「これからの島地市」が10月13日と14日に初開催 レトロな面影の徳地・島地商店街を舞台に
10月13日(日)と14日(月・祝)に、山口市徳地の島地地域で、イベント「これからの島地市」が初開催される。主催は、山口観光コンベンション協会徳地支部(TEL080-2916-8878)。時間は、初日が午前11時から午後9時までで、2日目は午前10時から午後2時まで。
島地地域にある島地商店街は、かつて旧徳地町随一の繁華街として栄えていた。だが、昭和40年代以降は衰退の一途をたどり、現在営業を続けている店舗はわずかだ。その一方で、発展から取り残されたがゆえに、昭和30年代のレトロな面影が今もとどめられている魅力的なエリアでもある。そこで同支部は「ここに残る空き店舗・空き家と現在の地域資源を結集させることで、さまざまな人が集う場を創造できるのでは」と考え、この催しを企画した。さらには「このイベントの開催を通して島地商店街のことを多くの人に知ってもらい、地域内外からの関心を高めることで、未来の島地商店街の姿を描くきっかけにしたい」という。
同商店街では、築60年以上の古民家(旧野村鍬屋)を改修した宿泊施設「Memory Gateway Hotel101 Katayama tei」が、9月21日にオープンした。イベントが開催されるのは、徳地地域交流センター島地分館の隣に立地する同施設と花尾八幡宮とを結ぶ約500メートルだ。
また、同商店街にあった案野酒場は、酒屋になる前は西日本でも最大級の紙問屋で、そのことが同商店街の発展の礎でもあった。島地地域で徳地手漉き和紙(徳地和紙)の製造が継承されていることもあり、エリア内は徳地和紙の折染め作品で装飾される。
メイン会場は旧案野酒場に設けられる。和紙や木製の作品を制作できる「主屋でワークショップ」(6講座)や、「BARなかや」(13日午後3時~)、「夜の酒蔵ジャズコンサート」(同午後6時半~)等の催しが開催。
さらに、花尾八幡宮(人形劇の上演:同午後5時~)、旧岩江履物店(パン販売)、旧野村鍬屋(居酒屋)、旧井上盛栄堂(盆栽展示即売)、旧岩崎商店(徳地和紙販売)などが、展示・飲食・物販等の会場になる。
「予約不要のまちあるきツアー」も、各日1回催行。13日が、高杉晋作逃亡の道をたどる「徳地の奇兵隊ツアー」(午後1時半に花尾八幡宮集合)で、14日が「東大寺再建ツアー」(午前10時に月輪寺薬師堂駐車場集合)だ。
また、13日夜は、地域の人たちが造った竹灯籠が、花尾八幡宮や道路脇に並べられ、灯りの演出がされる。
「イベントの内容の多くは、もともと地域に存在していたものを生かしている。山口にこんな魅力的な場所があるということを、たくさんの人に知ってもらう機会にしたい」と主催者。イベントの詳細や最新情報は、インスタグラム(https://www.instagram.com/korekaranoshimajiichi/)やフェイスブックページ(https://www.facebook.com/profile.php?id=61565283991509)を参照のこと。