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西区「ミチココ」の新店「Gecko SOFT CREAM」。

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西区「ミチココ」の新店「Gecko SOFT CREAM」。

西区のチョコレート専門店「ミチココ」が、ソフトクリームショップ「Gecko(ゲッコー) SOFT CREAM」をはじめました。ミチココさんといえば本格チョコレートでお馴染みですが、この数年は新潟市内のスーパーで焼き菓子も見かけるようになりました。店主の星野さんに、新しいお店「Gecko SOFT CREAM」のことや、前回の取材時から「ミチココ」がどんなふうに進化したのかをお聞きました。

Gecko SOFT CREAM

星野 倫子 Michiko Hoshino

1979年新潟市生まれ。新潟南高校、京都同志社女子大学卒業。辻調理師専門学校やオーストラリアの製菓学校でお菓子作りを学び、2009年「ミチココ」をオープン。2016年の移転を機に「Café&Chocolate ミチココ」としてリニューアル。2025年、新たにソフトクリーム専門店「Gecko SOFT CREAM」をはじめる。この春から子どもが小学校に入学して、てんやわんや。

豆の選別からはじまる、チョコレート作り。時間をかけて、ひと手間、ふた手間。

――前回Thingsに登場いただいたのは、2019年の年末でした。最近は、「ミチココ」さんのスイーツをスーパーでお見かけするようになりましたね。

星野さん:「ミチココ」をはじめた当初は、何もかも私ひとりでやっていたんです。ここ数年はスタッフの人数が増えて、生産数もそれなりに多くなりました。チョコレートを作るのは、ものすごく手間がかかるので、ひとりではもう大変で、大変で。コロナ禍以降はミチココのカフェ営業を休止し、テイクアウト営業のみにしていたんです。ちょうどその頃、百貨店さん、スーパーさんから「スイーツを置きませんか」とお話をいただいて。最初は少ない店舗での取り扱いでしたけど、今は7店舗に置いてもらっています。

――「ミチココ」さんのチョコレートは、とても丁寧に作られているんですよね。

星野さん:カカオ豆を選別し、焙煎を終えたら、殻を取り除いて。豆からチョコレートができあがるまで、2週間くらいかかるんです。ひとりで作業していた頃は、それだけで1ヶ月くらいかけていたと思います。

――それを育児と両立されていたなんて。

星野さん:今はスタッフが10名以上いますから、製造、仕入れ、配達、経理といろいろ役割分担できるようになりました。でも私は今でも、朝4時始業です(笑)

ミチココ特有の大人味の本格チョコレートを、幅広い世代へ。

――そしてこの度、新しくソフトクリームのお店がオープンしました。

星野さん:「ミチココ」でイートイン営業をしていた頃からのお客さまから、たびたびイートイン再開のリクエストをいただきまして。私もカフェが好きなので、「いつかまたチャンスがあったら」と思っていたんです。そうしたらちょうどいい空き物件が現れて。ここはミチココからも近いし、いいところだなと思ったんですよね。

――ソフトクリーム専門店だなんて、意外に思ったんです。「ミチココ」さんには知名度があるから、「ミチココ2号店」みたいなお店でも違和感ないよなって。

星野さん:そうですよね(笑)。周りからも、よくそう言われます。でも、特徴が欲しかったんですよね。それに、お子さんからお年寄りまで楽しめるお店にしたくって。私、以前は新潟県立図書館でカフェを営業していたんですけど、そこへは「まさしく幅広い年代」の方にお越しいただいて。あの頃みたいに「みんなが楽しめる、地域に根ざしたお店をやりたい」って気持ちをずっと温めていたんです。

――図書館内で営業されていたお店が、ひとつのヒントなんですね。

星野さん:それともうひとつ、西区は昨年の元旦地震で大変な被害を受けましたから、少しでも元気づけたいという思いもありました。

――やっぱり「ミチココ」さんの代名詞、Bean To Bar チョコレートがソフトクリームの味の秘密になっているんでしょうか?

星野さん:カカオ豆と砂糖のみで作る特別なチョコレート「Bean To Bar チョコレート」を使っていますよ。今日はマダガスカルのカカオ豆から作ったチョコレートを使っています。あるときはキューバのカカオ豆、また別の日はベトナムのカカオ豆とそれぞれの違いを楽しんでいただけると思います。

――なんて贅沢なんでしょう。

星野さん:Bean To Bar チョコレートってけっこう個性のある味なんです。苦味もあるから、お子さまはちょっと苦手かも。でもソフトクリームにすると、すごく食べやすくなるんですよね。チョコレートの風味はしっかり残っているので、大人ももちろん楽しんでいただけるかなと思います。

――う~ん、美味しそう。チョコレートの相棒、ミルク味にはどんなこだわりが?

星野さん:食べやすさを意識しました。あまりにも濃厚だと、最後まで食べ切るのが大変な気がして。最後の最後、コーンの先っちょまで美味しく食べられるようなソフトクリームにしたかったので、ミルクソフトクリームはチョコレートと相性の良い「さっぱり味」に仕上げています。

――ドリンクメニューも充実しているそうですね。

星野さん:県立図書館で営業していた頃から愛用しているエスプレッソマシンを、こちらのお店でも使っています。ハンドドリップで提供しているコーヒーは、2種類。「さかいわ珈琲」さんのミチココオリジナルブレンドと「Days Coffee Roaster」さんに「チョコと相性のよい味」という観点で選んでもらったコーヒーです。お子さま向けには、自家栽培のたんかんで作ったシロップを炭酸で割った「たんかんソーダ」、カルピスソーダなどをご用意しています。

Geckoとは、いったい……。

――オープン後の反響はいかがですか?

星野さん:マシンのトラブルが心配で、オープン日を大々的にお伝えしていなかったんです。こっそりオープンしたせいか、オープン初日は、思いの外お客さまがいらっしゃらなかったんです(苦笑)。それ以降は、ほんとうにたくさんの方に来ていただいて。意外なことに、パパと小さいお子さんというペアも多いんですよ。「気軽に来てもらえる雰囲気なのかな」と安心しています。

――県立図書館で営業されていた頃からのお客さんもいますか?

星野さん:ええ、度々お越しいただきます。当時からの職員の方も来てくださいますし。あの頃から応援してくださっていると思うと、ほんとうに嬉しいですよね。

――最後にどうしても気になっていたことがあって。お店の名前にある「Gecko」には、どんな意味が込められているんでしょうか?

星野さん:Geckoは、英語でヤモリという意味なんです。私、ヤモリが好きで、自宅でも飼っているんですよ。「食べ物屋さんなのに爬虫類の名前だなんて……」という意見もあったんですけど、ヤモリ愛を押し通しました(笑)。調べてみると、ヤモリは漢字で家守。「家を守る」という意味があるんですって。

Gecko SOFT CREAM

新潟市西区寺尾東3-3-28-3

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