能登半島地震の被害受けた直江津港鉱産品岸壁が復旧 大型貨物船の利用再開
能登半島地震で被災した新潟県上越市の直江津港中央ふ頭鉱産品岸壁の本格復旧工事がこのほど完了し、2025年3月14日から大型貨物船の利用が再開した。
《画像:工業塩を積んだ全長約174mのパナマ船籍の貨物船が停泊(3月19日午前)》
全長270m、最大水深13mの鉱産品岸壁は能登地震により、コンクリート舗装がひび割れたり、段差が出来たりと大きな被害を受けた。早期に利用を再開するため、地震発生後の昨年1月下旬から3月下旬にかけ、アスファルトによる応急復旧工事を実施。一旦は貨物船の受け入れを再開したが、昨年7月からはアスファルトを撤去し、コンクリート舗装を行うため、約1億5300万円をかけた本格復旧工事が行われ、今年1月に完了した。利用再開で5万t級の貨物船の係船能力を持ち、工業塩、コークスなどが取り扱われるという。
《画像:本格復旧工事の様子(国交省提供写真)》
《画像:本格復旧工事が完了した直江津港中央ふ頭鉱産品岸壁(同)》
3月19日は市内の工場などで使用される工業塩約2万1000tを積んだ全長約174mのパナマ船籍の貨物船が停泊しており、荷下ろし作業が進められていた。
《画像:大型貨物船から工業塩の荷下ろしが進められていた》
国と県によると、岸壁に隣接する背後用地(荷さばき地)は現在も県による工事が進められており、今年9月の完了、供用開始を目指すという。
《画像:今年9月の完了を目指す背後用地(荷さばき地)》
国交省北陸地方整備局新潟港湾・空港整備事務所の山川匠副所長は「復旧は非常に喜ばしいこと。まだ途中だが、県と連携し、引き続き作業を進めたい」と話していた。