高校生が核廃絶訴え 辻堂駅前で平和行動
終戦から79年を迎えた15日、辻堂駅北口デッキで市民有志による「不戦のちかい平和行動」が行われた。護憲派の団体や個人100人以上が参加する中には、高校生3人の姿もあった。国連に届けるため、核兵器廃絶を求めて署名を集める「高校生一万人署名活動」の横断幕を掲げながら「核戦争に勝者はいない。過去を振り返り、平和を強く願ってほしい」と行き交う人々に戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えた。
集会は「敗戦の日」(同日)と「開戦の日」(12月8日)の年2回実施。参加者はスピーチや歌、踊りなど思い思いの形でこれまで20年間、反戦を呼びかけてきた。
全国の平和活動団体が1998年から国連に派遣している「高校生平和大使」に県内で唯一、選ばれたフェリス女学院高校2年の萩有彩さんも参加。平和な世界の実現を目指す萩さんは「戦争の記憶は風化しつつある。世界情勢が不安定な中、こうした活動を続けることが大切」と話した。