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メキシコ原産・謎の果物「ホワイトサポテ」を食べてみたら…○○過ぎて語彙力がなくなった!

ロケットニュース24

食欲の秋とは言ったもので、涼しくなってくると梨・ブドウ・柿・イチジクなどたくさんの果物が旬を迎える。

どれもジューシーで甘みが強く、多少エンゲル係数が高くなってでも買う価値がある……なんて思いながらホクホクしていたら、和歌山のとある道の駅で見たことがない謎の果物を発見してしまった。

それが「ホワイトサポテ」。どうやらメキシコ周辺が原産らしく、傷みやすいため多くは流通しない珍しい果物らしい。せっかくなので食べてみようじゃないか、メキシコの秋の味を!

・既視感はあるけど味は不明

今回購入したホワイトサポテは、成人男性の握りこぶしぐらいのサイズの緑色の果物だ。

上から見るとナシのように見えなくもないのだが、裏返してみるとゴツゴツ感があり、カサカサとした皮は一部茶色くなっていてミカンのようにも見える。

果物に対してこんなことを言うのも申し訳ないが、匂いを嗅いでもほとんど何も感じられないのが気味悪い。甘いのか酸っぱいのか、はたまた苦いのか、まったく想像がつかない状況だ。

同梱されていた説明書きによると、皮が柔らかくなった頃が食べごろということ。

買った時点で既にこのサポテはヤワヤワな触感だったので、傷みやすいという噂は本当なんだろう。(説明には「1~2ヵ月は風味を保ちます」とも書いてあり、冷蔵保管だとそれなりに日持ちをするらしい)

・アボカドのような滑らかさ

サポテはミカン科に属する植物らしいが、皮は硬く手では剥くことができない。

剥く際のイメージはアボカドだ。上下半分のところに包丁で切り込みを入れ、両手でひねるように動かすと……種を片側に残しながら半分に割ることができたぞ!

種は5つ入っており、プリッとした見ためで美味しそうだ。

一応食べようとは試みたのだが、周りにくっついた果肉を除いては硬くてとても食べられたものではない。後から知ったが、種には弱毒性があるそうなので よい子は絶対に食べないようにすべし。

8つずつに切り分けた果肉から皮をそぎ落とし、皿に盛り付ければ試食の準備は完了だ。

果肉の滑らかさや色、皮の剥き方など、全体的に熟したアボカドにソックリだ。同じメキシコ原産だからだろうか。初めて見る果物ではあるのだが、意外にも既視感だらけである。

・無糖とは思えない衝撃の甘み

少し冷蔵庫で冷やしてから食べてみよう。見るからに水分量が多くジューシーなサポテの果肉。

ひとかけらを取って口の中に入れると……あっ、あっま~~~い!!!!

思わず「うぉっ」と声が出るほどに、ただただ甘い。酸味も苦みも塩辛さもなく、とにかく怒涛の甘みの洪水が起きている。

隣で一緒に試食をしていた夫が「胸やけしそう」と呟くほど、砂糖が入ってないのがおかしいぐらいの驚愕の甘さだ。

甘み以外の要素を探ってみるも、かすかにメロンのような瓜的な香りがあるだけ。何度でも言うがとにかく甘い。ここまでストレートに甘い果物は初めて出会ったよ。

……だが、ただ「甘い」と言うだけではライターとして失格である。なんとか読者の皆さんに味の方向性を伝えるべく、絞り出した答えは以下の通りだ。

筆者「シロップ漬けのメロンに10%ぐらいアボカドを足した感じ」
「限界まで熟した柿とバナナを合体させて、触感を滑らかにした感じ」

共通の感想は、南国っぽさ・滑らかさ・香りの少なさといったところ。そのまま食べるのも悪くないが、ヨーグルトやアイスと合わせて食べた方が この甘みを活かせるかもしれないな。

──以上が謎のフルーツ、ホワイトサポテと筆者の衝撃的な出会いの全貌だ。あまりの甘さから「甘い」以外の感想を失いかけた、木から採取できるとはとても思えない 不思議なフルーツ、サポテ。

Wikipediaによると国内では沖縄、鹿児島、和歌山で栽培されているそうなので、気になる方は訪問の際に道の駅などをチェックすべし。

参考リンク:Wikipedia「ホワイトサポテ」
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.

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