「そうなの?」大竹まことが公園の変化にビックリ…親と子が一緒に遊べない
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組、『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 11月22日の放送は、集英社新書から発売中の『遊びと利他』を著した、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院准教授の北村匡平氏が出演。金曜パートナーの壇蜜とともに本の内容について伺った。
大竹「御本では、遊び場の効率化がとても問題視されております。これはどういうことですか?」
北村「遊びの場がかなり激変している。このまま果たして子どもの遊びは放置していいのだろうかというのが根本的な問題意識としてありました」
壇蜜「それが公園から読み取れたということですね」
北村「そうですね。遊具のあり方とか公園の環境そのものがかなり変化していて、最初は2000年代に大きく変わりました。大竹さんが昔の公園をイメージすると、漠然と原っぱみたいな空間があって、最小限の遊具があるという風景だと思います。僕も1982年生まれなので、まだそういった公園があったんですけど、90年代にゆりかご型ブランコとか回転遊具とかの事故が相次いだんですよ」
壇蜜「あの地球儀みたいなやつ」
北村「グローブジャングルっていうんですけど。そういうすごいスリリングな、振り回されて吹っ飛ばされて、痛くなって、でも面白くてみたいな、ああいう遊具がどんどん撤去されるんですね。でも、それは90年代にいきなり起こったことじゃなくて、60~70年代にも死傷事故があったんですけど社会問題化されなかった」
大竹「そうなんですか」
北村「けれども90年代には訴訟問題とかに発展して、遊具メーカーとか自治体を訴えることになっていくんですね。そうすると自治体も遊具メーカーも訴訟されたくないし、問題になるのは困るので、とにかく危険な遊具を撤去するという流れがどんどん進行して行く。それが90年代から2000年代にかけてなんですね」
大竹「なるほど」
北村「1993年には都市公園法が改正されて、児童公園という名称から街区公園に変わったんです。簡単に言えば、公園で遊ぶ人を「児童」から「幼児から高齢者まで」様々な層を取り込もうとする改正だったんです。そこで変わったのは、健康遊具が導入されたこと。もう一つが危険な遊具が撤去されていったこと。その代わりに入ってきたのがスプリング遊具という、幼児が乗るバネが付いた動物型の遊具で、あれがすごい増えていったんですよ。なぜかというとあまり危なくないんです。それと、複合遊具という、雲梯とか滑り台とかいろんなものがガチャガチャついてる大きな遊具がすごい増えているんです。そういった流れが2000年代にあって、それと2002年以降、年齢で区別するシールを貼らせたんです。この遊具は3歳から6歳までとか、6歳から12歳までと分けさせるんですよ」
大竹「あ、そうなの!?」
北村「もう今、ほとんどの公園ではそれを貼っているので、僕は子どもが3人いるんですけど一緒に遊べないんですよ」
大竹「ああー…」
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