円形デッキは橋桁の架設へ、徐々に姿を見せる四日市の街の新しいシンボル
三重県四日市市の近鉄四日市駅東で基礎工事などが進む「円形デッキ」は、いよいよ本体の一部となる橋桁(回廊の底部分)の架設工事が7月13日から本格化する。森智広市長が11日の定例記者会見で今後の工事スケジュールを説明した。来年2025年の1月には全体の架設が終わって屋根など上屋の設置も始まり、四日市の街の新しいシンボルの姿が見えてくる。
森市長は「四日市のあらたなシンボルが出来上がっていく姿を、市民のみなさまにも、ぜひご覧いただきたい」と話した。説明によると、橋桁は和歌山県の工場で仮組立もされ、これを四日市まで部分ごとに運び、重機などを使って架設工事を進める。橋桁の搬入などは11日から始まっているという。
和歌山県の工場での橋桁の仮組立の様子=四日市市提供
中央通りの再編では、車道はすべて、かつてのクスノキの緑地帯の南側に集約される。近鉄四日市駅前では工事を進めるため、仮の車線を設定して車の流れをコントロールしている。円形デッキの橋桁は、まず、東北のバスタと接するあたりから、南西のあすなろう四日市駅付近へ、基礎杭、橋脚のある4分の3の部分で架設を終わらせ、10月に中央通りの西行き車線の一部を切り替え、近鉄四日市駅に近いところにあらたに基礎杭、橋脚を設け、最後の残り4分の1の架設を完成させる。これが終わる2025年1月ごろから、今度は円形の屋根など上屋設置を始め、2025年12月には上屋設置も終わる計画で、引き続き、バスタ、近鉄四日市駅など周辺施設との連絡などの工事に移る。
円形デッキは直径約40メートルの空中回廊で、人は約6メートルの高さにある約3.5~4メートル幅の通路を歩いて、駅やバスタなどを行き来できる。屋根の柱のデザインには、四日市の伝統工芸「日永うちわ」の構造も取り入れるという。