市・区仏教会 鶴見で15年ぶりの涅槃会 50回目の節目を總持寺で
横浜市仏教会(善浪裕勝会長)と鶴見区仏教会(白石隆弘会長)共催の「第50回釈尊涅槃会」が2月8日、大本山總持寺で行われた。鶴見区内での同涅槃会は15年ぶり。当日は仏教会関係者のほか市民約250人も参加し、法要などで釈迦の命日を偲んだ。
涅槃会は、釈迦の亡くなった2月15日に全国各地の寺院で釈迦の最後を描いた「涅槃図」を掛けて、その遺徳を偲ぶ法要を行うもの。横浜では市仏教会が1976年に中区の寺で第1回目の涅槃会を行い、以来、各区の仏教会との共催で持ち回りで法要を行っている。
鶴見区では前回2010年に天王院で行われて以来、15年ぶり。そして同法要50回目の節目となる今回は、大本山總持寺の三松閣大講堂で開催された。
当日は、市や区仏教会から約50人が出席したほか、市民約250人が参加。法要前には生麦の慶岸寺住職で、大正大学の教授も務める林田康順さんが「願はくは花の下にて春死なん」という題で記念講演。仏教の三大聖樹である「無憂樹」「印度菩提樹」「沙羅双樹」について解説し、参加者たちが熱心に耳を傾けた。
そして、厳かな雰囲気の中行われた法要では全員で般若心経を読み上げ、仏教会関係者だけでなく一般参加者たちも焼香を行った。法要後には落語家で天台宗僧侶の露の団姫さんによる仏教落語「お血脈」も披露され、会場が和やかな笑いに包まれた。
節目となる第50回の釈尊涅槃会を終え、区仏教会の白石会長は「多くの方に集まっていただきありがたい。無事に終わってホッとしていますが、今後も区仏教会の活動に精を出していきたい」と笑顔で語った。