一日1点制作、舞台衣装にも挑戦 志和町のファッションデザイナー出本正彦さん
ファッションデザイナーの出本正彦さんは志和町にアトリエを構えて30年。現在、柿渋染め、古布、デニムを組み合わせた作品を制作しています。(橋本)
81歳の今、「一日1点」をモットーに、制作活動に励んでいます。その傍ら、初めての舞台衣装を制作。7月31日、8月1日に上演の朗読劇「蛍火Ⅱ河本一郎伝」でダンサーが着用する衣装を担当しました。また、アトリエでの作品展を初開催するなど意欲的です。
志和町にアトリエ
出本さんは1970年に桑沢デザイン研究所を卒業後、デザイナー細野久さんに師事し、1975年にファッション界の名誉ある「装苑賞」を受賞。その後、約10年間にわたって母校で教鞭をとり、若いデザイナーの育成にも貢献しました。
1987年に広島に帰り、自然に囲まれた志和町で「アトリエ出本」を開設。使い古された布や、柿渋染めや大漁旗など、日本の伝統を生かした一点物の洋服やバッグ、小物を制作しています。また、作品づくりをサポートする教室も行っています。
作品展はこれまでに、東京や広島県立美術館など、全国各地で開催。8月には、広島市西区のギャラリーカモメのばぁばぁで作品展を開きます。アトリエは事前連絡で行くことも可能です。問い合わせは出本さん090(1017)2640へ。
プレスネット編集部