上鶴間 「参加しやすい」自治会に 回覧板をLINEで配信
プレミスト東林間さくら通り自治会(上鶴間)ではIT化を進め、より多くの住民に自治会に参加してもらえるよう工夫をしている。
同自治会はプレミスト東林間さくら通りの住人で構成され、2021年に設立した。現在、マンション内の住民6割が加入しており、高齢者から子育て世代まで幅広い年齢層が会員となっている。19年のマンション設立後、当時の東林間自治会長から自治会入会の説明を受けた。既にある自治会に入るか、マンション内で新しく作るという選択肢があった。
自治会に関するアンケートをマンション内で実施。近隣の自治会に入会する意見が3割、新しい自治会を設立する意見が3割と回答の6割が自治会の必要性を感じていた。現在の会長である高橋修一さんが中心となり、自治会の新規設立を決めた。
否定が「アイデア」
運営のヒントとなったのは、アンケートで見られた否定的な意見。「会費としてお金を取られたくない」「回覧板を回すのが大変」「輪番で役員が回ってくるのが嫌だ」などだ。
そこで高橋さんたちが取り組んだのが回覧板を無料通信アプリ、LINEで配信することだ。自治会の公式LINEを作り、さまざまな情報を共有する。
入会届や昨年からは総会の出欠席にGoogleフォームを使い、IT化を強化。紙での提出も併用しているが、会員の7割がデジタルを利用している。高橋さんが民間企業の株主総会に参加した際、決議でスマートフォンを利用したのがヒントになった。「共働きが多くなり、回覧板を回す負担がなくなったことは大きい。IT化で入会のハードルを下げ、自治会のことを知り、住人同士で交流してほしい」と高橋さんは話す。