<夫、ハタチに夢中>家族が増えシアワセ絶頂!⇒夫に違和感?勘違いであってほしい……【まんが】
私はコノミ。夫のフウタとは6年前に結婚しました。私たちは結婚してからしばらくのあいだ、夫婦2人の時間を楽しみ、それから第1子となる息子のミナトを授かりました。優しい夫と可愛い息子に恵まれて幸せいっぱいだった私。そこにフウタはさらに嬉しい提案をしてくれました。なんとわが家は、念願の大きな車を買うことになったのです。「家族3人でたくさん思い出を作ろうね」と話していた私たち。このときの私は、幸せな時間がずっと続くと信じて疑いもしませんでした。
私たち夫婦は今まで小さな車に乗っていました。これまでは2人での生活でしたが、ミナトがどんどん大きくなるにつれ、もっと大きな車があったらいいなと思っていた矢先にフウタからの提案。これにはもちろん私も大賛成です!
胸の中がざわざわします。こうなってしまうと、このままずっとこのモヤモヤを心にとどめておくのは無理でしょう。むしろこの状態で結婚生活を続けていたら、お互いにギスギスしてしまうかもしれません。「勝手に見るのは良くない」と思いながらも、私はフウタが寝ているあいだにフウタのスマホを見ることにしました。
フウタは、「ミナトも生まれたことだし、大きめの車を買おう」と提案してくれて、このときの私は幸せの絶頂にいました。そしてきっとこれからも、こんな日々が続くと信じて疑っていませんでした。 しかしミナトが4歳になったころ、フウタが怪しい行動をするようになったのです。 「私の勘違いであってほしい」と願いながら見たスマホには不倫の証拠がビッシリ……。私は一体どうしたらいいのでしょうか。
完全にクロ、許せない!肉体関係より許せなかったこととは……?
頭がクラクラします。30歳を過ぎた男が夜のお店で働く20歳の女性に熱をあげているとは、なんともみっともない話ではありませんか。しかしLINEを読んでいる限りは、相手の女性もまんざらではなさそうです。どうやらフウタが一方的に好意を寄せているというわけではないようでした。
ユリから送られてきている写真には、2人がどこかの部屋で仲良さそうに抱きあって写っています。きっとこれはユリの部屋なのでしょう。先ほどまで「どうしよう」とうろたえていましたが、なんだか腹がたってきました。しっかりと証拠を押さえてやろうと思います。
ひょんなことからフウタの不倫に気付いてしまった私。スマホを調べれば調べるほど、ユリとの親密さがわかるような証拠がたくさん出てきます。 最初は連絡も営業目的だったようですが、次第に本当のカップルのようなお付き合いが始まったようです。フウタがユリの部屋に行き、親密そうに体を寄せ合う写真も見つかりました。そしてあろうことか、家族の思い出を作るために買った車に……ユリを乗せていました。 既婚者の客と恋仲になったユリだけでなく、私やミナトの気持ちを踏みにじったフウタのことも絶対に許せません。
家族の空間にまで踏み込まれ……怒りは頂点へ!義両親に協力を要請
車だけでなく家にまで……私たち家族のプライベート空間がどんどんと侵食されるようで、想像しただけでゾッとします。あまりに人のことをバカにしすぎていて、私は怒りでワナワナと震えてしまいました。こんな扱いまでされてはもう修復不可能。私は制裁をすべく、まわりに協力を仰ぐことにしました。
私は証拠を見せながら説明をしました。義両親は真っ青になって、今にも泣き出しそうな顔をしています。
涙が溢れてしまって、言葉につまる私に義両親は平謝り。両親も私のことを支えてくれました。きっと4人は、私の味方になってくれることでしょう。
不倫相手のユリを大切な車に乗せていたフウタ。それどころか「家に行ってみたい」なんてのたまうユリを、フウタは止める素振りもありませんでした。 それだけでも気持ち悪いというのに、私のことを邪魔者扱いするような言葉に私の怒りは頂点に達しました。これはもはや私だけの手には負えないでしょう。 そこで私は、両親と義両親の4人に協力を仰ぐことにしました。どんな反応をするかハラハラしていましたが、4人とも私の味方になってくれるようでひと安心です。
