ローマ(イタリア)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(39)」
訪れた国や地域90以上、海外への旅は228回。旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。
秋山秀一さん
旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』『旅にでる、エッセイを書く』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。
古代ローマの中心地フォロ・ロマーノ
映画「ローマの休日」に登場するトレヴィの泉、コロッセオ、スペイン階段、フォロ・ロマーノ、サンタンジェロ城、それに「真実の口」。
これらすべてが、ローマで実際に目にすることができる。
市庁舎の裏に立つと、直ぐ正面にセヴェルスの凱旋門、そして、フォロ・ロマーノの全景を眺めることができる。
以前はここから降りていくと、そのままフォロ・ロマーノに入ることができたが、今そこにあるのは出口のみ。
柵で囲まれ、有料になったのだ。
市庁舎前のカンピドリオ広場のモザイク文様は、ミケランジェロがデザインしたもの。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂のテラスからの展望も、ローマ観光に欠かせない。
ローマ一日まち歩きお勧めコース
ローマ最大の凱旋門、コンスタンティヌス帝の凱旋門の前に立ち、コロッセオを見て、フォーリ・インペリアーリ通りを歩く。
左手の塀に、ローマ帝国の領土が時代ごとに描かれた4枚の地図が刻まれている。
ヴェネツィア広場からローマの北の入り口ポポロ門へと真っ直ぐ通じるコルソ通りを北へ歩く。
途中、観光名所を表す茶色い案内標識を目印に、路地に入って、トレヴィの泉、パンテオンも訪ねる。
そのあと、テヴェレ川を渡ってサンタンジェロ城からサン・ピエトロ大聖堂へ。
若きミケランジェロが制作したピエタ像を見て、聖堂内でゆっくりとした時を過ごす。
これ、ぼくの、ローマ一日まち歩き、お勧めコース。(文・写真/秋山秀一)