テレビの長時間視聴に注意!
●11月21日は「世界テレビ・デー」
1996年(平成8年)、11月21日に、国連で最初の「世界テレビフォーラム」が開催されたことを記念して、12月17日の国連総会で制定されました。
国連加盟各国は、平和・安全・経済・社会開発・文化交流の拡充などの問題に焦点を当てたテレビ番組の世界的な交流を促すことを目的としています。
テレビをどのくらい見せていますか?
日本小児科学会の2004年の提言によると、テレビやビデオを長時間視聴していた言語発達や社会性の遅れがある幼児が、テレビ視聴を止めると改善が見られる例があることが報告されたそうです。これは、テレビの長時間視聴が発達に悪い影響を及ぼす可能性が指摘されています。
学会の調査によると、長時間視聴は1才6カ月時点における“意味のある言葉”の出遅れと関係があるという結果が出ました。
ママ・パパたちは、子どもにどのくらいテレビを見せているでしょうか?
口コミサイト『ウィメンズパーク』で聞きました。
「ひどいときは2~3時間エンドレスで…。よくないのはわかります。でも、家事をしているときはテレビに頼るしかないと割り切っています」
「ひとり遊びあまりしない子なので、テレビがないと家事が全くはかどりません。家事もその間に終わらせる!と決めて、サクサクやるようにしています。ただ、ダラダラ観対策で録画はしない事にしてます。その時間以外は『いま好きな番組やってないよー』と、言ってます」
「ごはんの支度したり、相手ができないときは仕方なく。寝る前に本読んだり、遊んだりスキンシップしてるつもりなので。テレビばかりじゃないのでいいかな?と思ってます」
ママ・パパたちの多くは、朝は30分、夜は1時間くらいが多いようです。ただ、雨の日はもう少し長めですね。
小児科学会の指導では
①2歳以下の子どもには、テレビ・ビデオを長時間見せない。
②テレビはつけっぱなしにせず見たら消しましょう.
③乳幼児にテレビ・ビデオを一人で見せないようにしましょう。見せるときはママ・パパも一緒に歌ったり、子どもの問いかけに応えることが大切。
④授乳中や食事中はテレビをつけない。
などがあげられています。
料理で火を使うときなどは、やはりテレビに頼らざる得ないですよね。後追いの時期なんてなおさらです。
長時間の視聴が良くないとはありますが、30分くらいなら影響もないでしょう。
問題は、ママ・パパがコミュニケーションを取らずにテレビに育児を頼りっぱなしがよくないという感じのようです。
上手にテレビとつき合って、家事も育児も楽しく、スムーズに。
(文・井上裕紀子)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※2020/11/30 一部修正しました。(たまひよONLINE編集部)