそうだ。
『スペースボール2』の製作スタジオはAmazon MGM。以前のギャッドの報告によれば、脚本草稿はすでに完成しており、「読んだ人は全員、ぶっ飛んでる」という内容だそうだ。引き続き進捗を待とう。
Source:Let’s Talk Off Camera