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ムズ面白くてクセになる「天秤吹き流し」に挑戦!脂ノリノリのイサキがこの時期絶品!

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ムズ面白くてクセになる「天秤吹き流し」に挑戦!脂ノリノリのイサキがこの時期絶品!

梅雨前くらいから本格的なシーズンが始まる渥美半島大山沖の「イサキ釣り」。テンビンを用いた吹き流し仕掛で「型ねらい」「数釣り」が楽しめます。産卵前のイサキは白子や真子も大きくなり、身も脂が乗って絶品! 丸々としたイサキが釣れるとあって、人気の釣りモノでもあります。

私はこの「天秤吹き流し」という釣りをまだやったことがなかったのですが、いつもテンヤタチウオでお世話になっている片名港の「忠栄丸」さんの釣果を見ていると、メタボなイサキが続々と釣れていました。そこで、「美味しそ~う! 釣ってみたい!」という欲望を叶えるべく初挑戦!! 美味しいイサキ料理とともに、その模様をお届けしたいと思います。

大山沖でメタボなイサキねらい

以前は5月下旬から6月ごろにスタートというのが定番でしたが、釣れ出しが早くなっているようです。今年のこのエリアのイサキねらいは、早い船宿さんでは3月下旬から始まっていました。私がお世話になった片名港の忠栄丸さんでは4月下旬からのスタートとなり、早々から型ぞろいでイサキが上がっていましたよ。

ねらい方は「天秤吹き流し」

●どんなタックルが必要?

渥美半島大山沖エリアでのねらい方は「天秤吹き流し」で、2m前後の吹き流し仕掛が扱いやすいそうです。シーズン序盤は食いが浅いことも多いので、ハリスは2号までがおススメとのこと。さらに、スキンは実績大の緑スキンを基本にケイムラなどがおススメだそうです。

海戦吹き流し オーロラ緑スキン、海戦イサキ・アジ オーロラ緑スキン&から鈎2.5m 3本鈎など

竿は2m前後で7:3調子の船竿にリールは小型または中小型電動リール。道糸はPE2号、先糸がフロロ6号45~60cmのテンビン(弓型もしくはストレート型)、コマセカゴ、オモリ80号、クッションゴム、その先に仕掛をセットすればタックルの準備は万端です。

竿と電動リールをレンタルして挑みました。レンタルタックルもあるので挑戦しやすいですね

●ねらい方のキモは?

初めての釣りなので、船長さんにこの釣りのポイントを聞いてみると、「コマセと仕掛を同調させてねらうのがとても大事で、しっかりと指示ダナに合わせてねらうこと! そして、探る幅は指示ダナから上に2mまでと、ピンポイントにタナを探るので、電動リールのカウンターで水深を見るよりもPEラインのラインマーカーで正確に水深を測ることが、釣果アップのキモとなる」とのこと。これらのアドバイスを参考に挑んできました。

メタボなイサキねらい!いざチャレンジ!

片名港より出船し、船を走らせること1時間半弱で大山沖のポイントへとやってきました。水深は42m、指示ダナは38mでいよいよ釣り開始。
コマセのアミエビやサシエサのオキアミは船宿さんで用意してもらってあるので、さっそくアミエビをカゴに入れて仕掛を投入していきました。

しばらくすると、周りでは本命イサキが上がりだし、そのうちあちこちで竿も曲がり始めました。しかし、私の仕掛には全く反応がありません…。
「なかなか難しい~」と苦戦している私を見かねて、「ハリを躍らすように竿を上下に細かく動かして誘ってみて」と船長さんかアドバイスをいただき試してみると、たちまちヒット! よく走って上がってきたのが、丸々とした本命イサキ! いきなり37cmの良型が来てくれました。

ホッとしたのも束の間、アタリが続きません。きたかと思えば小アジ…。そんななか、隣の釣り人さんがコンスタントに追加していたので誘い方を見ていると、大きく竿を煽って誘っていました。
「竿を大きく動かしてしっかりコマセを撒きつつ、そこに仕掛を同調させることでイサキが食ってくる! 今日はこの誘いに反応がよいのかな?」と推測。そこで、私も竿を大きく煽るように誘いを入れつつ、先ほど船長さんから教わった「ハリを躍らせるように」も意識して、手返しもより早くしながら探っていくと、アタリが増えてきました。

少しずつコツが分かってくるのもこれまた面白い♪ なんとなく感じがつかめてきたものの、すでに残り時間は1時間となっていました。
まだ4尾と数が伸び悩んでいたものの、ラスト1時間は時合がきてくれて連発に♪ 前半苦戦しましたが、なんとか8尾釣れて終了となりました。トップの方は20尾オーバーとお見事でしたよ。

絶品イサキのおススメカオリ飯!

春から夏にかけて旬を迎えるイサキ。この時期の白子持ち&抱卵イサキは脂もノリノリで絶品です! 梅雨時期に向けてどんどん脂が乗ってくるということですが、今回釣ったイサキをさばくと包丁に脂が付くくらい、すでに脂ノリノリ。
そんな絶品イサキのおススメカオリ飯を紹介します。

刺身

身は脂ノリノリのモチモチ♪ 肝はさっぱりと臭みもなく美味しかったです。梅雨時期に向けて、さらに脂が乗ってくるということで、これからも楽しみですね。

炙り

醤油ももちろん合いますが、脂の乗ったイサキにはさっぱりとしたポン酢がよく合います。炙ることで皮と身の間の脂がやや溶けて旨味が増し、焼き目が付くことで香ばしさも広がりますよ。

塩焼き

これは間違いない美味しさ! フワフワで甘みのある身と振りかけた塩味がよく合います。そして脂ノリノリのおかげで、とってもジューシーです。

アクアパッツァ

潮干狩りで採って冷凍してあったアサリを使って作りました。イサキからの出汁に加えてアサリの出汁も出て、スープも美味しかったです。

煮付け

旨味たっぷりでふっくらとした身のイサキ。醤油、酒、みりんで甘辛く煮付けると、ごはんも進みますね。真子も甘辛い味付けがよく合います。

白子ポン酢

クリーミーで濃厚なイサキの白子。ポン酢とネギでいただきました。ミョウガや大根おろしを添えても美味しいですよ。ほかに、白子の天ぷらや塩焼きもおススメです。

今回は「天秤吹き流し」でのイサキねらいに初挑戦しましたが、「コマセと仕掛を同調させること」「指示ダナにしっかり合わせて探ること」などを意識してねらうことが釣果アップのキモと学びました。

誘い方など少しずつコツがつかめてきたものの、まだまだ分からないことも多く、そのムズ面白さにすっかりハマってしまいました。脂ノリノリのイサキが手軽にねらえるとあって、また好きな釣りが1つ増えましたね♪
例年であれば、9月初旬ごろまで楽しめるというイサキねらい。釣れ始めが早いときはシーズン最盛期にさらなる爆釣モードも期待できるそうなので、私も通うぞ~! そして、また脂ノリノリのイサキを堪能したいと思います。

それでは、みなさんが毎日笑顔でハッピーに過ごせますように☆

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レポーター

プロフィール:萩原 香
三重テレビ「フィッシングポイント」レポーター /三重県在住
好きな釣りは、イカメタル・タイラバ・ジギング・太刀魚テンヤ・磯グレなどなど、それぞれ面白さがあって釣りはなんでも好きです♪ 釣った魚を美味しく食べることも大好き! 釣りを始めてからお魚もさばけるようになりましたよ♪

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