【松戸市】84歳・熊澤南水さんの「百寺語り巡礼」 16年かけて97カ所、いよいよ満願へ
日本語の美しさを伝える語りの技術と表現力を磨き続けて四十有余年。
全国の祈りの場で癒やしの語りを
熊澤南水さん(84)が全国の100カ所の祈りの場(寺・神社・教会)を会場に「ひとり語り」を行う「百寺語り巡礼」は、2010年に市川市菅野の不動院からスタートしました。
会場の選定は「口コミで活動が知られ、招かれた所に赴いています」と熊澤さん。
当初は10年で百寺回る計画でしたが、東日本大震災やコロナ禍の影響もあり、今回16年目で97カ所目。
達成は目前に迫っています。
りんとした女性の物語が好き
熊澤さんは小学6年生の時に家庭の事情で養子となり、青森から東京の学校に転校。
津軽なまりを笑われたことがきっかけで「いま言葉で笑われているのなら、将来は言葉で生きてみよう」と思ったそうです。
子育てが一段落した40歳の時、樋口一葉の作品の文体と言葉の響きの美しさに感動し、日本語の美しさを伝える語りの勉強を始めました。
全国各地で公演を開催。
間の取り方、美しい言葉の組み立てなどが高く評価され、2016年には文化庁の「芸術祭大衆芸能部門・優秀賞」を受賞しています。
武家の女性の誇り高く、りんとした生き方が好きで、語る作品にもそのような生き方の作品をよく選ぶそう。
百寺語りは2部構成で、1部は熊澤さん自身の半生を講演し、2部で作品の語りを行います。
百寺語り巡礼 其の九十七
日時/4月27日(日)
午後1時開場、午後1時30分開演
会場/栄松寺
住所/千葉県松戸市南花島1-14-1
料金/2,000円
演目/乙川優三郎作『花の顔(かんばせ)』
問い合わせ・申し込み
電話番号/080-5869-5758
百寺語り巡礼実行委員会 金山