幸手権現堂桜堤が春色の絶景に包まれる!「第92回幸手桜まつり」が3月26日~4月9日に開催
埼玉県幸手(さって)市の県営権現堂公園内にある幸手権現堂桜堤では、「第92回幸手桜まつり」が2025年3月26日(水)~4月9日(水)に開催。約1㎞にわたる堤に桜並木が続くほか、隣には広大な菜の花畑もあって心躍る春の絶景を楽しむことができる。
大正時代からにぎわう桜の名所
幸手市を代表する景勝地である幸手権現堂桜堤。その名の通り、春には堤の上に約1000本のソメイヨシノが咲き誇り、関東有数の桜の名所として知られている。毎年3月下旬から4月上旬の見頃には「幸手桜まつり」が開催され、遠方からも多くの人が桜花爛漫の景色を楽しもうと訪れる。
今年で92回目を迎える「幸手桜まつり」の歴史は、なんと大正時代までさかのぼる。第1回が開催されたのは大正14年(1925)。大正9年(1920)に植えられた桜が見事に育ち、当時シーズンには多くの人出があったといわれている。戦時中も花見は行われていたというが、戦後に燃料として桜の木が伐採されてしまったため、1949年再び桜の木が植樹された。現在私たちが目にしているのはこの2代目の桜である。
約1000本のソメイヨシノが作り出す約1㎞にわたる桜のトンネルは、幸手の名物となった。さらに1988年からは隣の畑で桜の開花に合わせて菜の花が毎年作付けされるようになり、青空の下、ソメイヨシノの淡いピンク色と菜の花の黄色のコントラストが織りなす美しい景観を楽しめるようになった。
期間中は露店の出店や夜桜ライトアップも!
期間中は日没から22時まで夜桜のライトアップが行われる。「日中の桜は菜の花との競演が美しく、夜の桜はライトアップによってまた違った花の色が感じられて幻想的です」(幸手市観光協会)。桜のトンネルがぼんぼりでライトアップされ、夜ならではの艶やかな桜の姿もぜひとも堪能したい。
また桜の木の下で約100店舗の露店が軒を連ね、俳句コンクールやミックスマーケットのほか、期間中の土・日にはさまざまなイベントも行われる。桜堤のほぼ中央に位置する常設の売店『峠の茶屋』では、焼きたてのパンやドリンク、地元のおみやげなども販売されていて、食べ歩きも十分満喫できる。
「桜の下を歩き菜の花畑を抜けて行幸(みゆき)湖まで続く公園内の遊歩道を散策するとさまざまな春風景が楽しめますよ」(幸手市観光協会)。公園に隣接する行幸湖では迫力ある大噴水が見られたり、また桜堤と行幸湖を結ぶ外野(そとの)橋では夜間のライトアップによる優美な姿を楽しめるなど、見どころもいっぱい! 心地よい春風を感じながら周辺の散策も楽しんでみては。
開催概要
「第92回幸手桜まつり」
開催期間:2025年3月26日(水)~4月9日(水)
開催時間:夜桜ライトアップは日没~22:00
会場:幸手権現堂桜堤(埼玉県幸手市内国府間887-3)
アクセス:東武鉄道日光線幸手駅からバス「権現堂入口」下車すぐ
【問い合わせ先】
幸手市観光協会☎090-7445-4348
URL:https://www.satte-k.com/event/sakura/index.html
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。