湘南台小学校区 児童クラブ新設へ 市が来春に開所目指す
藤沢市は、湘南台小学校区に放課後児童クラブを新設する方針を発表した。9月補正予算案に整備事業費として1279万円を盛り込み、来年4月の開所を目指す。
現在、市内には79カ所の児童クラブがあり、共働き世帯の児童など4436人が入所。同区では3つの児童クラブが運営されており、208人が入所している。
新設される児童クラブは小学校から徒歩8分のビルの1階部分に整備される予定。入所申し込みの開始時期は未定だが、例年であれば11月中旬から12月中旬にかけて入所申し込みの一時受け付けがあり、2月中旬ごろに結果を発表している。
子ども家庭庁の調査資料を見ると児童クラブへ入所を希望したものの利用できなかった待機児童数は2023年5月1日時点で全国に1万6276人おり、年々増加。市内の待機児童数も同様に、23年度から24年度までの1年間には113人から184人と71人増加した。
市青少年課は、これらの結果について「共働き世帯の増加などが要因として考えられる。児童数自体が減っていても入所希望者は増加しているという学校もある」と現状を説明した。
市は20年に、放課後の児童に安全・安心で良好な生活の場を提供しようと、24年度まで5年間の児童クラブの整備の方針や予定などを示した「第2期藤沢市放課後児童クラブ整備計画」を策定。その後、22年に各クラブの入所申し込み状況や児童数の推計を鑑みて計画の見直しが行われ、昨年度までに10カ所の児童クラブを新設してきた。来年度以降の計画は今年度中に策定される。