平塚市 採用候補者の猶予延長 県内初の取り組み
平塚市は1月22日、2025年度職員採用試験から試験の実施方法を見直し、採用候補者の名簿登載期間を現行の1年間から、職種や受験枠に応じて3〜5年間に延長するなどと発表した。これは神奈川県内で初の取り組みとなる。
受験生にとっては、採用試験合格後、大学院へ進学してから入庁するなど、より柔軟なキャリア選択が可能となる。市にとっても、さまざまな経験を持った多様な人材の獲得につながるという。
そのほか、早期チャレンジ枠を新設。対象の職種は、一般事務、土木技師、建築技師、電気技師、機械技師の5職種。就職活動中の学生から公務員志望が敬遠される理由の一つとして、「選考スケジュールが遅い」という声があることから、民間企業の選考スケジュールに合わせ、3月に募集を開始し、最終合格発表はこれまでより2カ月早く、5月中旬とするという。
新設される早期チャレンジ枠と並行し、従来通りのスケジュールの試験も実施される。
また、早期チャレンジ枠では、技術職の受験可能年齢を引き下げ、大学3年生(2年生修了時)から受験可能に。落合克宏市長は「これらの取り組みにより、より多くの方が採用試験を受験しやすい環境を整え、平塚市の未来を担う優秀な人材の確保につなげていきたい」と期待を寄せた。