外房大原沖のライトヒラメ船で本命4尾キャッチ【千葉】アタリの出方は様々
11月上旬、外房大原のライトヒラメに行ってきました。同港のヒラメ釣りは例年10月からスタート。この時期は、来春の産卵期を前にイワシなどのエサを追って、沖の深場から岸寄りの水深20m前後の浅場に入ってきます。なので、数も型も狙える「寒ビラメ」のシーズン。食味の点では、脂がのっていちばん美味しい時期とも言われているので気合が入ります。
つる丸でヒラメ釣り
今回お世話になったのはつる丸。まだ夜明け前の5時ごろ出船。暗闇のなかポイントに向かって走っていく船団の姿がカッコいい。
着いたポイントは水深10m前後。さらに浅いポイントもしっかり流していきます。
ヒラメ釣りのポイント
船長にヒラメ釣りにおいて大事なことを聞いてみると「エサ付けとタナ取りだね」とのこと。
エサの活イワシは弱らせないよう、手早く確実にハリ付けするのがコツ。ですが、私はまだ船長のような早さでは付けられず…。やっとハリ付けできたと思ったら、手にたくさんのウロコがキラキラ。
投入もイワシにダメージを与えないように、優しくおこない、ゆっくり着底を待ちます。そして、もう一つの大事なコツのタナ取り。
オモリが底に着くか着かないかのギリギリをキープ。絶え間なく海底の様子は変わるので、船長のアナウンスの情報も頭に入れながら、まめに底を取り直していきます。
浅い水深での釣りはライトタックルで、イワシの動きが手に取るようにわかるので、スリルが増します。いつくるのかドキドキしながらアタリを待ち、たまに仕掛けを上げて、元気に泳いでいるか確認。再度落とし直します。これも誘いになるとのこと。
早々に1尾目ゲット
竿先に集中して待っていると、突然モゾモゾという前アタリ。焦って早アワセしてしまわないよう慎重に。落ち着こうとした途端、竿が水中に引き込まれるような強い引き。グイッと竿を上げるとフッキング。しっかり重さが竿に乗ってヒット。無事、1尾目をゲットしました。
この、ヒラメ釣り特有のアワセのタイミングやかけひきがたまらなく面白い。感度の高いライトタックルのおかげで、感触をより楽しめます。
アワセのタイミングを試行錯誤
余韻に浸りながら2尾目を狙います。前アタリは1尾目より長いモゾモゾ。そーっと、ゆっくり聞き上げるとズンっ。この日の目標をクリアしました。まだまだ時間があるので、さらに追加を狙っていきます。
次もイワシを少しずつかじっているような感触の前アタリ。アワせるにはまだかな~という引きです。しっかり食い込むまで耐えていると、スッと反応がなくなってしまいました。仕掛けを回収すると、イワシが取られ食べられてしまったようです。そうそう毎回うまくいくわけはありませんね。「んー、難しい」
3尾目は先ほどと同じようにかじってきているアタリが続き、一瞬遠のいたような感じがしたので、逃げるイワシを演出するイメージで、竿をちょいっと上げると再び追ってきてくれてヒット。これは狙って食わせた感があって嬉しかったです。
目標クリアして4尾ゲット
さらに4尾目は、前アタリもなく勢いよくエサをひったくるように食いついてきたので、一気にアワせてゲット。イワシが小さいので丸飲みしたのでしょうか?あっという間の出来事でした。こういうパターンもあるんですね。これにて釣りは終了。釣果は4尾。
それぞれ個体によってアタリやアワセ方も違ったので、ヒラメ釣りの奥深さを感じられ、とても楽しく勉強になりました。釣れば釣るほどこのかけ引きにハマっていきそうです。
<週刊つりニュース関東版 高末里香/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年11月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。