がってん寿司がGWに激ウマ希少魚をブチ込んできたぞ! 特に希少性が増しつつある、高級ブランド魚なあいつ
最近、はま寿司とくら寿司に行ったのだが、そこでふと思ったのだ。そういや、がってん寿司の様子を随分長いことチェックしていなかったな……と。
ということでHPを見てみると、奇しくも4月25日からゴールデンウィークのフェアがスタート! これは何というタイミングの良さ。
ラインアップをチェックしたところ、おいおい、めちゃくちゃ良いセレクトが並んでるじゃあないか。
・春~夏
がってん寿司の提供メニューは地域によって微妙に異なる。各自公式HPで確認していただきたい。
さて、ゴールデンウィークのフェアでピックアップされている中で特に興味深いのは、「スマ」だろう。506円。タブレットのメニューにスゴそうなことが色々書かれている。
ほとんど出回らないのは天然物の話だ。各種ウナギへの姿勢を見るに日本人は気にしないと思うが、絶滅危惧種とかではないので安心してほしい。
スマを専門に狙った漁が国内で盛んではないからで、出回るのは何か別の魚を狙った漁で偶然にも混獲された場合という感じ。そういうタイプの希少魚だ。
天然物は時々カツオの水揚げが盛んな港で売られたりするので、一緒に網にかかるのだろう。このスマは愛媛産なので、養殖されているものではないかと思われる。
というのも愛媛はスマの養殖とブランド化に力を入れているからだ。「媛スマ」とか「伊予の媛貴海」というやつだ。愛媛の完全養殖スマは脂のノリが素晴らしく、そのサシの入り方は見た瞬間に脳にウマさを確信させる。日本の誇る養殖技術の結晶。
スマは養殖天然問わずお値段がけっこうし、都内では老舗の高級デパートと葛西臨海水族園(クロマグロの水槽にいる)でしか見ない。今年度の出荷は1万匹を割るかもしれない的な報道があった。希少性がさらに高まっていく可能性がある。
全国チェーンの寿司屋にPUされてウマさが広まり、他の大手フード系企業が安定して買い付けるなどしたら、養殖業者も継続しやすくなり、食べる側的にもウマい魚が食えてWin-Winだと思うが……なかなか難しいのかもしれない。
味わいはマグロともカツオとも似た、何かそういう感じ。そして出てきたのがこちら。もう勝っただろ、これは。
食べると、トロットロでうめぇのなんの! マグロよりもさっぱり風味な点が特に良い。私が石油王だったら在庫を全て食べつくしたに違いない。
1皿2貫で506円だが、そもそも切り身のサイズが大手寿司チェーンの2.5倍くらいあるので、むしろコスパは良い説。魚のセレクト、価格、サイズの全てが正解すぎる!
続いて気になるのが「北海道石狩湾産 生にしん(209円)」。炙りVer(275円)もあるらしい。
ニシンと言えば春の魚。石狩湾では今年2月頭に群来の様子が報じられた。しかし今は4月末だ。えっ、旬が2か月も前じゃん……否。実は石狩湾で確認されるニシンには、主に2種類の群れがある。
1つは石狩湾系で、もう1つがサハリン系だ。回遊のしかたや産卵期が異なるので、まとまって水揚げされる時期にズレがある。石狩湾系の方が早く、今年はそれが2月だったようなので、4月にとれているのはサハリン系だと思われる。つまり今も旬ということだ。
まずはノーマル。
ヒュー、この身のコシよ! コリコシュっとした歯ごたえ! さわやかニシンフレーバー! ピリッとシメる生姜とネギ! 生のニシンのウマさをパーフェクトに味わえる。良い仕事してますねぇ……!!
炙りVerもたまらない。
特有の炙りフレーバーと、加熱によって染み出た脂が脳をシビれさせる。脂がたっぷりだが、大根おろしとレモンが付いているのでクドくならない。どちらも美味く、コスパもいいので両方推奨。
ということで、がってん寿司のゴールデンウィークのフェア。これは良いものだ。セレクトの良さと、出てくるモノの良さがパーフェクト!! 近所にあるなら、ぜひ行くべき。
参考リンク:がってん寿司
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.