「家の中で火が…!」ボヤ発生時に“絶対NGな対処法3つ”「危険!」「万一に備えて覚えておこう」
ニュースでも連日取り上げられているように、住宅火災が増えています。出火してすぐに消火できれば鎮火できるケースもありますが、やり方を間違えると火が広がる恐れがあるため非常に危険です。ここでは、火が出てもやってはいけない「NGな消火の仕方」をご紹介します。
NGその1.天ぷら油に水をかける
火災の発生源になりやすい天ぷら油。火をつけたまま放置すると、ものの10分で油が発火するため、ほったらかしは危険です。
万が一油から火が出たとしても、水をかけるのは絶対にNG! 油が飛び散ってヤケドだけでなく、燃え広がって火災の規模が大きくなる恐れがあります。
座布団などで覆って消火する方法も、ヤケドのリスクがあるため危険です。油から出火した場合は、慌てずに消火器を使いましょう。
NGその2.電源タップに水をかける
電源タップからの出火も増えています。たこ足配線などで過剰に電気を使う、コードを束ねたり巻いたりして使うなど、間違った使用方法が原因になるケースが多いです。コンセントに溜まったホコリが原因で、トラッキング火災を引き起こす場合もあります。
暮らしに欠かせない電源タップだからこそ、火災のリスクはつきもの。しかし、出火したときに水をかけると、感電のリスクがあります。慌ててプラグを抜くのも絶対にNG。
まずはブレーカーを落とし、その後に消火器で火を消すのが適切です。
NGその3.限界がきても自力で消火する
火が小さいうちは消火器などを使って、「初期消火」を試みるのは大切なことです。しかし、何が何でも自力でどうにかしようとするのは間違い。家庭用の消火器では限界があります。
逃げ遅れれば命を落とす危険がありますので、炎が天井に達したらすぐに避難しましょう。
まずは「119番通報」を
火事が起きたら、まずは近くの人に知らせ、119番通報をした後、初期消火をします。一人のときは、周囲に知らせてからすぐ初期消火を行い、それから119番通報をしましょう。
初期消火によって火を消し止められた場合でも、確実に鎮火できていることを確認するために119番通報を行ってください。完全に鎮火するのはもちろん、火元や原因を特定することで火災の再発を防ぎます。
また、家庭用の消火器はコンロや暖房器具など火元になりそうな場所に置くのは避け、すぐに手に取れるところに設置しましょう。
参考:豊岡市消防本部_防ごう天ぷら油火災
https://119.city.toyooka.lg.jp/0000000114.html
横浜市民共済生活協同組合_安心・安全お役立ち情報
https://www.yokohamashimin-kyosai.or.jp/useful/2022/06/fire-extinguishing-method.php
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア