『ラブ・アクチュアリー』アラン・リックマン、「ロマンスとは結果であって、状況や関係の真実を演じているのです」
2024年、4Kデジタルリマスターとして蘇るホリデー映画の人気作『ラブ・アクチュアリー』といえば、イギリス映画界を代表する豪華キャストの集結が魅力。ここでは、『ハリー・ポッター』スネイプ先生役でもお馴染みのアラン・リックマンを取り上げる。
お届けする映像は、アラン・リックマン演じる会社社長ハリーが、自社の社員であるサラ(ローラ・リニー)に対し“クリスマスなんだから”好きな人にアプローチしなきゃと背中を押すシーンだ。
(C)2003 WT VENTURE LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
サラは入社当初からカールというデザイナーに思いを寄せており、それは2年7か月と3日、そして1時間半に及ぶ。長い時間ずっと片思いを続けていることは、周囲も、カールも気づいていると教えるハリー。好きな人に想いを伝えることが難しい性格のサラに対し、ハリーはクリスマスなんだから勢いで告白しなくちゃと伝える。
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アラン・リックマンは公開当時のインタビューで、リチャード・カーティス監督について「優れた脚本家ならみんな持っているリズムをリチャード・カーティス監督も持っている。だから俳優たちは彼の脚本を手に取り、その独自のリズムやウィットに特別なものを見つけ、キャラクターとして作品の中に飛び込んでいく。それは間違いなく喜びです」と語っている。
自身が演じたハリーとカレン(エマ・トンプソン)の夫婦のパートについては。「私が演じたパートでは、長続きする愛と、そこから生まれる怠惰、後悔、愛の真実とその必要性、そして注意深くいなければ、そのような強力なものが何気なく損なわれてしまうことについて描かれていると思います」と話し、共演したエマ・トンプソンについては「エマはまず第一に素晴らしい俳優で、とても頭が切れる。そして脚本家でもあるから、脚本や登場人物、その関係性について話し合いができるのもありがたかった」と残している。
19人の男女が織りなす様々な愛の物語にかけて、自身がロマンティックな人物かどうかと聞かれたアラン・リックマンは、次のように語っていた。
「誰だってロマンティックですよね? 誰だっていつかは、花をもらったり、贈られたり、歌や美しい言葉を贈られたりするのが好きだと思います。劇中では、ロマンスとは結果であって、状況や関係の真実を演じているのだとわかります。この作品は様々な愛のカタチが描かれた強烈にロマンティックな映画だけど、私たちはそこまでロマンスを意識していなかったと思います。」
至福のラブストーリーが蘇る。『ラブ・アクチュアリー4Kデジタルリマスター』は、2024年12月6日(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、グランドシネマサンシャイン 池袋 他にて全国公開。