罠にハマった夫と不倫相手「ちゃ~んとおもてなししなきゃね!」
私はその夜、またフウタのスマホをチェック。すると私の予想通り、フウタはユリを家に誘っています。もはやショックすら感じません。私はフウタのスマホ画面をそっと閉じました。今度は私のスマホを手に取り、両親と義両親に連絡をします。
私が公園に身を隠すとすぐに、車で会社に行ったはずのフウタが家に帰ってきました。運転席にはヘラヘラしたフウタが。そして助手席からは若い女性が降りてきました。今は泣いてなんていられません。私は2人が家のなかに入るのを見て、すぐに玄関へと向かいました。実は部屋のなかにはすでに、私が呼んだ両親と義両親が揃っているのです。
「木曜日は出かけてくる」と嘘をついたところ、フウタは喜んで不倫相手のユリを家に招きました。しかしこれはもちろん私が仕掛けた罠。 当日になると私は両親と義両親を家に呼び、なかで静かに待機してもらいました。何も知らないフウタとユリが家のなかに入ると、両親と義両親がフウタたちと対面。フウタもユリもさぞかし驚いたことでしょう。 しかしサプライズはここで終わりません。私が後ろから現れると、2人はようやく観念した表情を見せました。
夫が逆ギレ「お前最低だな!」あなたが言うセリフ?心底ガッカリ
親たちの目もあるためか、2人はしぶしぶ私と話をすることにしたようです。義母は先ほどからずっと泣いていますし、私の父にいたっては今にも飛びかかりそうな表情でフウタとユリの2人を睨んでいます。
義母からの言葉が飛んできて、フウタは慌てて口を閉じました。義母は義父に支えられてはいますが、今にも膝から崩れそうなほどに泣いています。
「外で悪さをするだけならまだしも、家族のプライベートな空間にまで招き入れるなんて……。私だけでなくミナトのことまで踏みにじられている気分になったよ」そう私が話すと、フウタはようやくハッとした顔になりました。
罠にかかったフウタとユリ。両親や義両親が一緒にいてくれたため、私は2人ときちんと話すことができました。しかしその話し合いの場でも誤魔化そうとしたフウタには、心底ガッカリしました。 スマホを見せるように言ったことでやっと大人しくなり、私は「不倫相手を家に招いたこと」「車に乗せたこと」の2つがとくにショックだったと話しました。 フウタはようやく理解してくれましたが、時すでに遅し。私たちは離婚することになりました。これからはミナトと2人で幸せになりたいです。
【ユリの気持ち】親の愛情を知らない私。やさしい彼との未来は……?
私はユリ。私は小さいころからずっと親から愛されることなく育ちました。父も母も基本的に家にいる時間は少なく、学校から家に帰っても誰もいませんでした。父も母も、機嫌が悪かったりお酒を飲みすぎて気持ちが昂ったりすると、私のことを理由もなく殴ることがありました。そんな環境に耐えられなくなった私は、高校卒業とともに家出同然で家を出ました。しかし都会の生活にはお金が必要です。私は手っ取り早く稼ぐために、夜のお店で働くことにしたのでした。
フウタさんが私のことを心底好きだというわけではないことは、薄々わかっていました。しかしそれでもいいと思っていたのです。だからフウタさんが私と結婚したいと言ってくれたことはとても嬉しくて、思わずフウタさんを抱きしめました。
奥さんがフウタさんに「離婚」の言葉を突き付けた瞬間、私は思わず「これで結婚できる!」と思いました。しかしフウタさんから出た言葉は……離婚の拒否でした。フウタさんと結婚なんてできるはずないのは、頭のどこかでわかっているはずでした。でも私はいつしか幸せな未来を夢見てしまっていたのです。
お店のお客さんとして知り合った、優しいフウタさん。親に愛されなかった私は、いつしかフウタさんに親の愛情のようなものを求めてしまっていました。 フウタさんとしては、私とプライベートで会えばお店にいくよりお金がかからないため、都合が良かっただけの話なのでしょう。 しかしフウタさんが離婚することになり、私は捨てられてしまいました。他人の家庭を壊した罪の重さを今、心の底から感じています。