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<産後の生活がつらい>夫の行動ひとつひとつがうとましいのは……産後クライシス!?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

半年前に男の子を出産し、今は専業主婦をしています。出産をしてからというもの、心がいつもどんよりと曇っていて、晴れることがありません。というのも……。

勤めていたころと今の生活とがあまりにもかけ離れ過ぎていて、心が追い付かないのです。

大好きな人と結婚をして、子どもを産めばもっと幸せになれると思っていたのに……。現実は苦しいばかりで、幸せだなんてとても思えない自分がいます。そしてそう思ってしまっていることが息子のカケルに申し訳なく、自分のことが心底キライになってしまいました。この生活が続く限りどこにも出口はない、逃げられない……。そう思うと自然と涙が溢れます。

トオルの一挙手一投足にイライラする日々。これが噂の「産後クライシス」なの!? 出産前に聞いたことはあったけれど……このままずーっとトオルにイライラし続ける日が続くの? 私は不安になっていました。

それからしばらくして私は風邪をひいてしまいました。寝込むほどではありませんでしたが、身体がつらいことに変わりはありません。

なんだかトオルにとても悪いことをしている気持ちになりました。トオルは毎日真面目に仕事に行きます。ギャンブルをするわけでもなく、酒やタバコにお金を費やすわけでもありません。時間の許す限り早く帰宅して息子カケルの面倒を見てくれています。今だってカケルのオムツを替えて、ニコニコと喋りかけています。 トオルはトオルでできる限りのことをしてくれているのに、何をしても私にはイライラされてしまうトオル。それでも穏やかに笑ってくれている。

カケルの出産を機に私の生活が一変したのは間違いありません。自分自身に降りかかった「変化」を、どこかでずっとトオルのせいにしていたことに気づきました。今の生活は全て自分で選んできた道です。トオルとお付き合いすることも、トオルと結婚することも、カケルを産むことも、仕事を辞めることも、全て自分で選択してきたのです。なのに、その変化に対応できないストレスや怒りを、一方的にトオルにぶつけるなんて……。そう気付いたとき、私の涙は止まっていました。

翌朝。その日はゴミの収集日だったので、夫のトオルは私がまとめたゴミ袋を持って家を出ようとしていました。トオルは毎回職場へ向かう道すがら、集積所へゴミを捨ててきてくれるのです。その背中に私はこう声をかけました。

これまでゴミ捨てをしてくれるトオルに感謝なんてしたことはありませんでした。むしろ「仕事で家にいないのだから、それぐらいやって当たり前!」と思っていたのです。でも昨日、自分なりの“悟り”をひらいた私は、トオルは自分が選んだパートナーであり、今ある生活は自分が「欲しい」と思って手にしたものなのだから、もっと覚悟をもって向き合い、目の前の相手を大事にしていこうと思えるようになりました。

本当の原因が「子どもが少し手がかからなくなった」からか「育児に慣れてきた」からか「産後のホルモンバランスが落ち着いた」なのかは分かりませんが、ゴミを捨ててくれることへの感謝の意をトオルに示せたことで、私は「産後クライシス」から抜け出すことができ、新しい一歩を踏み出したのです。

以前の仕事と比べるとお給料も仕事量も半分以下、いや4分の1にもならないかもしれません。でもとてもやりがいはありますし、一生懸命働くことの楽しさを思い出したような気もします。以前働いていたときのようなモチベーションで今後生きていくことは、今の私には難しいことかもしれません。でもその代わりに手にしたものもたくさんあります。可愛いわが子と理解ある夫と共に幸せになることが私の生きるモチベーションとなりました。過去を振り返らず、今目の前にある幸せを大事に、強く生きていこうと思います。


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