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生まれた「つながり」未来へ 中島区長インタビュー

タウンニュース

取材に答える中島区長

昨年11月に区制30周年の節目を迎えた青葉区。新年の始まりにあたり、本紙は中島隆雄区長にインタビューを行った。中島区長は記念事業を振り返った他、防犯対策や高齢化などに対して取り組みを語った。(聞き手/本紙・佐藤信彦)

――昨年は区制30周年記念事業がありました。

「『未来へつなごう青葉の魅力』をキャッチフレーズに、さまざまな記念事業で30周年をお祝いできて大変良い1年となりました。すべて印象深いのですが、特に区が誇る公園・花・緑の名所を巡るウォーキングツアーや区内企業等の協力により、施設の見学や業務体験ができる魅力体験イベント、中高校生によるまちのPR動画コンペティションなどは区の魅力や地域のつながりを強く感じることができました」

――区制30周年で得られたレガシーをどのように生かしていきますか。

「記念事業ではあらゆる世代に”ふるさと”や”地域の絆”を感じてもらえたのではないかと思います。その思いを未来へつなぎ、ずっと住みつづけ、また、活躍できる青葉区であり続けられるように、この機に育まれた『つながり』を生かせるよう取り組みます」

防犯に注力

――昨年10月には鉄町で強盗殺人事件がありました。防犯対応は。

「昨年は区内で痛ましい事件が発生しました。市としては今回の事件を受けて、LED防犯灯の新規設置数を拡充しました。一方、区では地域の防犯パトロールに必要な物品の支援や『青葉区犯罪発生情報メール』による情報配信など地域防犯への取り組みを行っています。区民の皆様には、在宅時であっても戸締りを徹底する、来訪時はインターホンやドアスコープで確認して怪しい者にはドアを開けない、窓への防犯フィルムの貼付やセンサーの設置など、できる限りの対策をお願いします。また、区内で被害の多い振り込め詐欺対策と合わせ、警察等の関係機関と引き続き連携して取り組んでいきます」

高齢化率、市平均より上に

――急速に進む高齢化が区の課題です。

「昨年7月に発表された横浜市将来人口推計によれば、区人口はすでに減少しているだけではなく、2028年には65歳以上の高齢者が占める割合が27・1%となり、全市平均の26・8%を上回るとされています。今までは若い人が住んでいるイメージだったと思いますが、高齢者も多い街になる。大きな課題ですが、高齢化自体は止められません。従って高齢者も活躍できる地域コミュニティーづくりに力を入れています。例えばサラリーマンのリタイア後、地域に戻ってきた時にコミュニティーに入るきっかけがないと難しいと考え、eスポーツとして『太鼓の達人』を体験し、楽しく集まれる場づくりを行っています」

――市内で開催される国際園芸博覧会について、区の取り組みは。

「2027年に旧上瀬谷通信施設で国際園芸博覧会『GREEN×EXPO2027』が開催されます。花・緑・環境をテーマとしたビッグイベントを区民の皆様と共に盛り上げていきたいと考えています。3月には開催2年前を記念し、たまプラーザテラスと青葉台東急スクエアでイベント『あおばGREENGARDEN』を開催します。花や緑、環境に関するワークショップや展示、三上真史さんのガーデニングショー、桐蔭横浜大学発の次世代太陽電池『ペロブスカイト太陽電池』の発電デモンストレーションなど盛り沢山です。区の魅力である花や緑に親しんでもらいながら、GREEN×EXPO2027を知ってもらえればと思います。2年後となりますが、会場までは南町田グランベリーパーク駅からシャトルバスでアクセスできるなど、区内からも行きやすいので、ぜひ足を運んでいただきたいですね」

――区民に向けて。

「今年も区民の皆様の信頼に応えられるよう、職員一同、チーム力を高め、スピード感を大切にして区政に取り組んでまいります。引き続きご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします」

就任2年目の中島区長

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