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ミルク作りに超便利! 安全性と温度調節が優秀な“電気ポット&ケトル“ベスト3を〔専門家〕が厳選

コクリコ

子育て家庭で役立つ便利家電を紹介するシリーズ「子育て家電」。第5回は、赤ちゃん用のミルク作りに最適な「電気ポット・電気ケトル」を紹介。家電ライターの田中真紀子氏に聞いた。

【写真➡】ミルク作りに超便利な“電気ポット&ケトル”BEST3を見る

田中真紀子さんは、子育てと仕事の両立に悩みながら、家事をラクにする家電に魅了され、家電ライターにまでなったという逸話の持ち主。そんな田中さんが“ママ目線”で本当に役立つ「子育て家電」を厳選しました。

●PROFILE田中真紀子(たなか・まきこ)
家電ライター。子育てと仕事の両立に悩む中、家事をラクにしてくれる白物家電、自宅用美容家電に魅了され、家電専門ライターに。最新家電を200以上所有し、常に生活者目線で情報を発信。

今回は、赤ちゃん用のミルクにはもちろん、お茶やコーヒーを簡単においしく飲める「電気ポット・電気ケトル」のスグれものを紹介。

赤ちゃんのミルク作りは温度調節が大事

沸騰させて人肌に冷ますが基本

赤ちゃん用の粉ミルクは、温度の管理や調節がとても大事。多くの粉ミルクメーカーでは一度沸騰させてから少し冷ました70℃以上のお湯で作ることが推奨されています。

70℃以上のお湯で粉ミルクを溶かした後は、赤ちゃんがやけどをしないように、36℃前後の人肌まで冷ましてから飲ませます。一度沸騰させるのは、水道水に含まれるカルキを取り除くため。70℃以上の状態で粉ミルクを入れるのは、粉ミルクに含まれる菌を殺菌するためです。

この「70℃あたりまで冷まして保温」を、正確かつ手軽にしてくれるのが、「電気ポット・電気ケトル」です。

ミルク作りに適した70℃の保温機能

「電気ポットや電気ケトルの最大のメリットは、キッチンに移動することなく、リビングや赤ちゃんの部屋など、使いたい場所でお湯が作れること。

なお、両者の違いは、お湯を沸かしてそのまま保温状態をキープし、飲みたいときにすぐ飲めるのが電気ポット、カップ1杯分など、必要なときに必要な分量のお湯をすばやく沸かせるのが電気ケトルです。

今は、事前に温度設定をすれば、沸騰後はその温度をキープできる製品も増えています。例えば電気ポットの場合、100℃に沸騰させた後、調乳用に70℃で保温できればミルク作りに便利ですよね。

電気ケトルの場合も、現在の温度が表示されるものであれば、沸騰後に70℃に下がるまで放置することもできますし、中には、沸騰後、設定温度に下げてくれる製品もあります」(田中さん・以下同)

いずれにしても面倒な温度管理がお任せできるなら、ママパパのタスクが減って助かります。

「ただし、電気ポット・電気ケトルいずれも熱湯を扱うので、乳幼児のいる家庭では、転倒時に湯が漏れにくいか、表面が熱くならないか、蒸気が出にくいかなど、安全性に配慮されているものを選ぶことが大切です。さらに使い勝手の良さ、衛生面への配慮などを検討しましょう」

それらの機能性をふまえ、田中さんがおすすめの電気ポット・電気ケトルを3点挙げてもらいました。

急いでいるときに助かる「急速冷却」機能

1つ目は、ミルク作りにぴったりなモードが搭載されたレイコップの電気ポット「ミルクメイト ROM-100JPWH」(¥16,000税込)です。

「本製品には、ミルク作りに最適な3つのモードがあります。まず『沸とう』モードでは、沸騰後、自然に冷ましてあらかじめ設定しておいた温度で保温してくれます。急いでいるときは、『自動』モードを使えば、クーリングファンで急速に冷ましてくれるので助かります。

温度は、38~100℃間で1℃単位で設定可能。ミルクはもちろん、コーヒーや紅茶、お茶をいれるときにも重宝します。『保温』モードを選べば、設定温度まで温めた後に保温できます」

また、最後に設定した水出量を自動記憶する『スマートメモリ機能』もおすすめポイント。ワンタッチで哺乳瓶に必要な分だけお湯が注げるため、メモリを見る手間が軽減されると同時に、お湯の量を間違える心配がないことから、家族にお願いしやすくなります。

5分間100℃で煮沸することで殺菌し、水道水の残留塩素も除去する。タンクには医療等級ステンレスSUS316を使用し、水中の細菌増殖を抑制。衛生面が気になる人にもおすすめだ。容量は1.5ℓ。  写真提供:レイコップ

100℃から45℃まで冷ますのに約30分。一般的なポットに比べ、3倍以上の速さでスピーディーに冷却する。  写真提供:レイコップ

転倒湯もれ防止など安全機能つきで安心

続いては、スタイリッシュなデザインが人気の象印マホービン「STAN.(スタン)シリーズ」の電動ポット「STAN.電動ポットCP-CA12」(¥18,700税込)。

「一度沸騰させた後、70℃で保温する『70℃保温』モードが搭載されているので、用意しておけば、すぐにミルクが作れます。また、お茶などに適した『90℃保温』モードも用意。転倒湯もれ防止構造や自動給湯ロックなど安全面にも配慮されています」

容量1.2ℓ。傾斜したときや転倒したときに湯もれを防げる構造になっているのも安心だ。  写真提供:象印マホービン

お湯が飛び散りにくく、ゆっくり少量ずつ注げる「ゆっくりカフェドリップ給湯」機能あり。ドリップコーヒーに便利だ。  写真提供:象印マホービン

カルキや不純物をしっかり取り除きたい人に

電気ケトルでは、三ツ谷電機の「白湯メーカー 温活zen 白湯ケトル」(¥16,500税込)に注目。予約機能があり、あらかじめ調乳するための時間と温度をセットしておけば、使いたいときにすぐ調乳できるように保温してくれる。

「実は白湯を飲むために開発された電気ケトルなのですが、ミルク作りにもぴったり。電気ケトルは沸騰したら加熱がオフになりますが、本製品は10分間沸騰させるので、カルキや不純物をしっかり取り除きたい人は安心して使えます。

また沸騰後は、あらかじめ設定した温度で保温。『ミルク調乳』なら75℃で保温してくれます。タイマー設定もできるので、赤ちゃんがミルクを飲む時間が決まっているなら、設定しておくこともできます」

「おいしい白湯を飲める」と人気の商品。ミルクの調乳以外では、朝起きたてに白湯を飲むなど、ママパパの体調管理にも。容量は400~1300ml。  写真提供:三ツ谷電機

設定温度「70℃」で予約タイマーをセットすれば、赤ちゃんが飲むときにすぐ調乳できる。  写真提供:三ツ谷電機

==========

ミルク作りをよりラクにする電気ポット&ケトル。もちろんお茶やコーヒーを淹れるとき、朝いちばんの白湯を飲みたいときにも役立ちます。調乳を卒業した家庭にもぜひおすすめのセレクトです。

取材・文/桜田容子
※価格はすべて2025年1月17日時点の実勢価格、編集部調べ

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