茅高生3人が出場決定 芸術文化の全国大会へ 書道と美術の作品
岐阜県で8月5日(月)まで開催中の「第48回全国高等学校総合文化祭」に県立茅ケ崎高校3年生の大谷悠華(はるか)さん、丹生谷(にうや)瑛香(えいか)さん、櫻井俊太郎さんの作品が展示されている。
3人は昨年12月に開催された神奈川県高等学校総合文化祭の結果を受けて参加が決まった。
2年連続の快挙
書道の部の大谷さんは昨年に続く出場。選出される作品数が少なく、連続出場は全国でも10人以下といわれる。
小学2年生から書道を始めた大谷さん。展示されている作品は中国の書家・王鐸の古典を臨書で書いたもの。扱いの難しい絹で作られた特殊な紙を使用して、迫力のある作品に仕上げた。「実感が湧かないけれどうれしい。9月に募集がある『書の甲子園』に向けて、完成度を高めたい」と話した。
集大成の作品
丹生谷さんは動物や鳥、昆虫の躍動感あふれる様子を、暖かな色彩で描いた絵画作品が展示されている。
鳥のくちばしの黄色やてんとう虫の赤などそれぞれの持つ色を表現しながら全体的には「虹色」に見えるように明るさや立体感にこだわった。
美術の授業で学んだ細かい模様を描く技法なども用いたといい「評価してもらって自信もついた。今後の作品づくりに生かしたい」と話す。
こだわりの作品
櫻井さんは約5億年前に生息していたといわれる「オパビニア」を高さ2m、幅1mの立体作品に仕上げた。使用した発泡スチロールのような素材は壊れやすく、生物らしい曲線などを表現することに苦労したという。
また大きさにも制限があるなか、オパビニアが三葉虫を捕食しようとする動きを表現して、県大会では教育長賞を獲得した。「これからも挑戦し続けたい」と話した。